8月22日 9:30より、藤沢市議会行政改革等特別委員会が開催され、委員として出席しました。今回は、「藤沢市行財政改革2024実行プラン」に掲載されている各取組について、令和6年度の実績報告と、「藤沢市行財政改革2024」総括について報告がされました。
1. 藤沢市行財政改革2024実行プラン(令和6年度実績)
令和6年度実績について報告されました。内容は割愛し質疑の抜粋を掲載します。
【短期プラン】
(1)将来を担う人材の採用
今井委員
採用試験見直しの状況は?⇒手法の見直しをして、民間と同様のSPI試験を導入、2回の個別面接で人物重視とすることで受験者の確保をしている。
採用試験の日程を前倒しは、民間企業を目指す人を確保するものだが、元々公務員を目指している人への影響は?⇒従来の5月頃の試験から、3月エントリー、5月合格発表とすることで、他自治体希望者が併願できるので、一定の確保につながっていると考える。
インターンシップの人が採用に至っている状況は?⇒長期インターンシップは令和6年度からの取組で2コース5人を受入れた。2年生を除く4人は試験を受けて2人が合格した。
直近の社会人採用の実績は?⇒令和6年度は19人。
(2)将来を見据えた人材の育成強化
今井委員
民間企業、省庁への派遣の実績は?⇒令和6年度の長期派遣は厚労省と総務省、民間広告会社、銀行に各1人。
何人ぐらい希望しているのか?⇒1カ所につき1人程度の希望があり、職員課で選考している。
(3)適正な定員管理等による人件費の抑制
柳沢委員
4年間で約1億7,900万円の効果となっているが、主な要因は?⇒任期付短時間勤務職員を会計年度任用職員に置き換えたため。
条例定数が増加している状況は?⇒令和3年度3,729人が令和7年度は3,822人で、93人増している。
会計年度任用職員は何人増えているのか?⇒令和3年度1,975人が令和7年度は2,186人で、211人増している。
谷津委員
任期付短時間勤務職員を会計年度任用職員に置き換えたとのことだが、人件費が抑制された要因は?⇒処遇の差が効果額となったもの。
(4)駐車場における管理手法の見直し及び利便性の向上
柳沢委員
朝日町駐車場、湘南台地下駐車場、各市民センター駐車場を民間に任せてきたが、財政効果約1億7,000万円の内訳は?⇒朝日町駐車場が7,091万円、湘南台地下が9,690万円、市民センターが521万円。
朝日町駐車場は何度も指摘してきたが、故障などのトラブルの際、管理会社が対応しきれていない。市としてどう把握しているのか?⇒朝日町駐車場は緊急時には管財課職員が対応することもやむを得ないと考える。
市民センターも有料になった。利用者の声をどう把握しているのか?⇒サークル団体からは利用時間2時間では対応できないとの声あるが、他の公共施設と同様に2時間としていることを説明している。
(5)出資団体改革の推進
(6)ICTの利活用による業務効率化の推進
安田委員
非定型業務にも適用されるのか?⇒今後、導入できるものは導入していく。
(7)行政手続等のオンライン化の推進
(8)公有財産の有効活用
松長委員
市が所有している財産は分散していると思うが、その活用方法について共有する必要があると思うが?⇒公共施設活用等検討委員会で共有している。
柳沢委員
財政効果額が目標の6億円から20億円に増額しているが、要因は?⇒平成26年度から30年度実績から毎年度1.5億円としたが、ある程度まとまった土地の売却ができたもの。
活用が見込めない土地について、地域住民の意見や要望を把握する必要があると思うが?⇒地域住民への説明の場を通じて意見を聞きとっていく。
(9)受益と負担の適正化及び市単独事業の見直し
(10)税・料等の収入未済額縮減に向けた取組
柳沢委員
債権管理条例ができたが、差し押さえの状況と市民に寄り添った対応が必要だが?⇒債権管理担当における差し押さえは63件で4,700万円。生活実態を把握して、丁寧に対応していく。
(11)見直し検討対象事業の継続した取組(令和3年度末でプラン完了)
(12)石名坂環境事業所の運営手法の検討(令和4年度末でプラン終了)
(13)公園整備におけるPark-PFIの導入
(14)下水道(管路・施設)維持管理手法の見直しによる業務の効率化
(15)市民病院の将来にわたる健全経営の推進
【長期プラン】
(1)公共施設の再編を軸とした施設マネジメントの推進
(2)公立保育所のあり方の具現化
(3)道路ストックマネジメントの推進
柳沢委員
道路照明灯のLED化について、7,000万円の財政効果となっているが内容は?⇒エスコ事業で5,000灯をLEDにしたことで、使用料は令和元年度に比べて令和6年度は75%削減、温室効果ガスの排出量も2,000トンから1,500トン削減された。
道路舗装のMCI値が目標を下回った要因と今後の対策は?⇒路面調査は主要道路としており、生活道路の舗装打換は実績に反映されないため。今後は路線を拡充した計画としたので、適正な維持管理をしていく。
(4)下水道事業における中期経営計画策定・実施
(5)これからの学校のあり方の検討
2. 藤沢市行財政改革2024の総括について
個別課題として位置付けた20件のうち、令和5年度までに6件の取組を終了し、令和6年度には継続して14件の個別課題に取組んだ結果、成果目標を設定した13件のうち、11件は成果目標を達成、2件は一部達成となり、財政効果額としては33億786万5千円と、一定の成果をあげました。
友田委員
33億円の財政効果は評価するが、市民や職員の満足度が上がったかどうかが重要だが?⇒各年度の事務事業評価の中で、業務の効率化が図られたと考える。今後も不断の取組を行っていく。
満足度を数値化している自治体もあるが?⇒市民の満足度は市民意識調査で測定している。職員の満足度の数値化は今後、先進自治体の取組を踏まえて検討していく。
町田委員
外部有識者へ業務分析の委託をしているが、今後のスケジュールは?⇒令和9年度予算へ反映できるものはしていく。
分析結果や結果を踏まえた業務見直しについて、議会に報告されるのか?⇒来年度の当委員会への報告を予定している。
※以上、報告とします。