2015.6.27 自治労神奈川県本部 平和学習会

 6月27日 13:00より。私の出身組織である自治労神奈川県本部の平和学習会に参加しました。内容の抜粋は次の通りです。

 

1. 日本は戦争をするのか~集団的自衛権と自衛隊

 標記をテーマにして、東京新聞の論説兼編集委員である「半田 滋」氏から、今、安倍内閣が主張する集団的自衛権の行使の解釈が、いかに憲法違反であるかについて講演をいただきました。

 私が、なるほどと感じたことは、国会で争点になっている、ホルムズ海峡の機雷除去の集団的自衛権の行使について、半田氏はこう言いました。ホルムズ海の機雷除去の目的は、イラン等からの原油の輸出が途絶えることによる日本の発電、そして経済・生活の停止の可能性があるということ。しかし、イランの前政権がそのようなことを示唆したに過ぎず、現政権は米との関係は悪くなく、機雷設置などあり得ないと。

 更に、ホルムズ海峡が寸断されたとしても、昨年9月時点で、日本国内に「民間備蓄90日分・国の備蓄111日分・サウジアラビア等共同分3日分」として204日分の原油が備蓄されている。だから、海峡が寸断されたとしても、日本における204日分の原油は確保できているのである。従って、ホルムズ海峡の機雷が設置されたからといって、安倍首相が言う、集団的自衛権の行使の必要性は全くないということです。

 その他、安倍首相が説明する集団的自衛権行使について、憲法違反としてたうえで、将棋でいえば、つんでいる。しかし、まいりましたと言わない状況だと揶揄しました。私も、安倍首相がなぜそこまでこだわるのかは理解できませんが、いずれにしても、民意に沿って政治を進めることが民主主義であり、国会の会期延長したことで議論が尽くされたと強行採決するならば、日本に民主主義はもはやないと言うべきだと私は思います。

2. 戦争体験の話し

 戦争ができる国になろうとしてる日本に対して、戦争経験のある藤沢市民の「浮田 久子」さんが異議を唱えました。浮田さんは96歳、幼いころの父親の友人であった、「山本五十六」氏との話し合いの状況、暗号が読まれていたことなど。。長野の蓼科に避難(疎開)したこと、そこでの貧しい経験、そして終戦を迎えた時の感情などを聞きました。

 終戦を迎え、日本国憲法が示された時、これまで女性は人間扱いされてこなかったのが、憲法で変わった。70年たった今、屈辱的な経験だから憲法を変えなければならないというのは、非常に危ないと思う。96歳になって、なぜここで話しているのか?日本中、世界中で戦争を知っている人がいなくなっている。子どもたちの将来を考えると、最後のエネルギーをしぼって、ここの場にいる。と語りました。

 私は、今回の学習会で、改めて思ったことは、次の通りです。

(1)今国会の安保法改正は憲法違反であり、法改正には無理がある。

(2)安保法改正に向けて、戦争経験者がこれほど、大衆行動に参加する意義を安倍首相は受け止めるべき。

(3)戦争を他人事と思う若者が多く存在することについて、平和教育(原爆資料館、沖縄ガマ見学など)の徹底をすべき。

(4)報道機関は、政府の圧力に屈せず、歴史的事実に基づく世論へのアプローチをすべき。

(5)子どもや孫を戦争に行かせないため、親や祖父母が、国政選挙において、その視点を重んじて投票すべき。

※私は、戦争経験はもちろんありませんが、広島・長崎の被爆者の話、沖縄戦における「ガマ」の見学と当時の話しなどを数多く聞きました。だから、戦争は醜く、大変な人権侵害だと思います。そして、戦争放棄という憲法があるからこそ、他国から戦争のターゲットに70年間ならなかったのだと思います。武力行使が抑止力となるのではなく、武力放棄が抑止力となるのです。白旗を揚げた敵国に攻撃をしないのは経験済みでではないか?私は、そう思います。

 写真は、学習会で話をする、半田氏と浮田氏。

  


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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