2025.6.10 建設経済常任委員会

 6月10日 9:30より、藤沢市議会建設経済常任委員会が開催され、委員として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第14号 市道の認定について(村岡599号線ほか9路線)

 村岡599号線ほか9路線を認定するものです。

議案第15号 市道の廃止について(川名1992-3号線ほか6路線)

 川名1992-3号線ほか6路線を廃止するものです。

柳沢委員

 私道を市道にしてほしいという寄附の相談件数は?⇒令和6年度は12件、7年度は5月末で2件。

 認定する場合、要綱にある12項目をクリアしなければならないが、相談の中で要綱を満たさない項目は?⇒主に5項目で、路面が良好であること、電柱がないこと、道路排水の流末があること、境界が明確なこと、幅員が4m確保できること。

 私道でも実質道路として使用されているのであれば、要件を緩和して支援すべきだが?⇒一定の要件は必要。個別の相談には関係部署と連携して対応していく。

※上記2議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

陳情7第6号 高齢者の外出機会を増やす交通費助成制度の導入を求める陳情

 この陳情は、70才以上の市民を対象に敬老特別乗車証制度の創設を求めるものです。

陳情7第11号 公共交通費助成の制度化を求める陳情

 この陳情は、高齢者の公共交通費の助成制度を導入するよう、市への働きかけを求めるものです。

※上記2陳情は、柳沢委員のみ趣旨了承としましたが、採決の結果、趣旨不了承となりました。

陳情7第21号 里道払下げは法の比例、平等原則違反。議員関与は明白、百条調査を求める陳情

 この陳情は、議員死去後判明の都計法40条2項採納を取消し課税賦課の平等を図ることを求めるものです。

※この陳情は、全会一致で趣旨不了承となりました。

報告(1)藤沢市都市マスタープランの改定について

 「藤沢市都市マスタープラン」は、概ね20年後の都市の姿を展望して、都市計画の基本的な方針を定めたものです。本計画の改定(平成23年)から、本市を取り巻く環境も大きく変化していることに併せ、本計画は「藤沢市都市交通計画」等の分野別計画を策定する際の指針としての役割も担っており、これに分野別計画の改定経過を踏まえ、本計画が先を見据えた方針を示す時期にきていると捉えて、改定に向けた取り組みを進めており、その取組状況が報告されたものです。都市づくりの基本方針は次の通りです。なお、今年度末の改定を目指しています。

【現行計画】⇒【改定計画】

(1)13地区のまちづくり⇒住みよさを育む都市づくり(様々な単位でのよりきめ細かで住みよいまちづくりの方針へ)

(2)活力を生み出す都市づくり⇒活力を創造する都市づくり(既存活力を維持・活性化し新たな価値・活力を創出する方針へ)

(3)低炭素社会構築に向けた都市づくり⇒自然と融合する都市づくり(脱炭素社会への転換や気候変動への適応策を推進する方針へ)

(4)災害に強く安全な都市づくり⇒強さとしなやかさを持つ都市づくり(日常的なまちづくりが防災体制の強化にもつながる方針へ)

(5)美しさに満ちた都市づくり⇒美しさに満ちた都市づくり(地域資源を最大限生かし質を高め美しい都市や場を創出する方針へ)

(6)広域的に連携するネットワークづくり⇒連携と挑戦の都市づくり(広域的な役割を担い最先端の仕組みや新技術を取り込む方針へ)

町田委員

 ブレスト会議の参加状況と意見は?⇒公募で41人が参加、これからも選ばれるまちとして必要なものとして、活動と交流のための資源を活かすなど。

 2回目に向けた工夫は?⇒1回目の意見を踏まえて、描きたいビジョンの実現について議論していきたい。

平川委員

 ブレスト会議は1カ所で開催したのか?⇒本庁舎で1回開催した。

 13地区ごとの開催が必要では?⇒2回目は6月に予定で参加者の募集をしている。13地区での会議の考えはないが、オープンハウスで意見を聞いていく。改定後の取組の中で検討していきたい。

柳沢委員

 基本的な部分で変わるところはあるのか?⇒将来の都市構造を継承しつつ、まちの基盤を磨いていく。

 都市づくりの課題に都市レジリエンスの強化とあるが、都市を回復するという意味か?⇒災害に限らず、強靭化を図る必要があるとしている。

 商店街の衰退など、都市機能が変わってきている。根底から見直す必要もあると思うが?⇒都市基盤重点から活動へ目を向けた改定としている。

報告(2)長久保公園みどりの相談所の再整備について

 長久保公園の中心施設である「みどりの相談所(生物多様性センター)」は、建設から約35年が経過し、施設の老朽化が進んでいることから、再整備を進めており、今回も基本構想の概要が報告されたものです。

1. 基本構想・基本方針

【基本構想】:「生物多様性」を学び・発信し、「みどり」で憩い・つながる場 

【基本方針1】生物多様性の普及・啓発・情報発信 ~みどりや生きものの恵みや魅力の発信源~

(1)遠藤笹窪谷公園との連携強化⇒研修室・会議室等の充実

(2)様々な生態を学べる温室の機能維持⇒温室の整備

(3)図書コーナー・常設展示等の利用促進⇒諸施設の連携

【基本方針2】学び・憩いの場に ~利用しやすく、楽しく学び、憩える空間形成~

(3)図書コーナー・常設展示等の利用促進⇒諸施設の連携

(4)休憩機能・カフェ機能の導入⇒エントランスホールの機能性の確保

(5)インクルーシブな施設の導入⇒必要施設の整備、動線の確保

(6)イベントなどを考慮したフレキシブルな施設配置⇒各施設の連続性の確保

【基本方針3】市民活動団体の交流・つながりの場に ~皆が協働し、将来を見据えた緑の保全~

(6)イベントなどを考慮したフレキシブルな施設配置⇒各施設の連続性の確保

(7)DXを活用した情報発信・情報収集などの強化⇒エントランスホールの機能性の確保

(8)市民活動団体の拠点機能の拡充⇒研修室・会議室等の充実

2. 建物配置

【現況】

【配置(案)】

3. 概算工事費(想定額):約6億3千万円

4. 今後のスケジュール(予定)

(1)令和7年度 基本設計・地質調査

(2)令和8年度 実施設計

(3)令和9年度 建替工事

(4)令和10年度~ 新みどりの相談所供用開始、現建物の解体工事、付帯工事

町田委員

 近年の利用状況は?⇒みどりの相談所は無料施設なので把握をしていないが、相談コーナーは令和6年度1,207人、図書室1,072人、温室717人、記入していない人もいるのでそれ以上の人が利用していると考える。

 利用者の意見は?⇒施設の老朽化、トイレが古く使いにくいなど。

 概算事業費6.3億円の内訳は?⇒相談所、温室など建物建設に5億円、その他外構、解体、付帯工事など。

平川委員

 カフェが入るということだが、どのくらいの規模か?⇒今後の検討。

 長久保公園内には椅子が少ない。設置できないか?⇒全体のバランスを踏まえて検討していく。

柳沢委員

 仕様書を基にサウンディング調査したのか?⇒民間活力の導入の可能性について行ったもの。

甘粕委員

 サウンディング調査で、民間収益施設としては、成り立たないということか?⇒独立採算は難しいとのこと。

 ハグライドパークができて、なぜ長久保公園ではできないのか?⇒ハグライドパークはサウンディング調査で採算が成り立つとのことだったが、長久保公園は難しいということだったため。

石井委員

 インクルーシブデザインの施設となるのか?⇒だれもが利用できる施設として設計していきたい。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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