2017.6.20 本会議(4日目)~一般質問

 6月20日 10:00より、藤沢市議会6月定例会(4日目)が開催され、引き続き一般質問が行われました。内容の抜粋は次の通りです。

通告6番 山口議員

1. 観光施策について

(1)海外観光客誘客について

 台湾からの観光誘客を進めているが、台湾との交流の状況は?⇒旅行博、旅行会社への訪問で誘客している。新たに高雄旅行博でPRした。2016年からは、江ノ電が高雄メトロとも交流している。

 高雄旅行博の話があったが、今後の観光連携の考えは?⇒高雄メトロに江ノ電とともに訪問し、意見交換をした。実績を踏まえて、観光振興、経済振興に結び付くと考える。今後も台湾の都市との観光連携を進めていく。

 タイでの観光誘客の状況は?⇒2月にバンコクの旅行博に小田急と藤沢市で江の島のPRをした。タイでは、日本旅行ブームだが、江の島の知名度は低い。新たなターゲットとして期待できる。観光事業者とともに、旅行博にブース設置するなど、PRをしていく。

 欧米の観光誘客に向けて、今後の市の考えは?⇒鎌倉市へ欧米からの観光客多い。新たに相互誘客が図れるよう取り組んでいく。

 江の島周辺の今後のトイレ整備の考えは?⇒市と県のトイレが混在している。県へトイレ環境の整備を要望している。

 江の島島内の中津宮広場の仮設トイレを常設トイレにすべきだが?⇒排水管の整備などが必要で、整備を進めるための調査をしていく。

2. 交通安全対策について

(1)免許の返納について

 市内交通事故の状況は?⇒平成28年度は、1,293件で4人が死亡。

 市内高齢者の事故状況は?⇒平成26年度は、454件、3人死亡/27年度は、431件、2人死亡/28年度は、397件、2人死亡。

 高齢者への交通安全対策は?⇒自動車学校でのシルバー4輪スクール、講話や寸劇での周知、市民センター・公民館での交通安全教室やキャンペーンをしている。

 運転免許の自主返納と運転経歴証明書の申請状況は?⇒高齢者以外も含めて、平28年度は1,207人で、経歴証明書の申請は1,169人で96.9%。

 本市の自主返納に向けた取組は?⇒広報・ホームページ、交通安全キャンペーンなどで制度の周知をしている。

 認知症の方の自主返納の状況は?⇒把握していない。

 認知症や、その可能性のある方への対応は?⇒臨時認知機能検査をし、該当すれば、免許取り消しや免許停止となる。

 国では、安全運転サポート車の啓発をしているが?⇒国の会議では、平成32年までに、全ての車種に安全装置を装備または、オプション装備をめざしている。

 自主返納者へのインセンティブについて、県の取組状況と市の考えは?⇒運転経歴証明書取得者には、宿泊料金や商品の割引などある。本市では、国・県・他市の状況を調査・研究していく。

通告7番 塚本議員

1. 江の島の安心・安全について

(1)江の島救急車の運用について

 江の島救急車の導入効果と導入前の状況は?⇒効果は、救急車の進入により、搬送時間の短縮、安定した状態での搬送ができる。導入前は、徒手搬送で座位での搬送で時間を要した。サムエルコッキング苑、岩屋での搬送が、導入前49分が導入後39分となる。

 課題は?⇒搬送路の狭あい、急こう配。

 途中、救急車が切り返すところある。整備が必要だか?⇒狭あい道路の整備、島内のバリアフリー化を関係部門と連携して検討していく。 

(2)江の島のバリアフリーについて

 江の島バリアフリー化基本計画が示された。これまでの検討状況と地元意見は?⇒商業者、住民、障がい者団体等と意見交換した。少しずつでもいいので現実的に進めてほしいとの事。住民・関係者と連携して進めていく。

 基本方針2で示されている、民間用地を利用した方策を進めるべき。課題は?⇒地権者の同意、協力が必要。狭く急こう配なので安全対策が課題。

 民間用地を市が恒常的に利用するには、協定等が必要だが?⇒ルートを測量し、安全対策を検討する。民有地利用の協定など、権利関係の整理も必要。

(3)江の島ヘリポートについて

 東京2020に向けてヨットハーバーで国民保護訓練が実施された。ドクターヘリの検討も必要。江の島ヘリポートの設置の考えは?⇒県が地域防災計画の中で、岸壁を緊急ヘリポートとしている。テロ対策に伴うヘリポートは、会場レイアウトの中での設置を組織委員会に要請していく。
 

2. 笑顔あふれる高齢者福祉について

(1)高齢者いきいき交流事業について

 高齢者いきいき交流事業は、対象者の2割程度しか利用していない。今後の利用率向上の取り組みは?⇒いきいき交流事業を知らない対象者がいる。新規対象者への周知に加え、市民センター・公民館、いきいきシニアセンターでポスターでの周知している。今後も周知していく。

 チラシを回覧でまわすべきだが?⇒今年度、チラシの町内回覧に向けて検討していく。 
 
(2)鍼灸・マッサージと杉山和一について

 鍼灸・マッサージは、健康対策、未病対策の中心になってよいと思うが?⇒鍼灸・マッサージは自然治癒力を高める。本市がめざす健康寿命日本一に向けて、鍼灸・マッサージ師の協力得られるよう意見交換をしていく。

 鍼灸・マッサージの施術効果の見える化が必要だが?⇒見える化には、体調改善、運動機能の向上などのデータの積み上げが必要。関係団体から協力得られるよう進めていく。

 杉山和一は、江戸時代に鍼灸・マッサージを広げた人で、お墓が江の島にある。広く内外に周知していくことが必要。シンポジウムなどを開催すべきだが?⇒セミナー・シンポジウムは、手法の一つで、関係団体と具体的な連携方法を検討していく。

 杉山和一を活用した観光商品開発をすべきだが?⇒江の島イラストマップなどに掲載している。杉山和一をモチーフにした観光名産品の開発は、観光事業者に働きかけていく。

(3)メディカルケアステーションの活用について

 在宅医療介護連携における医療・介護関係者の情報共有の支援状況は?⇒平成26年7月に医療・介護者による在宅医療推進会議で協議している。医師への情報伝達などの議論が必要。

 ICTを活用したアプリに、メディカルケアステーションがある。本市の認識は?⇒そのメリットを認識している。

 豊島区の取り組みの把握は?⇒区の医師会中心に取り組んでいる。患者をタイムラインで多職種での情報共有ができているとのこと。

 メディカルケアステーションを導入すべきだが?⇒多職種研修会で関係づくりをする中で、仕組みづくりを進めている。ICTの活用は、使いやすいことを前提に、メディカルケアステーションも含めて検証し、ICTの導入を検討していく。

3. 災害時の備えについて

(1)お湯等の飲料確保について

 災害対応型自販機について、カップ式の自販機があれば、温かい飲料水の確保ができ、授乳にも活用できることから、災害協定をすべき。また、新庁舎に災害対応型カップ式自販機を設置すべきだが?⇒避難者や帰宅困難者に限らず、従事職員、ボランティアにも有効。協定締結に向けて検討していく。庁舎内については、具体的設置に向けて諸課題の整理をしていく。

(2)福祉施設等の避難訓練や計画、BCPについて

 要配慮者が入所している福祉施設の実態把握の状況は?⇒保育所、幼稚園、老人福祉施設ごとに一覧で地域防災計画の資料編で示している。340施設あり、洪水浸水区域に72施設、土砂災害区域に22施設ある。

 福祉施設でのBCPの策定率が低い。策定率を高めていく考えは?⇒業務機能維持、早期復旧のため、事前にBCPの策定は必要だが、まずは、批難確保計画の作成、訓練の実施に取組むとともに、BCPの必要性も周知していく。

通告8番 井上議員

1. 市民会館について

(1)現状と課題と今後について

 市民会館の設置目的は?⇒本市の芸術・文化の振興。

 市民会館の運営方法と事業の位置づけは?⇒直営施設として、市民会館サービスセンター(株)に委託している。宴会・レストランは自主事業。

 市民会館の利用率は?⇒大・小ホールは、平均で、平成26年度89%/27年度82.1%/28年度82.1%。第1・2展示ホールは、26年度93.9%/27年度89.6%/28年度91.5%。

 宴会事業の収支は赤字では?⇒平成27年度で、1,100万円の赤字。

 飲食利用者の満足度を把握すべきだが?⇒宴会の評価は、事前打ち合わせ、終了時に把握に努めている。メニュー、接客サービスに可能な限り反映させている。

 宴会利用者を増やすためには工夫が必要。例えば、夏のビアガーデンなどで、アピールしていくべきだが?⇒東京2020大会もあり、外国人への対応も想定される。地場産品での料理などの工夫について、指導・助言していく。

 競争のない中で、委託のメリットは?⇒市民会館が開設された当初から維持管理をしている。ノウハウの蓄積があり、効率的な運営をしていると捉えている。

 今後の運営形態はどうしていくのか?⇒再整備のタイミングをとらえて、民間活力の導入も含めて検討していく。

 維持管理コストの状況は?⇒平成26年度~28年度で、平均2,600万円。機能維持には何らかの対応に向けた検討が必要になってきている。

 土地利用について、シミュレーションしたうえで、再整備の検討を進めるべきだが?⇒今年度、建物調査する。その結果をもとに方針を整理していく。土地利用については、市民会館と図書館を含めた文化ゾーンとして、複合化を検討していく。民間資金の活用も含めて検討していく。

2. 地域コミュニティについて

(1)拠点施設整備支援について

 自治会・町内会の加入率の状況は?⇒平成28年度は75.9%で、毎年1%ほど減少している。

 自治会に担ってもらっている内容は?⇒広報ふじさわ、市議会だよりなどの戸別回覧、資源ごみ集積所の維持管理、各協議会への参画もしてもらっている。

 自治会館について、課題は?⇒新築、増改築、土地取得などに1/2補助をしているが、残る1/2の資金確保が出来ないなどの課題ある。

 会館のニーズは?⇒478自治会のうち、6割が所有している。所有していない自治会は、市民の家、市民センター・公民館を利用している。

 今後の支援策は?⇒地域コミュニティのあり方方針に基づき、補助内容の見直しを検討していく。自治会館の利用に向けた、空き家所有者とのマッチングにも住宅政策課と連携して取り組んでいく。

通告9番 阿部議員

1. 安心・安全なまちふじさわについて

(1)市民主体の防災活動への支援について

 ロケットストーブの活用の状況は?⇒東部自治会で訓練の実績ある。地域防災活動推進大会で展示され、自治会長が説明した。

 防災備蓄品について、購入助成制度を見直すとのことだったが?⇒自治会要望に対応するため、用品の中に、コードリール、簡易トイレ処理袋、ガソリン携行缶などを追加した。

 消火栓を利用した消火訓練について、スタンドパイプを利用した訓練について、他市の状況は?⇒平塚、茅ヶ崎、大和、横須賀市で実施している。

 本市で市民による初期消火活動支援をしていない理由は?⇒住宅密集地が少ないこと、専門知識が必要なこと、地震感じた時の課題がある。今後は、他市の状況を踏まえて調査・研究をしていく。
 

2. 子どもたちの未来を守るまちふじさわについて

(1)境界療育児の受給者証について

 本市の境界療育児に対する通所支援の受給者証の状況は?⇒手帳を持っていない、障がい児通所支援は309人で、未就園児54人/未就学児164人/児童81人/生徒10人。

 中学生以下が受けられるサービスは?⇒児童発達支援、放課後デイサービス、保育所訪問支援、医療型児童発達支援。

 手帳を持っていない障がい児通所支援の状況は?⇒平成29年3月末で、未就園児50人/未就学児155人。

(2)境界療育児の通級指導について

 ことばの教室の状況は?⇒市内4校に設置。5/1現在、俣野小学校70人/鵠洋小学校77人/藤沢小学校93人/大庭小学校72人。担当教諭を各4人配置している。

 教諭の配置について、市の考えは?⇒県の予算、学校の状況から、加配から基礎定数となることで、より安定的配置が可能となり、支援が一層図られると考える。

 保護者間の交流の状況と、指導内容のフィードバックの状況は?⇒保護者会、お楽しみ会を実施している。面談、送迎時に児童の様子を伝えている。

 中学校で特別支援学級を選択するための相談、アドバイスについて、スクールカウンセラーの相談状況は?⇒相談場所は、安心して相談できるよう、個別スペースが必要。専用スペース、会議室、指導室などで工夫している。申し込みは平成28年度、学校でのスクールカウンセラー1,618件で、1校あたり30ケース。学校教育相談センターでも相談を受けている。電話、来所での相談は2,050件。

通告10番 吉田議員

1. 市長の政治姿勢について

(1)子育て施策について

 3世代同居・近居の意義をどう考えるか?⇒子育てだけでなく、介護など、世代間での支えあいと考える。

 3世代同居には様々なメリットがある。他市では、引っ越し費用の補助、容積率の緩和など支援策がある。本市でも、住宅リフォーム制度での上乗せ補助など、検討すべきだが?⇒実施自治体では、定住化促進のために実施している。本市では、待機児童の解消を優先する中で、他市を参考に必要性を研究していく。

 ベビーカーの無料貸し出しについて、ショッピングモールや市役所で実施しているところある。新庁舎でのベビーカーの無料貸し出しをすべきだが?⇒戸塚市、八王子市、武蔵野市で実施している。本市では、安全面、衛生管理など、今後検討していく。

(2)ラグビーワールドカップ2019と地域まちづくりについて

 ラグビーワールドカップ2019について、本市と県との共同でキャンプ地として立候補している。今後のスケジュールは?⇒今年の夏頃に候補地を決定し、来年の春頃にキャンプ地を決定する。

 本市がキャンプ地となった場合、県立体育センターの整備工事による影響あるのでは?⇒キャンプ地となった場合は、天然芝の競技場が考えられるが、その部分は改修工事をしないので、影響ない。

 公認キャンプ地となった場合、ボランティアの育成のチャンスであるが?⇒国際イベントのワールドカップは、東京2020大会に向けて貴重な実戦経験となる。市民へボランティアで参加いただけるよう、県と調整していく。

 ラグビーワールドカップの決勝戦は8万人を想定し、半分の4万人が外国人向け。周辺に観光で訪れる可能性高い。魅力的な周遊ルートの取り組みは?⇒ラグビーワールドカップ、東京2020大会を契機に、魅力的ルートを1,000ルート開発する取り組みを進めている。市では、農園、お祭りなど90コンテンツを掲げ、外国人の視点でアドバイスをいただいた。新たな発掘で、誘致を進めていく。

 善行駅から体育センターに行く場合、階段しかない。エレベーターの設置など、バリアフリー化を図るべきだが?⇒階段は9mの高低差があり改善が必要。エレベーターの設置について、県と調整している。

通告11番 佐賀議員

1. まちづくりについて

(1)公共施設に於けるバイク駐車場のあり方について

 以前の一般質問以降の、公共施設におけるバイク駐車場の状況は?⇒本庁は、朝日町駐車場の車2台分を改修しバイク2台分とした。現新館東側でのバイク駐車場を検討していく。市民センター・公民館・生涯学習施設は、区分を整理し、六会市民センターで9台分、長後市民センターで8台分を確保した。他は、共用スペースとなっている。

 自転車とバイクが共用となっている施設が多数ある。改善できない理由は?⇒今後の再整備にあわせて整備する他は、敷地に余裕がない。

 公共施設におけるバイク駐車場の必要性について、市の考えは?⇒利用者の利便性向上、安全確保の点からも必要。今後、再整備において、バイク駐車場の確保に努めていく。

 平成24年の一般質問で、市民会館と湘南台文化センターにバイク駐車場を設置するよう要望した。なぜ、改善されていないのか?⇒再整備の際にバイク駐車場の確保をするとともに、既存施設も改善するよう、取り組んでいく。

(2)民間施設に於ける駐車場設置の奨励について

 民間施設のバイク駐車場の状況は?⇒特定開発の手続きなどで、必要な自転車駐車場の義務付けがされている。バイクの需要が見込まれる施設には指導している。23施設の計画を指導したが、藤沢駅北口施設3台、辻堂の施設5台の設置がされた。今後も指導を継続していく。

2. コミュニティFMについて

(1)行政と今後の関りについて

 今後、本市とレディオ湘南が、どのような取組みをしていくのか?⇒地域に密着した情報を放送することが特徴で、市政情報、市民・事業者の活動などを発信する。

(2)難聴対策について

 難聴エリアに対する取組は?⇒難聴エリア解消のため、送信出力のアップ、アンテナ設置などあるが、コストがかかるため困難。聞きやすい工夫を周知していく。平成20年度からネット上での、サイマルラジオの発信をしている。

 松本市のFM松本では、アプリを活用して、難聴エリアで聴ける仕組みに取組んでいる。参考にして対策をすべきだが?⇒スマホアプリの活用は有効なので、レディオ湘南と調整し、導入に向けた具体的検討をしていく。

 以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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