終戦記念日とホワイトカラーエグゼンプション

 今日、8月15日は68回目の終戦記念日。お昼の12:00に、防災無線から追悼のための黙とうの合図があり、1分間の黙とうを行った。

 今日の神奈川新聞に、賃上げ、女性活用に向けた政労使協議を9月に行うとの記事があった。消費税増税に向けたものだが、賃上げを政府が要請したからといっても企業側が賃上げを行うかは分からない。賃上げを要請するより、賃上げができる景気環境を整えるべきだと私は思う。

 国が賃上げを要請する一方で、ホワイトカラーエグゼンプションを実験的に導入するという記事も載っていた。これはとんでもないことだ。年収800万円以上の大企業の課長を想定し、時間外(残業)手当などを支払わないというもの。もともと労働時間の規制を受けないのは、労働時間に裁量のある取締役などに限られる。課長に労働時間の裁量があるとは到底思えない。さらに、この労働時間規制を除外するとなると、サービス残業が横行、過労死に至るなど、労働者の安全衛生についても、非常に問題だと思う。賃上げの要請し、サービス残業をさせる。めちゃくちゃだなあと思う。

 労働時間の規制をする法は、労働基準法であり、勤勉な日本人には必要として、戦後真っ先につくられた法律である。残業しても、残業手当をもらえる。夢を持って、仕事して仕事して、そして、日本は経済成長を遂げてきたのではないか。そのような法律を変えるような報道が、終戦記念日にされるなんて、なんとも皮肉だなあと思う。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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