新年度とあいさつ

 今日の朝、駅や電車の中で、母親がスーツ姿で子どもと一緒にいるところを多く目にした。どうやら入学式らしい。そういえば新年度に入ったんだなあとしみじみ思う。

 市役所の職員組合では、毎年、新採用職員の歓迎レセプションを行っているが、今年は東日本大震災の関係で中止となった。私が委員長をしていた頃、このレセプションで新採用職員の皆さんには決まってこの言葉を贈った。「新採用職員の皆さん。あいさつを元気よくしましょう!」

 なんで、新社会人の職員にこんな言葉を贈るのか。その理由は二つある。一つは、おはようございます!こんにちは!お疲れ様です!お先に失礼します!こうしたあいさつを元気よくすることで、本人も気持ちいいが、職場全体が明るくなるからだ。

 もう一つは、市役所の中ですれ違う時に、知らない人であっても、元気よくあいさつをする。日常的にあいさつをすることにより、名前を知らなくても顔見知りになる。例えば、仕事の事で、別の職場に聞きに行ったり、お願いに行ったりする。その時、おお、よくあいさつをするやつだな。と親切に教えてくれるかも知れない。あいさつは、人の広がりをつくるからだ。

 新採用職員に向けて、あいさつを元気よくしましょう!と言って、すれ違っても元気よくあいさつが返ってくるようになる。しかし、5月のゴールデンウィークを過ぎると、だんだんあいさつをしなくなり、新採用の時の初々しさがなくなってくる。なんだかとても寂しくなる。今年の新採用職員の皆さんはに、元気のいいあいさつを、ずっと続けてほしいと思う。

 最後に、こういうあいさつ、私は嫌いだ。それは、人を見るあいさつ。上の人にはあいさつをするが、下の者にはあいさつをしない。私は、絶対にこういう人にはなりたくないと思う。あいさつには、上も下もない。元気よく、気持ちよく、これがあいさつの基本だと思う。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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