2023.2.24 補正予算常任委員会

 2月24日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、副議長の立場で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第90号 令和4年度藤沢市一般会計補正予算(第10号)

 新型コロナウイルス感染症への対応事業、原油価格・物価高騰への対応事業、事業費に原則500万円以上の執行残が見込まれるもの、財源更正を必要とするもの、翌年度への繰越措置を必要とするもの、その他特別な事情により補正を必要とするものなどで、補正額は次の通りです。

【一般会計】補正額:83億1,062万円/補正後総額:1,803億2,965万2千円

【特別会計】補正額:4億6,196万6千円/補正後総額:1,259億3,947万5千円

※補正後の一般会計・特別会計総額は、3,062億6,912万7千円となります。補正の概要は次の通りです。

【議会費】補正額:95万3千円

1. 給与費 95万3千円

【総務費】補正額:64億6,990万5千円

2. 財政調整基金積立金 34億7,700万円

 前年度決算剰余金を積み立てるものです。

土屋委員

 財政調整基金について、年度当初の状況と令和4年度中の取り崩しの状況は?⇒令和4年度当初残高は123億6,028万円で、年度中の取り崩しは30億円。

 令和4年度末残高が128億3,738万円の見込みだが、多すぎるのでは?⇒令和5年度予算で34億円を取り崩しているので、94億3,700万円となる。災害、経済変動などに備えて残高を確保していく。

 格差や貧困に対して活用すべきだが?⇒今年度の予算でもコロナ禍、物価高騰への予算配分してきた。国の特定財源を活用する中で、必要であれば財政調整基金の活用もしていく。

3. 公共施設整備基金積立金 30億1,500万円

 公共施設の整備に係る財源を確保するため、公共施設整備基金へ積立を行うものです。

4. 情報系システム関係費 5,508万8千円

 職員ポータルシステムの利用に必要なライセンスの調達に要する費用を増額するものです。

5. 市民センター整備費 6,189万4千円【繰越明許費設定】

 長後市民センターの空調設備及び湘南大庭市民センターの自動火災報知設備等の更新に要する経費を増額するものです。

6. 市民会館施設管理費 747万円

 原油価格・物価高騰により不足が生じる光熱費を増額するものです。

7. 平和基金積立金 1,243万9千円

 寄付金を積み立てるものです。

8. 過年度市税等還付金及び還付加算金 1億233万円

 国庫負担金等返還金が当初の見込みを上回るため、増額補正をするものです。

9. 減額事業(給与費ほか3事業) △2億6,131万6千円

石井委員

 市民まつり開催費について、実行委員会の会計の中に繰越金が300万円程度ある。もっと減額補正できたのでは?⇒実行委員会の予算は、市の負担金と企業からの協賛金で、開催できないで残った分は同じ割合で返金することとした。その後、協賛金について一部返金を辞退した企業があったもの。

 
【環境保全費】補正額:△2億163万円

10. 給与費 1,320万6千円

11. みどり基金積立金 350万円

 寄付金を積み立てるものです。

12. 森林環境譲与税基金積立金 96万5千円

 森林環境譲与税を積み立てるものです。
 
13. 交通安全対策基金積立金 439万円

 寄付金を積み立てるものです。

14. 減額事業(緑地新設事業費ほか2事業) △2億2,369万1千円

東木委員

 緑の広場について、なるべく減らすべきではないが?⇒平成2年度をピークに減少傾向。借地利用があるので、地権者の意向で減ってきている。公園整備とのバランスを見ながら対応していく。

【民生費】補正額:△5億3,351万4千円

15. 保険基盤安定操出金 1億6,066万5千円

 国民健康保険事業特別会計(保険基盤安定分)への操出金を増額するものです。

16. 愛の輪福祉基金積立金 978万7千円

 寄付金を積み立てるものです。

17. 社会福祉総務事務費 192万4千円

 中国残留邦人等に係る医療支援給付費が当初見込みを上回るから増額するものです。

18. 介護保険事業費特別会計操出金 5,695万2千円

 介護保険事業費特別会計への操出金を増額するものです。

19. 障がい者等医療助成費 1,832万円

 後期高齢者医療制度加入者の負担割合の見直しに伴い医療費が、当初の見込みを上回るため、増額補正するものです。

20. 介護給付費等事業費 4億1,367万9千円

 サービス利用に係る扶助費等が当初見込みを上回ることから、増額補正をするものです。

21. 地域生活支援事業費 550万5千円

 訪問入浴事業及び移動支援事業の利用件数が、当初の見込みを上回るため、増額補正するものです。

22. 緊急通報システム事業費 196万2千円

 緊急通報システムの新規利用者が当初の見込みを上回るため、増額補正するものです。

土屋委員

 見込みを上回った理由は?⇒老人クラブでの説明会の実施、善行ボランティアセンターの広報紙への掲載、いきいきシニアライフサイトで取り上げたことなどの周知によるものと考えている。

23. 高齢者福祉活動事務費 228万8千円

 原油価格・物価高騰により不足が生じる光熱費を増額するものです。
 
24. 生活保護扶助費 1億3,838万7千円

 生活保護に係る扶助費が当初の見込みを上回るため、増額補正するものです。

土屋委員

 生活保護世帯の今後の見通しは?⇒年金がない、年金が低い方の利用が見込まれるため、今後も増えていくと思われる。

 申請しやすいことが必要。扶養照会について市の考えは?⇒申請に躊躇しないよう丁寧に聞き取りをしている。今後も扶養照会を理由に申請を躊躇しないよう、必要な方に制度利用されるように努めていく。

25. 減額事業(給与費ほか15事業) △13億6,349万5千円

西委員

 医療的ケア児保育事業費について、減額補正だが状況は?⇒10人から相談があり、うち1人が10月から入園している。

 10人から相談があったのに1人の入園とのことだが、何か課題はあるのか?⇒常時医療ケア体制を来年度検討している。

安藤委員

 高齢者はり・きゅう・マッサージ利用助成事業について、減額補正だが、何か課題はあるか?⇒制度変更の周知に課題があったと考える。

 来年度予算に反映していくのか?⇒実績を踏まえた予算要求としている。令和4年度に鍼灸マッサージ師会にフレイル予防の委託をしたので、データで傾向を分析している。データを活用した事業への展開を検討していく。

土屋委員

 高齢者はり・きゅう・マッサージ利用助成事業について、フレイル予防について2,300件の実績があったとのことだが、全体に対する割合は?⇒令和4年12月までで、約7,800人の利用なので、約3割。

 幼児教育振興助成について、特色ある教育で地域に根差した施設であり、更なる支援が必要だが?⇒保育料補助金は今後も継続し、施設運営の様々な課題にも対応していく。

東木委員

 高齢者はり・きゅう・マッサージ利用券について、初めて利用する人が安心して利用できるように、マッサージ・はり・きゅう利用券にするほうが良いのでは?⇒表現を柔らかくしてLINEで周知しているが、より工夫をしていく。

 電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金について、必要な方に行き渡っているのか?⇒国が制度設計をしたもので、非課税世帯を対象としている。

神尾委員

 妊娠・出産包括支援事業について、妊娠届のないものや妊婦検診未受診の方の状況は?⇒届出がないと把握できない。

 医療機関からの情報で把握するのか?⇒医療機関や関係機関からの情報で把握した場合は連携している。

 見直す点はあるか?⇒関係機関からの情報で把握しているが、改善点としては、より連携を密にしていくこと。

 産後ケア施設整備助成金について、実績がない理由は?⇒予定していた施設が借地だったので、条件に合わなかったため。 

 
【衛生費】補正額:7億9,102万1千円

26. 新型コロナウイルスワクチン接種費 6億431万円【繰越明許費設定】

 新型コロナウイルスワクチン接種実施機関へ支払う接種費を増額するものです。

土屋委員

 ワクチン接種について、転入転出時の説明は?⇒転入時に接種券が必要でコールセンター、郵送などの案内をしている。また、窓口センターや市民センターでチラシを渡している。

27. 感染症対策事業費 9億2,702万円【繰越明許費設定】

 新型コロナウイルスワクチン接種に係る体制整備等に要する経費を増額するものです。

土屋委員

 第8波で亡くなった人の状況は?⇒10月5人、11月17人、12月30人、1月29人で、80歳代以上が8割を占めている。

 感染者数を把握していくべきだが?⇒発生届、病院での診断について人数把握をしている。

28. 施設整備費 8,916万1千円【繰越明許費設定】

 看護専門学校棟の屋上防水・外壁補修等に要する経費を増額するものです。

石井委員

 太陽光パネル設置を視野に防水工事をすべきだが?⇒屋根の形状がかまぼこ状なので困難と考えている。

29. 運営費等補助金 982万円

 市民病院事業会計への操出金を増額するものです。

30. 減額事業(給与費ほか6事業) △8億3,929万円

【労働費】補正額:△627万5千円

31. 減額事業(給与費) △627万5千円

【農林水産業費】補正額:△2,705万3千円

32. 減額事業(給与費ほか1事業) △2,705万3千円

【商工費】補正額:△8,807万円

33. 減額事業(給与費ほか2事業) △8,807万円

【土木費】補正額:4億4,531万円

34. 道路施設改修事業費 8,733万3千円【繰越明許費設定】

 老朽化し危険性のある施設の改修に要する経費を増額するものです。

石井委員

 湘南台駅西口のエスカレーターの改修だが、西口南側にも設置すべきだが?⇒構造上、新規設置は困難。

35. 市道新設改良費 4,807万3千円【繰越明許費設定】

 国庫補助金の追加内示及び事業進捗を図るための工事等に要する経費を増額するものです。

36. 橋りょう改修費 2,983万7千円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択されることから増額するものです。

37. 遠藤葛原線新設事業費 1億7,515万3千円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択されることから増額するものです。

38. 村岡地区都市拠点総合整備事業費 9,263万2千円【繰越明許費設定】

 国庫補助金の追加内示等に伴い国庫補助事業が前倒し採択されることから増額するものです。

土屋委員

 JR東海道線横断歩行者専用地下道改修について、高さは?⇒現状の1.8mから2.5mにする予定。

 地下道に近隣中学生が書いた壁画があるが?⇒周辺中学校の美術部員が書いたもので、今後、村岡公民館と相談して決めていく。

39. 鵠沼奥田線街路新設事業費 6,457万2千円

 先行取得の事業用地の買戻しに要する経費を増額するものです。

40. 近隣・街区公園新設事業費 3億4,463万9千円【繰越明許費設定】

 先行取得の事業用地の買戻しに要する経費の増額及び秋葉台公園の駐車場整備工事について債務負担行為の設定をするものです。

土屋委員

 石原谷南公園公園用地の買戻しだが、進捗状況は?⇒0.58haのうち、0.48haを取得し、82%の用地取得率。

 無料のスポーツ公園とすべきだが?⇒運動広場として親しまれてきた。今後の具体的利用、有料・無料は未定。

41. 減額事業(給与費ほか12事業) △3億9,692万9千円

佐野委員

 藤沢駅周辺地区整備事業の小田急側の負担金減額の経緯は?⇒詳細設計の負担金の協定締結後、詳細設計委託を複数社から見積もりをとったため、大幅な減額となったため。

石井委員

 建築物等防災対策事業費について減額補正となったが、耐震改修促進計画との整合は?⇒計画の住宅の目標は令和12年度末までに概ね解消としている。計画に大きく影響する減額補正ではない。

 公園改修費について、複合遊具はインクルーシブ遊具になるのか?⇒アプローチがバリアフリーとなっていないので、普通の複合遊具。

【消防費】補正額:1億1,290万2千円 

42. 給与費 1億1,290万2千円

【教育費】補正額:13億7,047万4千円

43. 教育応援基金積立金 2,518万5千円

 寄付金を積み立てるものです。

44. 光熱水費(小学校費) 4,774万2千円

 原油価格・物価高騰により不足が生じる光熱費に係る経費を増額するものです。

石井委員

 光熱費の高騰について、学校への太陽光パネル設置の考えは?⇒平成22.23年度で全ての学校に設置済み。既存校舎への設置は課題があり、改築の際に出来る限り設置していきたい。

45. 学校施設環境整備事業費(小学校費) 10億6,494万円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択されることによる増額及び先行取得の事業用地の買戻しに要する経費等を増額をするものです。

石井委員

 トイレ改修について、屋外トイレの様式化の考えは?⇒地域からの要望に対応していきたい。

土屋委員

 浜見小学校のグランドも早急に整備すべきだが?⇒部分的に凹凸があり水たまりが出来ている。引き続き修繕で対応していく。

東木委員

 トイレの洋式化の進捗状況は?⇒現在は6-7割が洋式化となっている。今後も実施計画に基づき改修していく。

 小学校を優先して洋式化していくべきだが?⇒今回の小糸小学校で2系統目が完了する。残っているところは修繕で対応していく。

46. 諸整備事業費(小学校) 4,595万7千円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択されることから増額するものです。

47. 光熱水費(中学校費) 3,467万3千円

 原油価格・物価高騰により不足が生じる光熱費に係る経費を増額するものです。

48. 学校施設環境整備事業費(中学校費) 3億3,309万3千円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択されることから増額するものです。

49. 光熱水費(特別支援学校費) 528万2千円

 原油価格・物価高騰により不足が生じる光熱費に係る経費を増額するものです。

50. 学校給食運営管理費 1,689万6千円

 原油価格・物価高騰により不足が生じるガス料金に係る経費を増額するものです。

51. 文化振興基金積立金 2,071万5千円

 寄付金を積み立てるものです。

52. スポーツ施設整備費 3,102万円【繰越明許費設定】

 八部公園プール棟受水槽更新工事に要する経費を増額するものです。

53. スポーツ施設維持管理事業費 2,580万3千円

 原油価格・物価高騰により不足が生じる光熱費に係る経費を増額するものです。

54. 減額事業(給与費ほか7事業) △2億8,083万2千円
 

【公債費】補正額:△2,340万3千円

55. 減額事業(市債利子) △2,340万3千円

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第94号 令和4年度藤沢市介護保険事業費特別会計補正予算(第1号)/補正額:12億5,458万3千円

 一般管理費執行残の減額補正、介護認定審査会費の減額補正、認定調査費の増額補正、居宅介護サービス給付費、地域密着型介護サービス給付費の増額補正、施設介護サービス給付金、介護予防サービス給付費、特定入所者介護サービス費、地域密着型介護予防サービス給付費、特定入所者介護サービス費の減額補正、訪問介護相当サービス費、一般介護予防事業費、いきいきパートナー事業費、介護給付費等適正化事業費、介護サービス相談員派遣事業費の減額補正、令和3年度剰余金の介護保険事業運営基金への積立、過年度超過分の返還に伴う増額補正をするものです。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第97号 令和4年度藤沢市民病院事業会計補正予算(第3号)/補正額:△2億2,856万9千円

 医業費用において、感染症業務手当の支給件数が見込みより増加しているため給与費の増額をするとともに、薬品及び診療材料の使用量が当初見込みより減少していめため材料費の減額補正をするものです。
 医業収益において、新型コロナウイルス感染症患者受入病床の確保に伴い、入院患者数が減少したことから、入院収益、特別入院室料収益のの減額補正をする。また、新型コロナウイルス感染症受入れ病床や診療体制の確保、物価高騰に対して県からの補助金、支援金等を受けるための補助金及び、その他医業外収益の増額補正を行い、感染症業務手当の支給に対して一般会計から補助金を受けるため、他会計補助金の増額するものです。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
 

議案第91号 令和4年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業事業費特別会計補正予算(第1号)/補正額:△1億7,748万円

 業務委託費入札残、補償費、工事負担金の執行残をの減額するとともに、公債費の減額並びに国庫補助金の減額交付による事業費の財源更正をするものです。また、工事費及び補償費のうち、年度内の完了が見込めないものについて繰越明許費の設定をするものです。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第92号 令和4年度藤沢市墓園事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:△1億1,355万8千円

 高圧線改修や外周フェンス改修等の工事費の入札残を減額補正するとともに、永代使用料の歳入見込みの減に伴う、基金積立金の減額補正をするものです。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

議案第93号 令和4年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:3,949万7千円

 保険給付費の執行見込みの増減に伴う減額補正、特定健康診査の受診者数が当初の見込みを下回ることによる減額補正、過年度の国庫支出金返還のための増額補正をするものです。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第95号 令和4年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計補正予算(第1号)/補正額:5,876万4千円

 保険基盤安定制度拠出金の執行見込みの減に伴い、保険基盤安定繰入金の減額補正をするとともに、繰越金の増額補正をするものです。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第96号 令和4年度藤沢市下水道事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:△2億9,227万7千円

 減価償却費の増額補正をするとともに、入札残に伴う工事請負費の減額補正、また、令和5年度実施を予定していた国庫補助事業について、国の令和4年度第2次補正予算で前倒しとなったことから、工事費の増額補正をするものです。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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