2025.6.16 補正予算常任委員会

 6月16日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、インターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第20号 令和7年度藤沢市一般会計補正予算(第1号)

 今回の補正は、補助対象事業で新規補助採択された事業、緊急に補正を必要とする事業などで、補正額と内容は次の通りです。

【一般会計】 補正額 24億1,320万5千円 ⇒ 補正後総額 1,833億820万5千円 

【総務費】(補正額 6,691万5千円)

1. 労務管理費 2,330万9千円

 子ども・子育て支援金制度に対応するための人事給与システム改修に係る経費。

2. 財政管理費 2,450万8千円

 公金収納デジタル化に対応するための財務会計システム改修に係る経費。

西川委員

 eLTAXでは、領収書は発行されるのか?⇒領収書は発行されないので、取引履歴での確認となる。

柳沢委員

 eLTAXの対象範囲は?⇒公園使用料などのほか、財務会計以外の一部の公金も対象としていく予定。

 国保や介護保険料も入っていく方向か?⇒国から示されている公金の範囲も適用していく。

 このシステムについて、住民にとってのメリットは?⇒納付書では窓口での支払いしかできないが、自宅でクレジット決済、スマホ決済ができるようになる。

 将来にわたる費用について、手数料負担金はどこに支払うのか?⇒スマホの二次元コードで支払われた件数に応じて地方税共同機構に支払う。

 業務委託料3,547万円はどこに支払うのか?⇒現在の財務会計システム構築事業者と随意契約をして支払うこととなる。

 このシステムは全ての自治体が加入しているのか?⇒加入義務はないが、国から重点要請がされている。人口類似市は令和8年9月~9年4月までで運用を開始すると聞いている。

3. 村岡市民センター改築事業費 1,739万8千円

 村岡市民センター、消防団第6分団器具置場改築工事費において、工事請負契約書第27条第6項に基づく当該経費の増額をするもの。

甘粕委員

 労務単価や資材の高騰による増額だが、どのくらい上がっているのか?⇒労務単価が昨年から6%上昇しており、スライド条項による増額に至ったもの。

 供用開始が延びる可能性はあるか?⇒今のところはない。

 供用開始後の第6分団の練習場所の確保の状況は?⇒市民センターの駐車場について、業者に委託するが、イベントなどがある場合は、駐車場を使用できるように協議していく。

4. コミュニティ助成事業補助金(一般コミュニティ助成事業) 140万円

 自治会の地域コミュニティ活動に必要な備品の整備に対する補助金。

5. コミュニティ助成事業補助金(地域防災組織育成事業) 30万円

 地域防災力の強化のため、防災資機材を購入する自主防災組織に対する補助金。

【環境保全費】(補正額 3,204万5千円)

6. ゼロカーボン推進補助事業費 3,204万5千円

 国から内示額が示されたため、重点対策加速化事業に係る補助金を増額するもの。

西川委員

 重点対策加速化事業の補助金について、どの補助が多いのか?⇒住宅用太陽光発電と蓄電池への補助が多い。

 補助の配分は市の裁量で決められるのか?⇒5年間の計画としている。その中で市から国へ申請して決定される。

柳沢委員

 補助事業約120件、約3,200万円の増額だが、効果の見込みは?⇒執行されれば、将来のCo2削減は3,485トン。5年間すべて執行導入されれば、46,047トンのCo2削減となる。

 

【民生費】(補正額 19億3,811万7千円)

7. 低所得世帯支援・定額減税補足給付金事業 18億4,866万5千円

 定額減税補足給付金(当初調整給付)の支給額に不足が生じる方を対象とした給付金と、その支給に係る経費。

松尾委員

 対象者約6万人。プッシュ型と申請型の割合は?⇒プッシュ型は25,000人で全体の4割を見込んでいる。

 支給漏れ対策は?⇒エラーが出たら通知をしていく。紙での申請の場合も申請のない方へは勧奨ハガキで申請漏れのないようにしていく。

 支給の期間は?⇒国から期間が定められている。10月末までに進めていく。

8. 介護給付費等事業費 1,037万7千円

 令和6年4月の障がい福祉サービス等報酬改定示された請求用のサービスコードに関する全国的な修正に対応するための障がい者自立支援給付システム改修に係る経費。

9. 法人立保育所等施設整備助成事業費 7,496万円

 令和8年4月開所に向けた認可保育所の施設整備等に対する助成及び国庫補助金の基準額が改定されたことに伴い、令和7年9月開所予定の認可保育所の施設整備に対する助成額を増額するもの。

柳沢委員

 湘南台地区にストーブカンパニーが70人規模の改築をするとのことだが、ストーブカンパニーの概要は?⇒株式会社で、市内で認可2施設、小規模保育3施設、企業主導型2施設の運営をしている。

 既存物件を改修するとのことだが園庭は?⇒園庭は若干設けるが、近隣の湘南台公園を園庭として運用していく。

 この70人規模の整備で、湘南台地区の待機児童、入所保留児童は解消されるのか?⇒湘南台地区は市内で2番目に保育需要が多いので、この整備で来年度の待機児童が解消するとは言い切れない。

10. 浜見保育園アスベスト対策事業費 178万3千円

 石綿関連疾患調査・認定部会からの答申に基づく給付金支給及び調査に対する謝礼に係る経費。

11. 生活保護適用措置関係事務費 233万2千円

 生活扶助基準見直し等に対応するための生活保護システム改修に係る経費。

柳沢委員

 エアコンの買換えや補修が認められていない。一時扶助費として出すべきだが?⇒日常生活に必要なものは、日常生活の中でのやりくりとなる。エアコンの故障の際には、社協の貸付制度を案内しているが、別途支給できるよう、県を通じて国に要望している。

【衛生費】(補正額 403万6千円)

12. 学校運営費 403万6千円

 給食業務の賄材料費及び人件費等が高騰したことにより、委託費を増額するもの。

【農林水産業費】(補正額 200万円)

13. 農業基盤整備事業費 200万円

 城稲荷地区の耕作条件改善を進めるため、水田の二毛作化を目的とした暗渠排水管の整備に係る経費。

安田委員

 これまで、本市における二毛作の状況は?⇒田んぼの二毛作は過去には行われていたが、現在は行われなくなった。農福連携している法人が秋以降に実施するものに支援する。

 どういう作物を考えているのか?⇒レタスを予定していると聞いているが、その時の状況で決めるとのこと。

松長委員

 まわりの耕作者も受けられる準備が必要だと思うが?⇒今回予定している小規模事業は県が今年度創設したもので、地域計画を話し合って二毛作をやってみようとなったもの。次年度以降の区分けなどは、話し合いながら進めていく。

柳沢委員

 城稲荷地区の地権者数と継承する意向のある耕作者数は?⇒地権者は120人で、継承する意向のある耕作者は10人程度。

 二毛作を進める主体は?⇒裏作は、農業法人が一手に受けても良いとの声がある。表作の田んぼは、20アールについて、整備して二毛作をしようとなったもの。

【土木費】(補正額 4,267万5千円)

14. 自転車駐車場整備費 142万5千円

 藤沢駅南口における民間自転車駐車場の整備費用に対する補助金。

松尾委員

 19台の駐輪場に補助をする根拠は?⇒藤沢駅周辺で駐輪施設が不足しているため、補助の対象となったもの。

 駐輪場の整備スケジュールと利用料金は?⇒令和7年8月から供用開始予定で、利用料金は3時間で100円と聞いている。

西川委員

 民間から提案があったものに補助するとのことだが、受け身ではなく、市から積極的にアプローチすべきだが?⇒市でも閉鎖した駐輪場の代替え用地について地元の方に聞いたりしている。今後も積極的に対応していきたい。

15. 河川水路修繕費 4,125万円

 小糸川護岸改修工事の工法変更により工事請負費を増額するもの。

松尾委員

 小糸川護岸改修工事の進捗状況は?⇒5月末で69%。

【消防費】(補正額 2億284万円)

16. 本町出張所改築整備事業費 1億9,969万4千円

 埋蔵文化財の本調査及び追加の家屋事前調査に係る経費。

柳沢委員

 埋蔵文化財本調査により繰越するが、予定通りに完成するのか?⇒遅れが生じる見込み。

 いつから使用できるようになるのか?⇒順調にいけば、令和9年12月頃と見込んでいる。

17. 消防水利管理費 314万6千円

 公設防火水槽の取壊しに係る経費。

安田委員

 防火水槽を取り壊すとのことだが、周辺への影響は?⇒周辺には複数の消防水利があるため、影響はないと考えている。

【教育費】(補正額 1億2,457万7千円)

18. 諸整備事業費(小学校) 575万3千円

 鵠南小学校等改築工事に伴い実施した事後家屋調査の結果に基づく補償額の算定に係る経費。

19. 学校夜間照明施設関係費 1億1,882万4千円

 大清水中学校夜間照明設備設置工事に係る経費。

※この議案は、柳沢委員のみ反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第21号 令和7年度藤沢市下水道事業費特別会計補正予算(第1号)

 令和6年度に債務負担行為により実施を予定していた辻堂浄化センター旧管理棟(沈砂池)電気設備移設工事について、入札不調により年度内の契約ができなかったことから、令和7年度契約に向けて新たな債務負担行為を設定するもの。

1. 工事請負費【債務負担行為の設定】 12億5,600万円 

柳沢委員

 入札不調となった経緯は?⇒工事の一部に専門性の高いものが含まれており、金額の折り合いがつかなかったことが想定できる。

 今後、契約成立の見通しは?⇒改築本体と専門性の高い部分を別々に発注していきたい。

※この議案は、柳沢委員のみ反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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