2022.3.14 予算等特別委員会(7日目)~農林水産業費・土木費(都市計画総務費まで)

 3月14日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(7日目)が開催され、引き続き、令和4年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部オンライン(ズーム)での運営となっています。私は副議長の立場で委員会室で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

次に示すものは、令和4年度予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和4年度、中側が令和3年度予算 、右側が令和2年度予算

【農林水産業費】

152. 地産地消推進事業費 528万1千円/643万3千円/533万7千円

153. 水田保全事業費 2,650万円/2,500万円/2,000万円

154. 担い手育成支援事業費 2,183万3千円(拡充事業)/3,115万9千円(拡充事業)/2,283万3千円

甘粕委員

 事業費減額の理由は?⇒国の事業の変更について詳細が示されていないため、新規就農の予算を計上していない。また、県の事業が前倒しとなったため、令和4年度予算に計上していないため。

塚本委員

 高齢農家で子どもは社会人で継げない農家の話を聞いた。農地の持ち主とボランティアの間を仕切る人が必要だが?⇒JAの協議会の協力で指導いただいたことある。JAと協議していきたい。

155. 産地競争力強化事業費 261万5千円/112万8千円/262万7千円

156. 野菜生産出荷対策事業費 1,346万4千円/1,346万4千円/1,289万6千円

157. 湘南野菜生産育成事業費 375万4千円/375万4千円/419万4千円

158. 学校給食用農水産物生産出荷対策費 75万6千円/161万円/164万5千円

甘粕委員

 事業費減額の理由は?⇒JAでの取り扱いに変更したため、市内産米の配達費が米の価格に含めるようになったため。

 見直しによる供給量の変化は?⇒令和3年度は市内産米は9.5トンだったのが、令和4年度は40-50トンとなる見込み。

159. 畜産振興対策事業費 1,139万2千円/1,067万3千円/859万5千円

160. 畜産経営環境整備事業費 292万円/1,346万9千円/1,547万2千円

161. 農業用水路等改修事業費 1,605万4千円/1,054万8千円/1,054万8千円

永井委員

 7/10の補助だが、拡充できないか?⇒別の交付金も実施している。

162. 農業基盤整備事業費 5,723万9千円/3,837万円/5,240万3千円

163. つくり育てる漁業推進事業費 429万円/280万5千円/413万1千円

塚本委員

 回遊性のある稚魚より貝類の放流を増やすべきだと思うが?⇒江の島裏に磯焼けがあり、海藻がなくなっている現象があり、アワビが食べる海藻が少なく放流の効果が見込めない状況にある。一方、真鯛は約半数が放流に由来するものなので、継続していく。

 サザエ、ハマグリを観光資源として活用していくべきだが?⇒地元で食べておいしいことが重要。今後、経営安定のため、サザエのブランド化について漁協と協議していきたい。

松長委員

 人工漁礁が10年以上設置されていない。漁協から要望あれば設置するのか?⇒平成21年度以降、要望がないため放流を増やしてきた。今後、漁協から要望あれば検討していく。

永井委員

 食害生物の駆除方法は?⇒江の島フィッシャーマンズプロジェクトが駆除を秋ごろから実施ししているが、ウニが増えるのが夏場なので夏前にウニの駆除をしていきたい。潜ってウニをつぶす方法を考えている。

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

塚本委員

 環境保全型農業を推進していくべき。今後の取組は?⇒水田保全事業でエコファーマーへの奨励金、有機農業の面積拡大をしていく。新規就農者や有機農業に変更する農業者へ支援していく。

 大庭大橋北側の田んぼが埋め立てられているところがあるが、どうなっていくのか?⇒湘南青果が田んぼから畑へ転換する許可を得ている。ナス、オクラなどを作づけしていくと聞いている。

【土木費】都市計画総務費まで

176. 建築物等防災対策事業費 5,410万1千円/3,055万6千円/6,069万8千円

清水委員

 民間の中小規模の耐震化が進んでいない。今後の進め方は?⇒所有者へ耐震診断、耐震改修の必要性を周知する中に、改修事業者のリストを入れている。

松長委員

 マンションの耐震化について、市内188棟で耐震化がされていないとのことだが、津波避難経路沿道にあるもの、津波避難ビルとなっているものの状況は?⇒沿道は10棟、津波避難ビルは8棟。

 今後の取組は?⇒管理組合に個別通知し、耐震アドバイザー派遣制度の情報提供をしていく。管理会社への啓発は今後、研究検討していく。

甘粕委員

 住宅の耐震化が進まない理由は?⇒必要性への理解不足。実際には、除却や建替えにより耐震化が進んでいる。

山内委員

 住宅の耐震化について、所有者の負担を減らすため、補助率を上げるべきだか?⇒県内他市の補助を踏まえて定めている。

177. 道路改修舗装費 9億7,763万1千円/7億5万3千円/8億5,290万円

塚本委員

 ライン通報の状況は?⇒3/1から開始し、3/11までで、46件の通報があった。

 落書き、不法投棄、防犯情報など千葉レポみたいな広がりが求められるが?⇒所管は企画政策部で、市民ニーズを踏まえて検討していくと聞いている。

松長委員

 FWD調査について、9路線4,500mの調査となっているが、もっと増やせないか?⇒舗装打換えのための資料となるもので、令和5年度に舗装打換予定ヶ所を調査するもの。

 計画外の道路の調査もすべきでは?⇒路面下空洞調査で対応している。

178. 道路施設改修事業費 2億7,278万9千円/2億1,099万円/2億1,110万3千円

179. 市道新設改良費 6億499万4千円/1億3,434万5千円/4億3,568万7千円

180. 道路安全対策費 1億1,836万円/8,469万6千円/8,574万5千円

塚本委員

 カーブミラーについて、ドライバー目線に加えて、自転車、歩行者目線での設置も必要では?⇒場所によっては、自動車用のカーブミラーに補助ミラーを付けているところある。

 高砂小学校のところの信号のない横断歩道に設置する、ボタン式横断者明示標識について、今後の展開は?⇒来年度1か所設置するが、基礎を脱着式にして、別の場所に移していくことを考えている。

西委員

 カーブミラーの設置について、基準はあると思うが、地域住民の話を聞いて対応しているのか?⇒現場で要望者等と会って、話を聞いた上で、交通量などを加味して判断している。

181. 橋りょう改修費 6億1,771万3千円/3億1,918万3千円/3億7,153万7千円

182. 橋りょう架替事業費 3,311万8千円/1,607万6千円/1億8,737万9千円

183. 自転車対策費 1億6,803万円/1億5,590万7千円/1億5,328万1千円

184. 自転車駐車場整備費 7,899万3千円/1,499万8千円/707万円

永井委員

 藤沢本町駅東側での駐輪場の整備予定は?⇒東側は、郷土づくり推進会議や回覧などで意見を聞いた。候補地の地権者に協力依頼をしている。

 生活扶助を受けている方への減免制度の周知が不足していると思うが?⇒今後、関連リンクなどで改善していく。指定管理者のホームページも改善されるよう指導していく。

185. 河川水路修繕費 1億52万2千円/3,602万9千円/2,100万8千円

186. 一色川改修費 1億1,160万7千円/1億2,829万円/8,262万5千円

187. 総合交通体系推進事業費 4,468万6千円/3,795万8千円(拡充事業)/2,366万6千円

杉原委員

 辻堂駅北口駅前広場の違法駐車対策の状況は?⇒警察と協議して、令和3年11月中旬に駐車禁止の標識が設置された。

塚本委員

 長後地区の乗合タクシーでの課題と今後の方向性は?⇒昨年10月から今年の2月までで、1日平均14人の利用とまだ少ないが、半年続けてきたことで認知は図られてきた。令和4年度も実証運行をしていく。

 全市展開への考えは?⇒地域の方々と意見交換をして進めていきたい。

 2025大阪万博では車が空を飛ぶことが予定されている。えあモビリティも必要だが?⇒交通の手段にICTなどの技術革新ある。実証実験できるものがあれば、取り入れていきたい。

山内委員

 地域提案型交通システム導入交付補助が増額した理由は?⇒善行地区の車両が更新となるため。

 善行地区の利用状況は?⇒1日当たり平均、令和2年度51.7人、3年度2月末で57.2人。

 市が主体的に進めていくべきだが?⇒市としては、法的手続き、運営補助などをしている。今後も安定的な運営が出来るように取組んでいく。

188. 景観資源推進費 2億5,923万6千円/1,012万円(拡充事業)/241万8千円

松長委員

 旧桔梗屋について、整備後の回遊性や賑わいのイメージはできているのか?⇒街並み景観地区の中心的な位置にあり、川越のような連続的なまちづくりは難しいが、資源の連携をすることで、まちづくりの起爆剤につながるような取組をしていく。

189. 健康と文化の森整備事業費 7,702万2千円/8,330万1千円/1億2,115万6千円

190. 新産業の森整備事業費 833万8千円/682万円/969万1千円

191. 藤沢駅周辺地区再整備事業費 3億1,253万1千円/6億7,397万8千円/10億1,748万7千円

塚本委員

 391街区について、建てられるものについて、マンションが除外されているが、1階からのマンションではなく、上層階をマンションにする場合は良いのでは?⇒通常、再開発するときはマンションが多いが、今回は、市の商業の中心なので、可能な限り商業・業務機能を誘致していく。

山内委員

 一般車の流入を抑制するとのことだが、送り迎えなど、時間規制など、柔軟な対応が必要だが?⇒一般車をロータリーから抑制する予定としていたが、意見や要望をいただいていることから、流入の可能性について、業務委託の中で検討しいく。

 南北自由通路拡幅事業について、本市の負担が176億円とのことだが、国庫補助の活用、事業費の縮減に取組むべきだが?⇒国庫補助の活用については、国交省と協議を進めているが、より多くの補助金獲得に努めるとともに、全体事業費の縮減に努めていく。

西委員

 南北自由通路拡幅におけるWiFi整備について、令和4年度の状況は?⇒今年度、地下通路に先行導入して、効果や課題を検証した上で検討していく。一方、大手コンビニではフリーWi-Fiを廃止すると聞いているので、引き続き検討していく。

 サンパール広場、サンパレット広場における、施設の人為的破損に対して、これまでの修繕費は?⇒約110万円で、人為的破損に対しては約20万円。今月末、サンパレット広場で人為的破損に対して、市の一斉修繕で約38万円。

 毅然とした対応をするとのことだったが?⇒広場の一斉修繕するので、その後は防犯カメラなどで確認されれば、警察に被害届を検討していく。

192. 長後地区整備事業費 4,035万6千円/2,778万5千円/2,009万9千円

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

柳田委員

 省エネ住宅ZEHについて、本市の取組は?⇒国が普及に向けたロードマップを示している。藤沢市として、今後、国・県の動向を見て検討していく。

 ロードマップで具体的数値が示されている。藤沢市として先取りして進めていく必要があると思うが?⇒2030年に向けて動く必要があるが、法改正など不確定なものもあり、国の動向を注視していく。ZEHに対する補助制度については、市民に周知していく上で、更なる支援が市として必要か検討していく。

 公共建築には高水準の省エネ施設が求められる。熱の吸収のため、木造へ転換するぐらいの考えが必要だが?⇒2021年2月に気候事態宣言をして地球温暖化対策に取組んでいる。村岡公民館も10kwの太陽光発電から20kwへの見直しも検討している。木造については、木造の耐火施設もできるので、公共施設の活用について予算か前から検討していきたい。

塚本委員

 道路冠水対策について、側溝のつまり、グレーチングへの落ち葉の原因もある。台風前に集中的に側溝清掃をすべきだが?⇒雨水桝の表面に落ち葉がたまっての冠水については、職員が雨が降る前に清掃している。

 職員での対応には限界がある。美化活動団体との連携などが必要と思うが?⇒まずは道路部門で取組む中で、地域の協力について検討していく。

 街路樹の倒木対策も必要。街路樹管理台帳などで、計画的に管理していくべきだが?⇒街路樹管理計画を策定したので、計画的に進めていく。

 路面下空洞調査の状況と、今後の生活道路への活用は?⇒平成29.30年度で産学官の共同研究で、陥没のポテンシャルマップを作成した。令和元年度からマップを活用して、生活道路の調査を進めている。

 都市計画を含めた行政情報の一元化について、ふじさわキュンマップも運用されているが、3D化に向けた取組として、国のプラトーのモデル都市としての実証実験しいいるが、本市でも応募を検討できなかったのか?⇒データを入れて簡易な3Dづくりから始めていく中で、プラトーの導入を検討していく。

 災害復興基金について、復興イメージトレーニングができれば、基金が5億円で足りるのか分かる。財政シミュレーションも必要では?⇒市街地復興を建設部門で取組むが、モデルケースの中で試算しながら、財政部門と連携して進めていく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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