12月8日 9:30より、藤沢市議会子ども文教常任委員会が開催され、自宅でインターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第64号 藤沢市立学校屋外運動場夜間照明設備使用料条例の一部改正について
新たに屋外運動場夜間照明設備を設置した藤沢市立大清水中学校を追加するとともに、営利を目的とした場合の利用に関する規定を整備することに伴い、所要の改正をするものです。
今井委員
夜間照明の利用時間は?⇒19時から21時。
営利目的の想定は?⇒収益目的のスポーツスクール。
今後の拡充の考えは?⇒藤ヶ岡中学校で停止しているので、再開に向けて検討していく。
西委員
営利目的の使用料が3倍となる。営利目的で非営利を装った場合の対策は?⇒利用申請の際にチェックする。
実態調査で営利と分かった場合は?⇒今後、研究していく必要があると考える。
友田委員
営利目的で使用できる根拠法は?⇒学校教育法で使用できなかったが、令和7年3月に文科省から目的外使用の通知が出された。
土屋委員
利用頻度は?⇒野球、サッカーで令和6年度は、一番多い明治小学校で50%。
原田委員
文科省通知の意図は?⇒スポーツ基本法の中で、一般利用を促している。市町村からの提案がされ、それに応えるもの。
※この議案は全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第66号 藤沢市保育所条例の一部改正について
市内の公立保育所の給食食材料費を改定し、時間外保育に係る利用負担額の第2子以降の軽減措置を廃止し、及び藤沢市立柄沢保育園を閉園することに伴い、所要の改正をするものです。
今井委員
柄沢保育園の原状回復の規模と返還期日に間に合うのか?⇒規模は倉庫の撤去で期日には間に合う。
給食食材利用費の見直しについて、1,000円の引き上げになる。他市、幼稚園との比較は?⇒他市でも公立保育園では6,000円台に引き上げをしているところある。幼稚園とは比較していない。
土屋委員
副食費の徴収について、その後、就学援助の対象となるのか?⇒年収360万円でも、世帯構成により対象となる。
滞納した場合の対応は?⇒法人立での対応は、市町村が保護者の事情を聴き支払いを促す。
公立保育園の今後の閉園予定は?⇒その他保育園の明治保育園と小糸保育園。
具体的なスケジュールは?⇒ない。
原田委員
財政的な効果は?⇒人的資源は正規職員18人、会計年度任用職員5人が減となるので、病児保育、医療的ケア保育、配置基準の見直しなどに寄与している。
※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第67号 藤沢市子ども・子育て支援法に基づく過料に関する条例の一部改正について
子ども・子育て支援法の一部が改正されたことに伴い、乳幼児等のための支援給付等に関する報告等に係る過料を定めるものです。
※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第68号 藤沢市ひとり親家庭等医療費助成条例等の一部改正について
医療費の助成に係る資格の確認について、オンライン資格確認を導入し、個人番号カードの提示による確認を可能とするため、所要の改正をするものです。
※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
陳情7第37号 神奈川県に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情
この陳情は、神奈川県知事に対して、「令和8年度予算において私学助成の拡充を求める」意見書の提出を求めるものです
陳情7第38号 国に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情
この陳情は、国に対して、「公私の学費格差をさらに改善し、すべての子どもたちに学ぶ権利を保障するため、私学助成の一層の増額を要望する」意見書の提出を求めるものです。
※上記2陳情は、全会一致で主旨了承となりました。
報告(1)藤沢市少年の森再整備事業に係る基本計画の策定について(中間報告)
藤沢市少年の森再整備事業については、本年3月に「藤沢市少年の森再整備基本構想」を策定し、今年度は基本計画の策定を進めています。今回は、現時点における検討状況の報告がされたものです。
1. 主な建築物等の諸室機能(現時点でのイメージ)
(1)管理棟(延べ床面積1,150㎡(現在299㎡))⇒建替
雨天時でも屋外活動が行えるよう、軒下空間を活用した設計にするとともに、研修や調理など多目的に利用できるスペース、シャワールーム等を設けます。
(2)宿泊棟(延べ床面積250㎡)⇒改築
宿泊室の他、多目的に使える研修スペース等を設けます。
(3)炊事棟エリア⇒建替
野外炊事場、喫食できるスペース、トイレの他、キャンプ用品等の倉庫等を設けます。
(4)営火場・創作広場エリア
キャンプファイヤーなどを行える営火場や木工クラフトなどを創作できる広場等を設けます。
(5)東屋(3カ所)(延べ床面積計160㎡)⇒新築
各所に休めるスペースがほしいとの要望が多かったため、休憩スペースとして東屋を設けます。
(6)トイレ棟(延べ床面積計70㎡)⇒新築
グラウンド側にもトイレ棟の設置を望む声が多かったため、休憩スペースを兼ねたトイレ棟を設けます。
(7)駐車場
既存スペース(100台)と合わせて200台程度設けます。駐車場の不足は現在においても優先度の高い課題であることから、拡幅する駐車場は先行して整備を進めていきます。
(8)アスレチックエリア
人気のアスレチックを厳選し10基程度を新設または修繕を行い、リニューアルを図ります。
【イメージパース】

2. 今後のスケジュール(変更後)※当初スケジュールより1年延長
(1)令和7年度 基本設計
(2)令和8年度~9年度 設計
(3)令和10年度~11年度 整備
(4)令和12年度 供用開始
今井委員
令和12年の供用開始までの間は使用できなくなるのか?⇒令和10.11年度を休館とする予定だが、敷地も広いので、部分的な施設利用を考えていく。
軒下空間は何人ぐらい活動できるのか?⇒できる限り広くしていきたい。
土屋委員
事業費の概算はいつ頃示されるのか?⇒2月の報告の時に示していく。
駐車場整備について、グランド利用者との合意はできているのか?⇒抽選時に説明し、理解を得ている。
谷津委員
管理棟が299㎡から1,150㎡に広げる理由は?⇒現在、倉庫やバックヤードが狭いため改善するもの。
東屋を3カ所にしてた理由は?⇒適度の距離を保って3カ所とした。
原田委員
宿泊の規模は拡大されるのか?⇒今後の検討。
放課後児童クラブのキャンプがなくなっていると聞いた。少年の森で受け入れていく考えは?⇒運営維持管理事業者にみらい創造財団が入っているので、意見交換をしながら設計の中で検討していきたい。
友田委員
管理棟に空調がなく蒸し暑いとの声あるが?⇒改善していきたい。
報告(2)(仮称)第2期藤沢市子どもの居場所づくり推進計画の策定について(中間報告)
令和5年12月に「こどもの居場所づくりに関する指針(国の指針)」が策定されました。国の指針では「居場所がないことは孤独・孤立の問題と深く関係しており、こどもが生きていく上で居場所があることは不可欠」と示され、子どもの居場所づくりを社会全体で推進する重要性が明確に打ち出されました。これまでの「第1期藤沢市子どもの居場所づくり推計計画」は、小学生を対象とした放課後児童クラブの整備を中心とした計画でしたが、国の指針において、「場所・時間・人との関係性全てが居場所になり得る」と示され、改めて考え方を見直す必要があることから、11月に開催した「藤沢市子ども・子育て会議」における審議を経て「(仮称)第2期藤沢市子どもの居場所づくり推計計画」素案を策定したので、今回、その内容が報告されたものです。内容は割愛します
今井委員
子どもと大人の意識の隔たりの解消についての考えは?⇒子ども向けワークショップの中で、子どもと大人のルールの考えに隔たりがあった。子どもの意見を聞いて反映させることが大切と考える。
担い手の確保について、検討している点は?⇒民間事業者にヒアリングした際に、担い手不足あると聞いている。民間事業者間の連携、情報交換しながら取り組んでいきたい。
朝の児童見守り事業について、見守りのニーズをどう受け止めているか?⇒今後、ニーズの把握に努め、展開を考えていく。
西委員
オンライン空間も居場所に含めているが、リスクも伴うが?⇒国の指針でも示されている。情報リテラシー不足での被害ある。啓発活動を関係団体と連携して取組んでいく必要があると考えている。
子どもの居場所数や利用状況など、客観的指標設定の考えは?⇒実施状況について、毎年度点検評価していくので、指標も含めて検討していく。
谷津委員
SNSによる性被害、ラインによるいじめなどへの対応は?⇒オンライン空間の危険性について、啓発活動をしていく。
子どもの居場所が1,603件とあるが、増えているのか?⇒増えている。この居場所は、習い事、市民センター、スポーツ団体など全て含んでいる。
竹村委員
性に関する悩みを相談できる場所が必要と思うが?⇒居場所計画の中での表現が難しいが、大人がキャッチした時に適切に案内できることが重要。気軽に相談できる環境づくりを研究していく。
引きこもりへの対応について、何か考えはあるか?⇒居場所にたどり着くまでの支援が必要。一番信頼されている方が寄り添いながら居場所へのつながりを考えていきたい。
自分の話を聞いて受け止めてくれることを求めていることが多い。話を聞く大人ずいる場所をつくることが必要だが?⇒居場所計画の中で、民間団体とも今後、交流を深め、受止側の認識を意見交換しながら、声を受け止められる居場所づくりを推進していきたい。
友田委員
訪問支援を継続しているNPOを視察した。一人ひとりの計画をつくり伴走支援していた。このような視点が必要と思うが?⇒アウトリーチ型は重要。指摘の点も踏まえて検討していく。
報告(3)(仮称)藤沢市文化財保存活用地域計画の策定について(中間報告)
本市の文化財保存にかかる費用負担や担い手不足などの課題に対応するため、新たに「(仮称)藤沢市文化財保存活用地域計画」を策定するもので、今回、その素案が報告されたものです。方針と主な取組の抜粋は次の通りです。
1. 計画期間 令和8年度~令和15年度の8年間
2. 方針及び主な取組
【基本目標1】しる~藤沢郷土資源を知り、魅力を伝える~
(1)藤沢郷土資源の把握調査を推進する
①把握調査の手法を検討
②新たな藤沢郷土資源の把握
(2)藤沢郷土資源の状況を把握する
①継続的な現況調査の実施
②所有者等へのアンケート調査の実施
(3)収蔵資料の整理を推進する
①継続的な資料整理
②データベースの構築
(4)藤沢郷土資源に関する情報発信を強化する
①SNSによる情報発信の強化
②講座、講演会等の開催
【基本目標2】まもる~藤沢郷土資源を守り、未来へつなげる~
(5)藤沢郷土資源の保存・管理を推進する
①指定、登録の推進
②文化財保護法等に係る手続きの周知
(6)藤沢郷土資源の所有者等の負担軽減を図る
①国、県等による助成制度の活用
②新たな支援策の検討
(7)藤沢郷土資源の収蔵環境を整備する
①新たな収蔵庫の整備
(8)藤沢郷土資源の防火・防災体制を強化する
①防火対策ガイドラインの作成
②災害発生時の体制の構築
(9)藤沢郷土資源の新たな担い手を育成する
①小学校での出前授業等の実施
②無形の民俗文化財の活動支援
【基本目標3】いかす~藤沢郷土資源を活かし、みんながつながる~
(10)藤沢郷土資源を活用した展示を推進する
①藤沢郷土資源を活用した展示の実施
②新たな展示方法の検討
(11)歴史的建造物の適切な活用を推進する
①歴史的建造物の活用
②保存活用計画の作成支援
(12)藤沢郷土資源を活用したにぎわいを創出する
①藤沢市ふじさわ宿交流館の運営
②観光誘客の強化
(13)藤沢郷土資源に関する連携を強化する
①文化財フォーラムの開催
②近隣自治体等との連携強化
3. 今後の予定
(1)令和7年12月~ パブリックコメントの実施
(2)令和8年2月 2月市議会定例会に「(仮称)藤沢市文化財保存活用地域計画」について最終報告
(3)令和8年4月~6月 認定手続き・関係省庁との調整等(計画内容が変更になる場合あり)
(4)令和8年7月 文化庁による認定
報告(4)藤沢市子ども読書活動推進計画の改定について(中間報告)
本市では、すべての子どもたちが本に出会い、言葉にふれ、本に親しめる環境を豊かに整えるため、平成18年3月に「藤沢市子ども読書活動推進計画」を策定し、以降、計画の見直しや更新を重ねながら、様々な取組を進めてきました。現行計画(第4次計画)が今年度で終了することから、新たに「第5次藤沢市子ども読書活動推進計画」を策定するもので、今回、その素案が報告されたものです。内容は割愛します。
今井委員
本と出合える環境づくりの取組は?⇒地域の子どもが関わる団体への貸し出しなどを進めていく。
読書をする環境について、中高生は自宅や教室、移動中などが多い。図書館における読書環境の考えは?⇒図書館では中高生が興味を持つ蔵書を充実させていく。
友田委員
かこさとし展が開催されたが、紙芝居も計画の中で触れられないか?⇒お話会でも取り入れている。計画への反映を検討していく。
谷津委員
デジタル図書の眼に対する影響をどう捉えているか?⇒子どもの年齢によっては、デジタル図書も有効。眼への影響は動向を注視していく。
西委員
アンケート調査を2度している理由は?⇒無作為抽出でアンケートしたが、回答が少なかったため、追加調査をしたもの。
どのくらい追加調査したのか?⇒小学校3校、中学校3校、高校2校。
高校2校では少ないと思う。今後、幅広く調査すべきだが?⇒今後は、保育園、幼稚園、学校と調整して改善していく。
教育委員会の不読率では、令和5年度、小学5年生が17%、中学2年生が29%だが、今回の調査で先月何冊読んだかの質問に0冊と答えた小学5年生は8.6%、中学2年生は4.7%であった。違う理由は?⇒調査方法と内容が違うので差が出たと考える。
学校図書館における蔵書管理システムの導入の考えは?⇒データベース化は必要で、システムの検討をしているところ。
原田委員
学校図書館の開館状況は?⇒令和5年度で、週5日開館が小学校35校、中学校では3日開館が1校、2日開館が18校。
中学校での開館日が少ない。どう評価しているか?⇒朝からずっと開館している日数で、昼休みは全校開けている。
※以上、報告とします。