2022.12.12 補正予算常任委員会

 12月12日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、副議長の立場で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第69号 令和4年度藤沢市一般会計補正予算(第8号)

 新型コロナウイルス感染症への対応事業、緊急に補正を必要とする事業、工事の平準化を目的とした債務負担行為の設定などです。補正額は次の通りです。

【一般会計】補正額:8億9,129万7千円/補正後総額:1,715億5,862万6千円 

【特別会計】補正額:6億1,816万4千円/補正後総額:1,254億7,750万9千円

※補正後の一般会計・特別会計総額は、2,970億3,613万5千円となります。補正の概要は次の通りです。

【総務費(補正額4,527万6千円)】

1. 庁舎等管理費 2,339万2千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代、ガス代を増額するもの。また、本庁舎5階市民ラウンジについて、新らしい生活様式に対応したレイアウト変更を行う。

石井委員

 5階市民ラウンジのレイアウト変更について、利用対象の想定とコンセプトは?⇒来庁者幅広く想定している。待合所としての利用、学習できる環境、リモートできる環境など。

2. 文書館運営費 16万5千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代を増額するもの。

3. 市民センター管理費 2,171万9千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代、ガス代を増額するもの。

【環境保全費(補正額2,051万1千円)】

4. 防犯灯設置・維持管理費 2,051万1千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる防犯灯電気料補助金を増額するもの。また、老朽化した防犯灯を緊急的に修繕するための補助金を増額するもの。

安藤委員

 老朽化した41本の防犯灯専用柱について、どう調査したのか?⇒自治会・町内会に依頼して、市内3万本あるなか、90本の報告を受けて、現地調査した結果、41本を修繕するもの。

 防犯灯は移設したのか?⇒撤去した後、近くに共架または再設置する予定。

 点検簿や写真などでの管理が必要だが?⇒毎年、新設・補修などのマニュアルを自治会・町内会に送る際、点検のポイントなどの資料を送付する。

土屋委員

 老朽化した防犯灯の柱を発見した場合、速やかに撤去・交換が必要だが?⇒防犯灯協力会に登録している電気店で補修してもらっている。

【民生費(補正額△3,182万円)】

5. 新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金事業費 1,633万8千円

 新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の申請期限が令和4年12月末まで延長されたため、扶助費を増額するもの。

土屋委員

 令和4年12月31日まで、申請期限が延長された理由は?⇒新型コロナウイルス感染症による影響が長期化しているため。

 今後、第8波.9波となった場合、さらに延長される可能性はあるか?⇒国は12月末で終了するとしている。

 利用状況は?⇒今年度は11月末で、186件の利用。

 生活全般を支えていく必要があるが?⇒社協の特例貸付の返済が1月から始まる。うち3割が返済免除の届出がされている。国の方でも生活困窮者自立支援法の改正が予定されており、家計改善支援の義務化が検討されている。来年度以降、家計改善の体制を充実させていきたい。

東木委員

 社協の特例貸付を借りた人が約1万人いるのに、支援金の申請が少なく感じる。支援金の周知はされているのか?⇒県社協から貸付のデータを受けて、直接郵送している。

6. 介護給付費等事業費 1,105万8千円

 かながわ自立支援給付費等支援システム再構築に伴うシステム開発業務の委託料を増額するもの。

7. 子どもお出かけ応援事業費 △7,559万円

 執行残が見込まれるため減額するもの。

西委員

 子どもお出かけ応援事業について、負担金補助及び交付金の見込みが、5,120万円となっているが、クーポンの利用が5,120万円あったということか?⇒その通り。

 執行率をどう捉えているか?⇒周知期間が短かったと捉えている。未就学児が利用する有料施設が少なかったこと、コロナ第7波も影響したと考えている。

 今後の事業展開は?⇒今回は臨時交付金の活用なので、今後の予定はしていない。

石井委員

 予算が余っているので、冬休みや春休みに実施する考えは?⇒事業目的は一定達成したと考えている。

8. 幼児教育振興助成費 160万円

 市内幼稚園等へ、光熱費の上昇による影響を抑えるための支援金を支給するもの。

9. 放課後児童クラブ整備事業費 1,477万4千円

 みらい創造財団が運営する「さくら児童クラブ(本町小)及び「つくしんぼ児童クラブ(大越小)」の運営を他事業者へ移管するための整備費用の一部を負担するもの。

西委員

 本庁小学校区のさくら児童クラブには、一度学校を出てから、児童クラブに入る経路だが、運営事業者が代わっても、経路は変わらないのか?⇒平成29年度に原則を整理したので、変更はない。

土屋委員

 2クラブがみらい創造財団から運営移管がされる。みらい創造財団主催の児童クラブ交流会に参加できなくなることも保護者に説明しているのか?⇒説明している。ただし、児童クラブ交流会も開催方法が変更となったので、今後、参加が可能となるようみらい創造財団と調整していく。

石井委員

 つくしんぼ児童クラブの運営移管に伴う、施設改修工事期間中の対応は?⇒2月の1.2週間で工事、その間は、他の事業で使用している場所を一時的に使用する。

【衛生費(補正額4億7,586万4千円)】

10. 未熟児養育事業費 1,056万2千円

 母子保健法に基づき2,000グラム以下の乳児又は医師が養育を必要と認めた場合に、指定医療機関で受けた入院に係る医療費等に不足が見込まれることから扶助費を増額するもの。

11. 火葬場管理費 2,412万3千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代、ガス代を増額するもの。

土屋委員

 近隣の方から、臭いが気になるという声あるが?⇒平成3年度に施設整備したが、最新の設備で基本的に無縁・無臭となる施設になっている。

 今後、臭気対策が必要だと思うが?⇒施設的には無縁・無臭となっているが、棺に入れる副葬品によるものと考えられる。利用案内で過度な副葬品を入れないようにと周知している。

西委員

 火葬場の臭いについて、自分も煙、臭いを実際感じた。状況を把握すべきだが?⇒委託専門業者を通じて確認しているが、市の施設なので、把握して必要があれば対策を検討していく。

12. 保健所運営管理費 1,490万4千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代、ガス代を増額するもの。

13. 感染症対策事業費 3億5,648万4千円

 感染者数の増加により不足が見込まれる検査費用(公費負担)や、その事務手数料、陽性患者の搬送費用、新型コロナウイルス感染症に係る県への負担金などを増額するもの。

土屋委員

 抗原検査キットの購入は自己負担だが、症状があり、医療機関にかかれば公費負担となる。抗原検査キットを無料で配布すべきだが?⇒事前の備えとして自己負担としている。市による無料配布は予定していない。

14. 衛生検査事業費 1,131万8千円

 PCR検査用の検査機器の整備に要する経費を増額するもの。

15. 運営費等補助金 5,847万3千円

 新型コロナウイルス感染症業務手当に係る市民病院事業会計への操出金を増額するもの。

【農林水産業費(補正額△8,648万5千円)】

16. 農業者等原油価格・物価高騰対応助成費 △8,648万5千円

 畜産経営体質強化支援事業交付金の交付見込みが当初見込みを下回るため。

東木委員

 県と市の補助金の支給時期は?⇒県の補助金は10月中に届いている。市は12月7日に届けている。

 今後の市の支援は?⇒飼料価格の高騰については、必要に応じて県や国に要望していく。

【商工費(補正額108万2千円)】

17. 観光施設管理費 108万2千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代を増額するもの。

【土木費(補正額3億2,105万5千円)】

18. 道路施設等管理費 3,602万円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代を増額するもの。

19. 道路改修舗装費 1,500万円

 緊急的に行う修繕の増加や、原材料費、人件費等の高騰により不足が見込まれる施設修繕費を増額するもの。

土屋委員

 緊急的な修繕や必要に応じた修繕は、市民生活に直結する。予算を増やすべきだが?⇒今後、更に修繕が必要となった場合は、内容を精査して対応をしていく。

 旧藤沢公民館近くの北仲通りの遮熱性舗装について、沿線で住宅の新築工事が行われている。普通の補装で復旧しているが、最終的には遮熱性舗装となるのか?⇒現状復旧となるので遮熱性舗装となる。

 遮熱性舗装工事の際、沿線住民へ説明はしたのか?⇒藤沢市区郷土づくり推進会議との協議で決定している。

20. 主要幹線道路対策費【繰越明許費設定】 600万円

 県が実施する国道467号線の歩道拡幅工事に合わせて本庁舎の外壁解体工事を行うもの。

永井委員

 進捗状況と今後の予定は?⇒県が実施する国道467号線の歩道拡幅工事に支障となる、本庁舎の外壁を解体するもので、既存石積み上の街路樹を伐採した。1月から工事着手、6月までに完成する予定と聞いている。

土屋委員

 県の歩道拡幅工事の事業費は?⇒契約金額で、1億2,534万円。

 街路樹が伐採されたが、市民から残念との声ある。新たな樹木設置の考えは?⇒藤沢5号線の改良に合わせて、できる限り植樹していく。

21. 雨水処理等負担金 7,328万5千円

 動力費の増加に伴い、下水道事業費会計への操出金を増額するもの。

22. 営業費等補助金 1億9,075万円

 動力費の増加に伴う費用について、下水道事業費特別会計に対して補助するもの。

【消防費(補正額1,449万4千円)】

23. 南消防署関係事業費 807万5千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる燃料費、電気代、ガス代を増額するもの。

24. 北消防署関係事業費 641万9千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる燃料費、電気代を増額するもの。

【教育費(補正額1億3,132万円)】

25. 学校管理運営費(小学校費) 3,966万円

 学校における感染症対策等に要する経費(Co2モニターなどの消耗品)を増額するもの。

石井委員

 給食時間の黙食について、適切な対応を図るためのものか?⇒現状において、必用なものを購入してもらう。

 黙職に対応するためのものの購入も枠に入っているか?⇒その通り。

西委員

 Co2モニターの購入も入っているか?⇒小規模校10台、中規模校16台、大規模校22台、設置できるようにしていく。

 新型コロナウイルス感染対策に関係ない備品は購入できるのか?⇒直接関係なくても、密を避けることにつながるものなどは購入できる。

26. 学校管理運営費(中学校費) 2,048万円

 学校における感染症対策等に要する経費(Co2モニターなどの消耗品)を増額するもの。

27. 学校管理運営費(特別支援学校費) 83万円

 学校における感染症対策等に要する経費(Co2モニターなどの消耗品)を増額するもの。

28. 学校給食運営管理費 3,683万6千円

 給食調理室における感染症対策等に要する経費(消耗品費)を増額するもの。

29. 公民館管理費 599万円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代、ガス代を増額するもの。

30. 藤沢公民館・労働会館等複合施設運営管理費 609万円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代を増額するもの。

31. 総合市民図書館運営管理費 512万7千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代を増額するもの。

32. 辻堂市民図書館運営管理費 137万8千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代を増額するもの。

33. 湘南大庭市民図書館運営管理費 237万8千円

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代、ガス代を増額するもの。

34. 図書館情報ネットワーク事業費 440万円

 新型コロナウイルス感染症が長期化する中で、電子図書を充実する経費を増額するもの。

永井委員

 電子図書サービスの状況は?⇒11月1日からサービスが始まり、11月末までで、ログイン7,452件、貸出は3,468件。

 利用者の傾向は?⇒料理、旅行、絵本などの貸出が多い。夜20時から22時の利用が多い。

35. スポーツ施設整備費 815万1千円

 秋葉台文化体育館等において、適切な換気をするため、大型送風機を購入するもの。

西委員

 秋葉台体育館に整備する大型送風機は、熱中症対策にも対応できるものか?⇒タンクに水を入れ、ミストを発生することができるので、スポットクーラーにもなる。

 球技場などに持ち出して使用できるか?⇒キャスター付きなので利用可能。

※その他、債務負担行為を設定するなどについての質疑

石井委員

 原油価格の高騰などの増額補正が多くあるが、総額は?⇒2億7,531万5千円。

 今後の対策は?⇒公共施設での節電対策が必要となる。月に1度電気使用量を示して、省エネ意識を高めるようにしている。

東木委員

 カーブミラーについて、26基を撤去する理由は?⇒土地利用に伴い必要がなくなったもの、更新のための一時的な撤去など。

 カーブミラーの設置について、以前より設置が慎重になった理由は?⇒設置することで死角が生じて事故を誘発する場合もあるので、慎重に設置している。

 区画線について、消えかかっているもの多い。どう把握しているのか?⇒道路パトロールによる調査、市民からの電話、メール、LINE通報などで把握している。

 天神小学校体育倉庫新築工事について、工事のスケジュールは?⇒詳細設計をして、年度明けに発注、10月末完成を予定している。

 他の学校の予定は?⇒体育倉庫は計画的に改修していく。天神小学校を含めて、小学校3校を計画している。 

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第70号 令和4年度藤沢市墓園事業費特別会計補正予算(第1号)

1. 墓園事業費 681万2千円(債務負担行為の設定)

 大庭台墓園の環境整備のため、老朽化した外周フェンスの改修をするとともに、工事の平準化に向けて、新年度初めに着手できるよう債務負担行為を設定するもの。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

議案第71号 令和4年度藤沢市下水道事業費特別会計補正予算(第1号)

 原油価格の高騰に伴い、辻堂・大清水浄化センター及び各ポンプ場の運転に要する動力費、並びに相模川流域下水道管理事業に係る神奈川県への負担金等について増加するもの。また、旧式マンホール蓋の交換工事、取付桝設置工事について速やかな対応を図るため債務負担行為を設定するもの。

土屋委員

 相模川流域下水道事業に係る県への負担金について、増額する理由は?⇒電気料金の増に伴い、相模川流域下水道事業が10億円増額補正されることに伴い、増額するもの。

 負担割合の状況は?⇒12団体のうち、本市は668万4,000円で、負担率は0.62%。当初予算の割合と変更はない。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第72号 令和4年度藤沢市民病院事業会計補正予算(第2号)

 原油価格、物価高騰により、不足が見込まれる電気代、ガス代を増額するもの。また、新型コロナウイルス感染症の第7波への対応により感染症業務手当の支給件数が増加したため、給与費を増額するとともに、他会計補助金の増額補正をするもの。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

※以上、報告とします。


おおや徹

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