2025.5.29「藤沢市立浜見保育園園児 アスベスト健康被害対策実施要綱 」に基づき給付金を支給

 5月29日、「藤沢市立浜見保育園園児 アスベスト健康被害対策実施要綱 」に基づく給付金の支給について、市側から市議会に情報提供がありましたので、お知らせします。

1. 趣旨
 
 「藤沢市立浜見保育園園児アスベスト健康被害対策実施要綱」に基づく給付金の支給対象となる初めての案件が生じたことから、その概要について報告するものです。

2. 浜見保育園(旧園舎) におけるアスベスト 使用状況

 浜見保育園では、 開園当初の昭和47年4月から保育室の天井にアスベスト含有の吹付材が使用され、その後平成19年8月に除去を行うまでの間、使用されていたことから、当該期間に在籍していた児童及び職員に健康被害のリスクが生じています。

3. これまでの本市の対応

 平成27年3月に市は外部の有識者による「藤沢市石綿関連疾患対策委員会」を設置しました。委員会は、アスベストばく露によるリスクの推定や今後の検診、補償等の検討を行い、平成30年5月に「藤沢市立浜見保育園アスベスト事案に関する最終報告書」を市へ提出しました。
 市は報告書の内容を踏まえ、同年12月に「藤沢市立浜見保育園園児アスベスト健康被害対策実施要綱 」を制定、市議会子ども文教常任委員会に報告し、検診制度、補償・給付制度、見舞金の支給等の対策を講じてきました。

4. 給付金の支給について

 対象者から 補償・給付の申出を受け、市は委員会内に設置された「石綿関連疾患調査・認定部会 」へ浜見保育園におけるアスベストばく露と申出のあった疾患の起因性に関して諮問し、令和7年4月30日付で答申「寄与可能性あり」を受けたことから、給付金の支給を決定しました。
 本給付金については、調査者への謝礼金と併せ、市議会6月定例会に補正予算案として提出する予定です。

(1)給付金額 100万円

(2)対象者数 1人

(3)対象疾患 卵巣がん

(4)調査に係る委員への謝礼金 78万3千円

※「寄与可能性あり」とは、浜見保育園のアスベスト事案に起因性が認められないと認定されたものの、発症に際して当該事案が寄与している可能性も完全に否定できない状況で、他の発症原因に起因するとは考えられない場合を指しています。

※以上、報告とします。


おおや徹

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