2017.9.12 補正予算常任委員会

 9月12日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第46号 平成29年度藤沢市一般会計補正予算(第3号)

 国庫補助事業に新規採択された事業、総事業費や補助額に変更があった事業、その他、特別な理由により緊急に補正を必要とする事業です。補正額は、一般会計が6,226万8千円、特別会計が2,987万1千円、補正後の一般会計は、1,531億8,798万9千円、特別会計が、1,326億9,119万9千円となり、一般会計と特別会計の総額は、2,858億7,918万8千円となります。補正の概要は次の通りです。

【 一般会計 (補正額 6,226万8千円) 】

【 環境保全費 (補正額 260万6千円) 】

1. (新規)街頭防犯カメラ設置推進事業費 260万6千円

 犯罪抑止を目的として、藤沢駅南口・辻堂駅北口に防犯カメラを設置するものです。

北橋委員

 防犯カメラについて、藤沢駅、辻堂駅周辺で、JRや警察が設置している状況は?⇒把握していない。

 日曜日の神奈川新聞では、監視の目的ではないかとの記事があった。設置の目的は?⇒駅前広場は不特定多数の人が行き来する場所で、公共性が高い。犯罪抑止効果が高くなると考える。

 刑法犯の件数と内容は?⇒平成28年度、凶悪犯は藤沢駅南口駅周辺で1件、辻堂駅北・南口周辺で1件/暴行、傷害など粗暴犯は藤沢駅南口駅周辺で63件、辻堂駅北・南口周辺で19件/窃盗犯は藤沢駅南口駅周辺で103件、辻堂駅北・南口周辺で210件/痴漢等は藤沢駅南口駅周辺で17件、辻堂駅北・南口周辺で5件/その他器物損壊等は藤沢駅南口駅周辺で61件、辻堂駅北・南口周辺で52件。

 防犯目的なら警察が設置すべき。なぜ市が設置するのか?⇒県は市町村、自治会・町内会の設置補助をしている。総合指針2020の中で、防犯交通安全対策として設置を進めていくと位置付けている。

 藤沢市個人情報保護制度運営審議会からの意見は?⇒プライバシーの保護について意見あり、最大限配慮していく。モニターではなく、映像の保存期間も10日程度とし、速やかに削除していく。

 誰が操作するのか?⇒運用基準を定めるが、管理責任者は市の職員と定めていく。

 自治会・町内会では防犯カメラの管理についてガイドラインがある。今回はあるのか?⇒現在、策定に取り組んでいる。

 補正案を出す前にガイドラインを策定すべきだが?⇒今後、運用基準を示していきたい。 

清水委員

 映像の外部提供等の条件は?⇒外部提供は、個人情報保護条例で定めている。それ以外は、個人情報保護制度運営審議会で承認を得ていく。

 テロ対策を考えると江の島周辺に必要なのでは?⇒小田急片瀬江ノ島駅前に防犯カメラはあるが、今後、市でも設置していく。

阿部委員

 平成32年度まで15台設置とのことだが、江ノ電沿線は入っていないが?⇒警察との協議で設置個所を決めたもの。

有賀委員

 防犯カメラの設置について、条例をつくらない理由は?⇒条例は制定せず、個人情報保護条例を踏まえて運用をしていく。

土屋委員

 藤沢駅南口広場、ペデストリアンデッキ、辻堂駅南北通路などでは、市民が自由な活動をしている。活動を抑制するものではないと捉えて良いか?⇒その通り。

【 民生費 (補正額 3,443万1千円) 】

2. (新規)地域介護・福祉空間整備推進事業費 1,348万9千円

 高齢者施設へのスプリンクラー設備等設置にかかる経費について助成するものです。助成する施設と助成額は次の通りです。なお、全額国の支出金です。

(1)おたがいさん(小規模多機能型居宅介護施設) 3,505,000円

(2)ミモザ白寿庵湘南台(小規模多機能型居宅介護施設) 3,773,000円

(3)ぐるーぷ藤しがらきの湯(看護小規模多機能型居宅介護施設) 2,939,000円

(4)ぐるんとびー駒寄(小規模多機能型居宅介護施設) 1,171,000円

(5)デイサービスセンターこもれび(宿泊を伴うデイサービス施設) 1,055,000円

(6)だんらんの家長後(宿泊を伴うデイサービス施設) 1,046,0000円

平川委員

 対象施設で出ていない施設はあるのか?⇒意向調査をしている。そのうち8施設と協議し、うち2施設が不採択となった。

 その2施設はどうしていくのか?⇒経過措置が切れる前の設置を働きかけていく。

清水委員

 設置していない対象施設の状況と今後の対応は?⇒対象施設60施設のうち、今回の施設を含めて52施設が設置。未設置の8施設については、経過措置期間内の設置を働きかけていく。

有賀委員

 未設置の8施設について、平成30年3月までの期間に使える支援制度はあるのか?⇒ない。

 市単独費で支援する予定は?⇒法改正後に設置した施設は全額自費で設置している。今回は救済措置のため、新たな補助は考えていない。

3. 届出保育施設認可化促進事業費 1,830万円

 公募により選考された小規模保育所の整備にかかる施設整備費、整備期間中の建物賃借料等を補助するものです。

【事業者名】 (株)了解

【設置場所】 大庭5404-7

【建物構造】 鉄筋コンクリート造6階建て3階部分の一部

【予定定員】 19名(0歳児3名/1歳児8名/2歳児8名)

【開所予定日】 平成30年4月1日

【3歳児】3名(3歳児を弾力的に預かることのできる人数)

桜井委員
 
 3歳児を弾力的に受け入れられる条件は?⇒面積、人員配置の基準があり、クリアできれば最大で22名(19名+3名)まで受け入れられる。

 定員ギリギリの規模や人員では受け入れられないということか?⇒その通り。

 弾力的受け入れができる施設の状況は?⇒現時点で15施設中、10施設が受け入れできる。

 その10施設における3歳児の受け入れ実績は?⇒枠として32名分あり、4月時点で4施設、11名分利用されている。

 その他の施設で受け入れていない理由は?⇒小規模保育施設の卒園児保護者の希望によるもの。

 32名分の枠があるということを保護者にしっかり周知して活用していくべきだが?⇒昨年度から始めたもので、小規模保育施設を通じて保護者に説明している。5歳までの認可保育施設を希望する人が多いが、来年の4月に向けて制度の周知を更にしていく。

土屋委員

 小規模保育事業A型の基準は?⇒A型は認可保育施設の分園的なもの、B型は家庭的保育的なもの、C型はその中間タイプで、A型は全て保育資格が必要、B型は3/4以上、C型は市の研修を受けた家庭的保育者の配置。

 小規模A型の市内の状況とニーズは?⇒市内15施設あり、ニーズは9/1現在で全ての施設で空きがない。本市の待機児童が1.2歳が多いことからニーズは高いと考える。

 (株)了解の実績と信頼性は?⇒善行駅東口で認可保育園を1園運営している。1年の実績だが、平成20年度から認可外~藤沢型認定保育園を経て、認可となっている。公募の中で、信頼性を審査し確認している。

 認可保育施設で待機児解消をしていくべきだが?⇒中部地区の待機児童は、この小規模保育施設の公募により相応の解消ができると考える。現在、保育所整備ガイドラインの見直しをしているところで、平成30.31年度に向けた整備方針をつくり、議会に報告していく。

4. 放課後児童クラブ整備事業費 264万2千円

 当初予算で計上した駒寄小学校区放課後児童クラブの新築整備に伴う負担金について、国が定める補助対象上限額、負担割合に改正があったため、改正内容に合わせて負担支出額の変更を行うものです。

【 農林水産業費 (補正額 1,210万9千円) 】

5. 農業用水路等改修事業費 1,210万9千円

 用田地区の水田に農業用水を供給しているポンプが故障したため、来季の耕作に支障が生じないよう、取水ポンプの緊急修繕に対して助成するものです。

桜井委員

 水利組合のポンプの保有状況は?⇒5カ所の堰でポンプを使用している。また、井戸からのポンプは3カ所ある。老朽化の状況はそれぞれ違うが、今回のポンプは昭和46-47年のもので老朽化している。

 3割の自己負担となる。組合の方で資金調達できるのか?⇒高額な修理費がかかるため、会議の中で、今後の維持管理の計画を立ててもらうよう話をしている。今後のあり方が課題と捉えている。

【 商工費 (補正額 745万2千円) 】

6. (新規)観光施設整備費 745万2千円

(1)江の島バリアフリー化に係る測量業務委託 367万2千円

(2)江の島中津宮広場公衆トイレ整備工事調査委託 378万円

 トイレの整備に必要となる、敷地条件の整理・工法の検討・地下埋設物の調査等を行うものです。

北橋委員

 公衆トイレの整備スケジュールは?⇒基礎調査し、来年度以降に設計、申請を経て平成31年度に工事着手する予定。基礎調査の結果により、新たな仮設トイレも必要となる可能性もあるが、増設は考えていない。

 仮設も含めて広めのトイレとすべきだが?⇒ユニバーサルデザインの視点は重要。現在のトイレは用地が限られている。可能な限り最適なトイレとしていく。

清水委員

 公衆トイレについて、どのようなトイレにしていくのか?⇒現在の仮設トイレを常設化していく。設置規模等を調査し、与えられた条件の下で使いやすいトイレの整備をしていく。 

阿部委員

 地権者との協定締結について、進捗状況は?⇒地権者と協議しており、理解を得ている。測量し、権利関係を整理を進めていく。

土屋委員

 道路の測量について、私道だが現状は?⇒地権者の理解を得て、サムエルコッキング苑の維持管理車両の通行、ごみ収集車の利用、江の島救急車の利用、ライオンズクラブの車イス利用者支援などに協力いただいている。

 耐震性飲料用貯水槽の工事があるが、工事車両が安全に通行できるのか?⇒車種の選定など、安全に工事がされると考える。

【 土木費 (補正額 567万円) 】

7. 市道新設改良費 567万円

 善行駅周辺のバリアフリー化を進めるため、工事に必要となる現況測量・路線測量を行うものです。

北橋委員

 測量の手順は?⇒西口はバスがあり、来年度は東口から先行整備を考えている。

 完成予定は?⇒平成38年度完成をめざしている。

清水委員

 具体的にどうなるのか?⇒歩道の拡幅、段差の解消、駅前広場のバリアフリー化を図っていく。

 歩道の植栽はどうなるのか?⇒善行長後線、善行駅東口通り線にある植栽帯は撤去を検討している。

土屋委員

 体育センターへの動線について、エレベーターの設置とに向けた県との協議状況は?⇒県と調整している。平成29年度中に役割分担の整理をしていく。

 この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

 

議案第47号 平成29年度国民健康保険事業費特別会計補正予算(第1号)

1. 国民健康保険事業費 2,987万1千円

 退職者医療制度において、社会保険診療報酬支払基金から概算交付される退職者医療交付金の前年度交付金が超過交付となったため、その返還を行うものです。

 この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

 以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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