2022.3.9 予算等特別委員会(4日目)~環境保全費

 3月9日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(4日目)が開催され、引き続き、令和4年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部オンライン(ズーム)での運営となっています。私は副議長の立場で委員会室で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

次に示すものは、令和4年度予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和4年度、中側が令和3年度予算 、右側が令和2年度予算

【環境保全費】

52. 環境基本計画関係費 101万5千円/2,314万3千円(拡充事業)/98万7千円

清水委員

 環境政策の専門委員は従来通りか?⇒改めて検討していく。

 脱炭素へのシフトに伴い、庁内体制見直しの考えは?⇒庁内横断的に進めていく必要あるので、体制を検討していく。

 国の新たに交付金について、活用の考えは?⇒地域脱炭素移行・再エネ推進交付金は、2025年度までに少なくとも100の地域を選定して、脱炭素の先行的な取組に道筋をつけ、2030年度までに実現、全国展開するもので、2025年度までに年2回の申請機会ある。本市としても検討している。

 地域気候変動適応センターの組織体制は?⇒県でも検討しており、近隣市と調整して、あり方を検討していきたい。
 

53. 地球温暖化対策関係事業費 4,225万3千円/3,567万3千円(拡充事業)/3,305万2千円

清水委員

 省エネ住宅のルールや仕組みづくりが必要だが?⇒地域住民との合意形成が必要で、時間もかかる。国の方で省エネ基準の義務付けが検討されているので注視していく。

 代替フロンの放出をどう捉えているか?⇒エアコンや冷蔵庫などから代替フロンが微量に放出されるので、グリーン冷媒への転換が求められている。買い替えなどで転換が図られると考えるが、今後、広く周知していく。

甘粕委員

 PPA事業の仕組みとメリットは?⇒事業者が、学校、公共施設、公共施設の駐車場などに太陽光発電システムを設置して、市が電力を購入するもので、初期費用、維持管理の必要がない。

 課題は?⇒15-20年と長期契約となるので、施設の老朽化などにより、全てに設置できない。

塚本委員

 企業中心とした研究会は発足したのか?⇒4月に発足した。

 取組内容は?⇒令和3年度は3回開催し、商工会議所や青年会議所などと意見交換してきた。まずは意識を高める取組として、企業への普及啓発から始めていくこととしている。

 9年間の計画となるが、今後の見直しの基準は?⇒目安は、IPCCの報告書の中で、2050年までに温室効果ガス0にしないと様々な影響があるとしている。期間の変更などが生じた場合に見直ししていくことが考えられる。

 Co2吸収の取組が必要。海洋、海中で光合成する生物が吸収するブルーカーボンに取組むべきだが?⇒江の島裏の藻場の保全へ支援している。地球温暖化防止の観点から、活用について検討していきたい。

 横浜市では、漁協や八景島シーパラダイスによるブルーカーボンオフセットの仕組みを作っている。良いところを取り入れていくべきだが?⇒横浜市の取組を参考にしながら拡大できるか検討していく。

 本市の漁協や新江ノ島水族館などと連携した取組が可能と考えるが?⇒江の島フィッシャーマンズプロジェクトと連携しながら、ブルーカーボンオフセット制度について、関わっていかれるか情報収集をしていく。

山内委員

 市民一人ひとりがCo2削減を意識するために、カーボンフットプリントについて、広く周知するとのことだったが?⇒ふじさわエコ日和で紹介している。今後、各イベントなどでも周知していく。

 温室効果ガス削減の進捗管理はどうしていくのか?⇒ふじさわ環境白書で広く周知していく。

西委員

 PPA事業について、事業者の募集方法は?⇒ホームページ等で周知していきたい。

 学校への設置については、学校や教育委員会と調整が必要と思うが?⇒学校施設課と相談している。すでに小中学校には設置されているので、規模などを検討している。

54. 環境啓発推進事業費 1,095万2千円/1,064万5千円(拡充事業)/892万5千円

西委員

 環境学習体験教室とは?⇒環境事業センターで、職員による体験学習の一環として、温暖化対策に関する体験学習をするもの。令和4年度の実施を踏まえて予算化を検討していく。

55. 緑地保全事業費 1億6,272万3千円/1億6,087万8千円/1億4,949万6千円

松長委員

 森林環境譲与税の使途は?⇒市有山林の樹林地保全のため、優先順位を決めて整備をしている。

 木材使用の促進もあると思うが?⇒公共施設の木質化に係る経費にも充てられるが、市有山林の保全を優先して執行している。

清水委員

 緑地率の目標29%について、どう達成していくのか?⇒平面的な緑の確保としているが、開発、土地利用の中で、保存樹林の解消が増えており、公園整備しても減ってしまう。緑の質を高めることの指標が必要で、立体的な緑の指標を今後検討していく。

甘粕委員

 森林環境譲与税を活用した委託の内容と実施個所は?⇒金子の森、西富第二緑地、片瀬山1丁目、稲荷1丁目の緑地の樹林地の復元。

 令和4年度の予定は?⇒金子の森は完了するので、残る3緑地の樹林地復元をしていく。

 譲与税を受けた当該年度に実施できないか?⇒実施できるように検討していく。

塚本委員

 気候変動を踏まえて、計画的な管理が必要だが?⇒森林環境譲与税を活用して、優先順位を決めて、市有山林の中まで入って不要な樹木を間引きながら、弱った樹木を伐採している。

55. 自然環境共生推進事業費 791万4千円/700万9千円/880万9千円

56. 緑地新設事業費 3億5,415万1千円/141万7千円/194万4千円

松長委員

 川名緑地の保全について、緑地を持つことが地権者の負担にならないような配慮が必要だが?⇒民有地が多い中で保全していくには、積極的に用地を買っていく必要がある。相続の際の買取申し出あれば用地取得している。

57. 緑地改修事業費 4,122万8千円/4,207万5千円/4,592万5千円

58. 海岸美化関係費 6,791万1千円/5,859万7千円/5,470万6千円

松長委員

 海岸のごみ箱について、撤去の予定は?⇒現在のごみ箱は、ボランティアごみ回収ボックスで4か所ある。屑箱型から平置きのごみ置き場にしていく。

59. 交通安全啓発費 1,112万7千円/1,122万4千円/1,122万5千円

60. 防犯対策強化事業費 858万1千円/864万6千円/714万8千円

杉原委員

 迷惑電話防止機能付電話機の普及状況は⇒令和2年度250台、3年度280台補助した。令和4年度は300台の補助を予定。

西委員

 メール配信システムの登録時に、指名登録は不要だと思うが?⇒課題の有無を検討していく。

 青パトについて、団体登録して活動できることが知られていないが?⇒おやじの会など地域防犯活動団体へは、直接周知していく。

61. 安全・安心まちづくり対策会議事業費 73万円/103万4千円/103万4千円

塚本委員

 犯罪機会論を体験できる施設整備を提案してきたが、検討状況は?⇒施設整備は難しいがVRなどの活用で、犯罪機会論が学べるようにしていきたい。

62. 街頭防犯カメラ設置推進事業費 1,266万2千円/1,247万5千円/952万8千円

杉原委員

 防犯カメラの更新と修繕の基準は?⇒更新は、新設後6年間が基準だが、部品が3-4年で壊れた場合は修繕となる。

63. 浄化槽設置助成事業費 352万5千円/407万2千円/409万8千円

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

松長委員

 スズメバチの巣の撤去状況は?⇒令和元年度313件/2年度246件/3年度12月末511件。

 課題は?⇒空き家など所有者と連絡が取れず迅速に撤去が出来ないこと。現在、無料だが財源も課題。

 今後も無料で対応すべきだが?⇒近隣市の状況見て慎重に検討していく。

山内委員

 スズメバチの巣の撤去について、個人負担を求めるべきではないが?⇒所有者不明な場合で巣が撤去できないケースを踏まえると、全てを対象とはできない。引き続き、慎重に検討していく。

塚本委員

 落書き対策について、環境部門と土木部門とは役割の整理が出来ているのか?⇒道路は土木部門、それ以外は環境部門でしているが、連携して、早く消せる方が対応している。

 公式LINEアカウントを活用した通報が始まった。落書きにも活用できるようにしていくべきだが?⇒不法投棄、落書きも含めて活用していく予定。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

アーカイブ