2011.6.14 こども文教常任委員会を開催

  6月14日 9:30より、こども文教常任委員会が開催され、議案1件、陳情10件、報告3件の審議を行いました。私は、委員ではないので傍聴参加しました。

 議案第13号 藤沢市民会館条例及び藤沢市湘南台文化センター条例の一部改正については、施設の優先使用について、規則に位置付けられていなかったため、規則に位置付けたものであり、そのことに伴う条例の一部改正です。このことにより、施設予約のやり方について変更はありません。

 陳情23第4号 保育の拡充を求める意見書の提出についての陳情。については、国に対して、国の責任で待機児童をなくすこと、子育て予算を増額し、保育園・幼稚園・学童保育などの保護者負担の軽減を図ること、幼保一元化について拙速に結論を出さず、慎重に行うことなどの意見書を国に提出することを求める趣旨であります。我が会派としては、国が社会保障改革の中で、待機児解消や子育て対策について最優先に行うとしていること、幼保一元化について、国の検討会で各方面からの意見を聞き入れていることなどから、陳情の趣旨に沿って国が対応していると判断し、主旨不了承とし、常任委員会でも不了承となりました。私は、国への要望も大切だと思いますが、市町村の課題や、保育現場の課題をいかに国の議論の場に反映させることができるかが一番重要だと思います。

 陳情23第9号 ポリオ不活化ワクチンへの早急な切り替えについて意見書提出を求める陳情。については、1980年以降、野生株による発症例のない急性灰白髄炎=ポリオ(一般的には小児麻痺)発症について、現在、生ワクチンが原因でポリオ患者が出ており、生ワクチンを投与し続け限り100万人に2~4人の患者が発生するとWHOも警告しています。したがって、生ワクチンから、被害が防げる不活化ワクチンへの切り替えを求める陳情です。我が会派としては、国において切り替えに向けたスケジュールも示されていますが、早急な切り替えが必要と判断、主旨了承とし、常任委員会としても主旨了承となりました。

 陳情23第10号 中学校給食実施に関する陳情。については、市が設置した検討会に、保護者代表を参加させること、子どもたちへのアンケートの実施、自校方式で実施することなどをもとめる趣旨であり、我が会派としては、自校式(学校での直接給食調理)に限定されれば、コスト面から難しいと判断、主旨不了承とし、常任委員会としても不了承となりました。

 陳情23第7.8.12.13.14.19.20号は、学校・保育園・学校給食・子どもたちに関わる放射線量の測定など、子どもを放射線から守り、保護者の不安を解消する主旨の陳情であり、一括して、質疑を行いました。集中した質問・意見としては、藤沢市独自で測定するべき、市内5ブロックで測定し市内をモーラしているといえるのか?長後小学校で検出されたセシウム137について安全なのか?プールの底の水をなぜ測定しないのか?学校給食の食材を測定するべき、などでした。市側の答弁は、納得できるもの、できないもの、まちまちでした。特に市側が強調したことは、給食食材も含めて、藤沢市で流通している食材については、国の基準に沿って県が検査した結果、問題がないものが流通しているので安全性に問題がない。市の公表で不検出というのは、定量以下で計測基準以下ということであり数値がゼロということではない、市が測定器を購入し測定するとすれば、約1400万円の購入費、食品を調べるのであれば、更に測定室の安全対策など1500万円がかかるなどです。

 私は、市が主体的に判断をせず、県まかせになっていると感じました。さらに、市民の不安は過剰な面もあると思いますが、事態の終息後も継続して測定する必要があると思います。なぜなら、横須賀港を母港とする原子力空母ジョージワシントンがあるからです。原子力空母は原発と原理は同じであり、違う面は常に海の中にいることから冷却装置が小型化しているだけであります。従って横須賀に寄港しているときは、原発が横須賀にあるのと同じことです。ですから、福島原発が終息しても、常に警戒をする必要があると思うからです。

 陳情23第7号 放射能の被害から子どもたちを守り、安心して子育てができる藤沢の環境を求める陳情。について、我が会派としては、主旨了承としましたが、常任委員会としては主旨不了承となりました。

 陳情23第8号 藤沢市内の学園庭において放射線量測定を行うことを求める陳情。については、我が会派としては主旨了承とし、常任委員会としても主旨了承となりました。

 陳情23第12号 子供達を放射線から守るための陳情。については、我が会派としては、主旨了承とし、常任委員会としても主旨了承となりました。

 陳情23第13号 学校、幼稚園、保育園およびそれに準じる敷地内、通学路、公園の放射線量測定と測定値公開についての陳情。については、我が会派としては主旨了承とし、常任委員会としても主旨了承となりました。

 陳情23第14号 学校給食使用食材の放射性物質測定と測定値公開についての陳情。については、我が会派としては主旨了承としましたが、常任委員会としては主旨不了承となりました。

 陳情23第19号 藤沢市立保育園園庭および小学校校庭の除染についての陳情。については、我が会派としては、表土除去や菜園の土壌入れ替えについて、現状では必要ないと判断、主旨不了承とし、常任委員会としても主旨不了承となりました。

 陳情23第20号 園児・児童に供される給食の放射能汚染防止についての陳情。については、我が会派としては主旨了承とし、常任委員会としても主旨了承となりました。

 報告(1) 平成24年度使用藤沢市教科用図書の採択方針については、5月17日に開催された教育委員会会議で決定された内容が報告されました。

 報告(2) 平成22年度体力・運動能力・運動習慣等調査の結果については、小学5年生と中学2年生のものであり、昭和60年から体力が落ちており、教育委員会としては、体力を元に戻す様々な努力をしているとのことでした。

 報告(3) 第10回「学習意識調査」報告書については、1965年から5年ごとに行われている調査であり、調査項目の特徴的なものについて報告がされました。学校での教育と塾での進学教育について顕著な結果がありました。進学だけを目的とした塾教育と考える力をはぐくむ学校教育との評価に考え方はあると思いますが、入試に、塾・予備校が必須となっている現状からすると、教育と進学のあり方を見直す必要があると感じました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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