2022.3.7 予算等特別委員会(2日目)~人件費・議会費・総務費(デジタル推進費まで)・議案第87号

 3月7日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(2日目)が開催され、令和4年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部オンライン(ズーム)での運営となっています。私は副議長の立場で委員会室で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

【人件費(総括)】

杉原委員

 同一労働同一賃金をどう捉えているか?⇒同一企業における正規・非正規従業員の不合理な待遇格差を設けないことが求められている。基本給、諸手当などに止まらず、研修なども含めて不合理な格差をしないこと。

 藤沢市役所の取組は?⇒会計年度任用職員制度を導入するにあたり、期末手当の支給など処遇改善を図っている。

 民間企業の給与と比べて市職員の給与はどうなっているのか?⇒人事院勧告を尊重していることから、均衡が図られていると考えている。

 民間の役員クラスの年収は数千万円になる。市の部長クラスも民間の仕組みを検討すべきだが?⇒情勢適用の原則があるので、特定の役職の給与増額は困難。

西委員

 扶養手当について、平成31年度から、配偶者の扶養手当を減らして子どもの扶養手当を上げることについて、昨年9月の決算委員会では、扶養手当の中での再配分は難しいとのことだったが、今後の方向性は?⇒扶養手当の中だけでの見直しは難しい。行革の実行プランの中で、適正な定数管理による人件費の抑制に努めていく。

 持ち家に係る住居手当について、来年度はどうするのか?⇒現時点では変更ない。

【議案第87号 藤沢市職員定数条例の一部改正について】

 令和4年度の条例定数について、3,729人の定数に変更はありませんが、行政需要による増減、雇用と年金の接続に伴う定数の整理がされたものです。

西委員

 今後の定数について、DX業務が加わるが、どうする予定か?⇒DX実行計画における7つの重点の取組を進めていくことになるが、取組の進捗に合わせた職員数の推移を見ていく。

山内委員

 正規職員が増員になった理由は?⇒雇用と年金の接続に伴う定数の整理によるもの。

【議案第112号 令和4年度藤沢市一般会計予算】

【一般会計歳出】

 次に示すものは、令和4年度予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和4年度、中側が令和3年度予算 、右側が令和2年度予算

【議会費】

1. 議会史編さん事業費 1,799万1千円/766万8千円/421万円

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

西委員

 正副議長の日程管理はどうしているのか?⇒職員がエクセルで管理しており、予算はかかっていない。

【総務費】

2. 都市親善費 1,333万3千円/1,393万7千円/1,273万6千円

松長委員

 2020大会も踏まえて、セーリングなどのスポーツでの都市親善も考えられるのでは?⇒これまで市民マラソンに招待してきた。今後、他のスポーツの計画はないが、関係部局と連携して検討していきたい。

塚本委員

 姉妹友好都市との交流について、訪問するより、オンラインでの交流の方が交流が深まるのではないか。アフターコロナ、ウィズコロナを前提にしていくべきだが?⇒相手市、都市親善委員会、市民関係団体との調整が必要。相手市の考え方も聞きながら、計画を立てていく。

 都市親善委員会から各親善協会への補助はないが?⇒親善協会への直接的補助については、他市の状況を参考に検討していく。

3. 職員採用関係費 1,280万2千円/1,182万3千円/909万1千円

松長委員

 高校・大学生などのインターンシップも必要と考えるが?⇒コロナ前は実施していたが現在はしていない。大学の説明会でのアンケートの中では、近い年齢の職員と1体1のオンライン面談を求めていた。ニーズを捉えて、効果的な手法を検討していく。

清水委員

 職員採用について、専門性の高い民間の中途採用が必要だが?⇒民間採用支援ツールを活用したことで、1,000人の応募があった。

4. 職員基本研修費 1,009万8千円/866万8千円/866万8千円

5. 職員専門研修費 700万6千円/700万6千円/634万6千円

塚本委員

 民間企業への派遣研修について、今年度の実施状況は?⇒長期派遣は湘南アイパーク、短期はメルシャンに派遣した。効果は、短期的効果は難しいが、アイパークに派遣した職員からの報告内容を部内で共有した。派遣者の行動変容もみられた。

 所属長が職員の行動変容を効果測定するとのことだが、客観的には?⇒効果測定のあり方は課題で、複数の民間企業も同様な課題があるとのこと。今後も検討、研究していく。

6. 広報ふじさわ発行費 7,777万8千円/7,683万8千円/8,961万3千円

清水委員

 新しい媒体に比重を移すべきだが⇒市民アンケートでは、広報紙が圧倒的に多い。紙から電子へは難しいが、市のホームページを知ってもらうことが重要と考える。

西委員

 電話番号が縦書きで見づらい。見やすくすべきだが?⇒今後、研究していく。

山内委員

 事業費94万円増の理由は?⇒印刷単価の増、配布カ所の増。

 広報ふじさわを全戸配布すべきだが?⇒自治会のアンケートで、現行の配布方法が求められているので、現行の配布を継続している。自治会未加入の方へは、市民センター・公民館、駅、コンビニ、商業施設などで配架している。

7. CATV等視覚広報事業費 2,703万8千円/2,703万8千円/5,279万5千円

8. FM放送事業費 4,594万9千円/4,594万9千円/4,594万9千円

西委員

 レディオ湘南の経営状況は?⇒厳しいという話ある。直接的支援は難しいが、視聴機会の拡大の取組を進めていく。

 レディオ湘南が分庁舎に移転して2年になるが、効果を検証すべきだが?⇒市民から明るく開放感があるとの声ある。今後、市民に親しまれる庁舎の象徴となるように、効果についても議論していく。

9. ホームページ運営管理費 1,256万3千円/1,256万3千円/1,256万3千円

山内委員

 一般財源が25万円減額した理由は?⇒広告料収入を75万円から100万円にしたため。

10. シティプロモーション関係費 1,793万円/1,502万3千円/1,644万8千円

松長委員

 業務委託の拡充の理由は?⇒市民アンケートの中で、転入理由を踏まえて、20-30代向けのプロモーションを強化するため拡充するもの。

塚本委員

 藤沢市の認知度を上げるため、ふじキュンを活用したメディア戦略が必要だが?⇒子育て世代の流入が多いことから、そこへのプロモーションは重要。ふじキュンの活用も含めて、来年度はインスタグラムを活用しながら取組んでいく。

11. ふるさと納税関係事業費 1億円/1億円/6,000万円

甘粕委員

 ふるさと納税の来年度の目標額は?⇒2億円。

 コロナ禍で、テーマを明確にするなど、取組の方向性は?⇒来年度は飲食店の食事券など。

12. 広域行政推進関係費 27万円/27万円/23万7千円

13. 企画業務関係費 1,432万円/390万3千円/986万2千円

松長委員

 教育大綱の啓発予算が計上されていないが?⇒啓発のためのクリアファイルを新中学1年生に配布していたが、一定の周知啓発が図られたこと、クリアファイルがプラなので環境への配慮で作成を中止した。1人1台端末の壁紙で周知啓発している。

西委員

 将来人口推計の委託について、他の機関の推計がある中で、独自で推計する意義は?⇒13地区の詳細な人口推計もするので、地区のまちづくりのための基礎資料にもなるため。

14. 行政改革等推進事業費 877万3千円/185万9千円/328万1千円

塚本委員

 内部統制について、上司と部下の信頼関係をどうつくるか。何かあったらだれが責任を取るのか、長が責任をとるということを明確にすることで信頼関係ができると思うが?⇒部下の仕事に責任を持って見守るところからしていく必要ある。部下からの提案も受け止め、方向性を一緒に考えることが重要。そういったことが浸透していくように進めていきたい。

15. 【新規】生活・文化拠点再整備費 1,380万6千円/—/—

山内委員

 市民の意見を聞くことについて、13地区で対話の場を設けるべきだが?⇒計画の進捗に合わせて、市民・利用者の意見を聞いていく。

柳田委員

 図書館の来館者が消費活動につながっているデータはあるのか?⇒データはないが、小田急からは助かっているとの声はある。

 市民会館に収益は見込めない。経済効果に期待することに無理があると思うが?⇒民間の運営事業者にヒアリングしている。その中の意見で、経済の活性化の可能性についての声ある。施設だけでの収益は考えていない。

 鎌倉芸術館は事業者が撤退したが、それでもやるのか?⇒藤沢駅の391街区の再整備もある。単体ではなく、人々が集まる空間づくりに向けて、昨日の分担をしながら進めていきたい。

16. 基幹系システム関係費 7億5,784万1千円/7億2,225万1千円/2億5,244万6千円

17. 情報系システム関係費 6億292万1千円/5億3,878万3千円/5億1,496万8千円

18. デジタル推進事業費 1億2,842万9千円/3,993万5千円/—

清水委員

 オンライン委員会を実施しているが、感染症対策としては市側が1部屋で密になっている。環境整備が必要だが?⇒端末54台で運用しているが、来年度追加して、更に改善していく。

山内委員

 3/1から始まった、ラインによる通報について、ホームページに載せる通報内容は?⇒道路、公園施設の損傷を通報するもので、受付日、種別、位置、対応状況を掲載する。

 通報者の個人情報は把握するのか?⇒しない。

西委員

 ITガバナンスの推進において、秘書課の日程管理システムについても相談はあったか?⇒あった。

 相談を受けて、妥当なシステム更新なのか?⇒最適なシステム更新と考える。

19. ロボット未来社会推進事業費 2,774万円/2,873万6千円/3,225万9千円

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

松長委員

 人事管理費について、会計年度任用職員の共済組合への移管処理が終わったら、増やした定数は基に戻すのか?⇒移行手続き後も一定の事務量があるため、維持していく。

塚本委員

 契約事務費について、公共工事の最低制限価格の率を92%に引き上げたとのことだが、今後の考えは?⇒一定の範囲を見極めて、ダンピング対策をしていく。

 財産管理費について、セグメント分析を今後の市の財政にどう活かしていくのか?⇒セグメント分析は数値に基づくもので、市民への説明責任を果たせるもの。公共料金の見直しに活かしていきたい。

 複式簿記を全職員が理解し、日々仕訳けをしていくべきだが?⇒日々仕訳けは他市の事例も多くない。また、導入後の有効活用が進んでいないことから、現時点では令和6年度の財務システムの更新時での実施には踏み切れない。検討・研究するたるめの時間がほしい。

 藤が岡2丁目の再整備について、PFI事業だが、物価上昇の影響は?⇒物価上昇は1.5%の変動で変更契約の必要があるが、現在はない。

 PFI事業の進捗について、5年、10年でチェックする必要ある。議会にも報告すべきだが?⇒今後、5年、10年の検証や議会への報告を検討していく。

 PFIにかかる毎年の返済額が保育費に入っている。見直すべきだが?⇒所管のあり方は改めて検討する必要ある。長期にわたるため、企画、財務部門で協議して検討していく。

西委員

 秘書業務関係費について、日程管理システムの予算額は?⇒約160万円。

 正副議長の日程管理は予算をかけずにしているが?⇒市長、両副市長の日程管理をするもので、市長が年間3,000件、両副市長も各1,500件で、合計6,000件の日程管理をするもの。

 それにしても、年間160万円は高いのでは?⇒ネット上のシステムあるが、庁内ポータルシステム上での管理なので利便性もある。

 外からでも入力できるようにすべきだが?⇒コスト面あるが、管理面、利便性も含めて更新時に検討していく。

 会計事務費について、今年度途中から取引事業者への支払が早くなったと聞いたが?⇒国の支払遅延防止法を踏まえて、運用の見直しをしたもの。

 国の2週間での支払いについて、支払遅延した場合の損害金の扱いは?⇒支払期日は契約時に定めるので、期日を過ぎれば賠償金は発生する。

山内委員

 契約事務費について、増額の理由は?⇒契約管理システムの更新による増額。

 朝日町駐車場について、2021年4月からタイムスに貸付ているが、市民サービスは向上したのか?⇒キャッシュレス決済導入、スマホでの混雑状況確認、当日の最大料金の設定など、市民サービスは向上している。

 2/16から最大利用金が値上がりしたが、理由は?⇒事業者の裁量により、税務署の納税に伴う混雑緩和するための値上げ。

清水委員

 財産管理費について、分解性の洗浄剤を庁舎内で使用する考えは?⇒1月に寄贈いただいた洗浄剤を本庁舎のトイレで試行使用した上で、検討していく。

杉原委員

 庁舎等管理費について、サンライズ広場に、ふじキュンの遊具ラッチに向けた検討状況は?⇒令和4年度中の設置に向けて調整している。

 JR側は人通りが少ない、対策は?⇒コロナの収束を見こして、集えるようなものを設置していきたい。

 江の島シーキャンドルで、ウクライナ国旗の色のライトアップしている。本庁舎のライトアップの考えは?⇒機材の用意が出来たらライトアップしていきたい。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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