2021.6.16 補正予算常任委員会

 6月16日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、副議長として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第29号 令和3年度藤沢市一般会計補正予算(第2号)

 今回の補正は、新型コロナウイルス感染症への対応、補助対象事業で新規補助採択された事業、緊急に補正を必要とする事業などで、補正額と内容は次の通りです。

【一般会計】 補正額 15億6,604万9千円 ⇒ 補正後総額 1,580億5,565万3千円

【特別会計】 補正額 1億7,715万6千円 ⇒ 補正後総額 1,216億9,114万8千円

 補正後の一般会計・特別会計の総額は、2,797億4,680万1千円となります。

【総務費】(補正額 7,608万5千円)

1. 市民センター整備費 565万4千円

 長後市民センターの非常用放送設備を更新するもの。

西委員

 長後市民センターには、聴覚障害者用避難誘導ランプが天井に設置されているが、工事の影響はあるか?⇒影響はない。

 12月から作動していないとの事だが、どう対応しているのか?⇒館内への避難放送ができない状況なので、各部屋にトランシーバーを配置して対応している。また、携帯拡声器も配置している。

2. 湘南台文化センター整備費 1,573万円

 湘南台文化センター市民シアターホールの舞台機構装置を改修するもの。

桜井委員

 当初予算でなく補正予算とした理由は?⇒9月の定期点検で観察してきたが、2月の定期点検で劣化が大きく、異音もあり、補正予算としたもの。

 修繕は指定管理料に含まれるのでは?⇒点検や簡易な修繕は指定管理料に入っている。今回は高額になることから、市が工事として発注するもの。

 安全性に関するものは、点検を十分して当初予算で対応すべきだが?⇒定期点検で安全確認をしている。今後も点検し、情報共有する中で、適切に対応していく。

3. コミュニティ助成事業補助金(一般コミュニティ助成事業) 260万円

 自治会・町内会が地域コミュニティ活動に必要な備品等を整備する経費に対する補助金。

4. 地域市民の家維持管理費 217万8千円

 耐震強度不足により利用を休止している、藤沢石原谷市民の家について、その更新に係る設計・施工等の費用を含むリース経費を増額するもの。

土屋委員

 石原谷市民の家の利用停止に伴い、代替え施設の紹介はしてきたのか?⇒利用停止に先立ち、令和2年に利用者や関係者に説明会を行い、石名坂温水プール、善行公民館、伊勢山市民の家を代替え施設として紹介した。

 石原谷市民の家の今後の方向性は?⇒自治会館として譲渡の希望があった場合は譲渡も検討できると考えている。

 
5. 防災行政無線デジタル化事業費 4,952万3千円

 防災行政無線(移動系)をアナログ方式からデジタル方式へ更新するもの。

西委員

 現在使用しているものは使用できるのか?⇒フナログ式は137台あり、使用可能な状況。

 令和4年11月に使用期限むかえるとのことだが、電波法改正によるものか?⇒その通り。

 総務省のホームページによると、移行がコロナ禍で遅れている場合は、令和4年11月を当分の間に改める予定となっているが?⇒そのような考えあるが、現在は11月末期限となっている。

 11月末が延びたとしても実施するのか?⇒平成2年度に最終更新しており、相当期間が経過しているので、交換部品もないことからデジタル化へ更新する。

6. コミュニティ助成事業補助金(地域防災組織育成助成事業) 40万円

 防災資機材等を購入する自主防災組織に対する補助金。

【民生費】(補正額 4億6,758万4千円)

7. 生活困窮者自立支援事業費 3,317万6千円

 住居確保給付金の支給対象者の増加及び支給期間の延長が可能になったことから、扶助費を増額するもの。

東木委員

 市営住宅や居住支援協議会の支援につなげている状況は?⇒今住んでいるところに住み続けるための支援。

土屋委員

 自営業者も対象となるのか?⇒なる。

 相談件数と令和3年度の申請件数は?⇒令和2年度の相談は2,196件、令和3年5月末で270件、新規申請は19件。

 令和3年度の申請が減っているが、要件が厳しくなったのか?⇒令和2年度は、4-5月の緊急事態宣言で営業活動ができなくなったが、現在はそこまでの状況でないので申請が落ち着いている。

 会社に勤めている人の申請割合は?⇒全体の約7割。

 住宅のみならず、生活全般の支援をしていくべきだが?⇒住宅支援と就労支援が柱となるが、他の生活面も把握しながら、他の制度へつなげるなど、伴走的な支援をしていきたい。

8. 子育て世帯生活支援特別給付金事業費 3億8,918万円

 低所得の子育て世帯に対して「子育て世帯生活支援特別給付金(その他世帯分)」を支給するもの。

谷津委員

 家計急変者の対象要件は?⇒令和3年1月の収入を12倍した額が、住民税非課税収入以下の世帯。

 対象の見込み2,300世帯の根拠は?⇒国の指標を基に算出したもの。

 この事業の周知の考えは?⇒広く関係各課、教育保育施設、企業にも協力を得て周知していく。

土屋委員

 世帯の見込み2,300件は少ないと思う。対象者がすべて給付を受けられる予算を確保すべきだが?⇒見込みは2,300件だが、今後、支給実績により不足した場合は国へ交付申請して、全ての対象者に支給していく。

9. 法人立保育所等施設整備助成事業費 2,625万円

 令和4年4月開所に向けて公募により選定した小規模保育事業所の整備に対する補助金。

10. 給付型幼稚園事業費 800万1千円

 市内幼稚園が認定こども園へ移行するために実施する施設改修工事に対する補助金。

11. (公財)藤沢市みらい創造財団青少年事業関係費 652万5千円

 令和2年度に新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン配信となった成人式の対象者に、改めて集まる機会を提供するための経費。

栗原委員

 集まる機会について、服装に制限はあるか?⇒ない。

 晴着のリースやレンタルの関係で、早めに開催の周知が必要だが?⇒広報7月10日号、市のホームページ、新成人へは個別通知で周知していく。

 土日の2日間開催だが、どのように分けるのか?⇒中学校区で分けるが、実行委員会での検討となる。

 本市は18歳成人式としていくのか?⇒民法改正で成人18歳となるが、大学受験や就職活動を避けるため、20歳での式典開催を考えている。

東木委員

 中止した自治体で、本市のように改めて集いをする自治体の状況は?⇒ない。

 クラウドファンディングの具体的内容は?⇒会場の使用料の財源確保のためで、5,000円以上の寄付を想定して準備を進めている。

 当事者が1,000円でも2,000円でも出して、自分たちでつくっていくようにできないか?⇒実行委員会に伝えるとともに、新成人に寄附金の周知も検討していきたい。

12. 放課後児童健全育成事業費 445万2千円

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために放課後児童クラブを通所不可となった利用者に対し、事業者が実施する利用料減免分の負担金を増額するもの。

栗原委員

 通所不可児童の現状は?⇒特に児童クラブへの通所について自粛要請をしていないが、家族、本人がコロナ感染、学級閉鎖などで通所不可になる。

【衛生費】(補正額 2億994万1千円)

13. 感染症対策事業費 2億994万1千円

 自宅療養している新型コロナウイルス感染症患者への早期の医療介入を可能とする「地域医療の神奈川モデル」の運営及び自宅療養に要する経費を増額するもの。

西委員

 ワクチン接種に影響はないか?⇒従事している医師は内科系医療機関から出してもらっている。ワクチン接種は市内のクリニックにお願いしているところ。今後、集団接種に向けて医師会と検討している中で、医師の負担にならないようにしていく。

 療養患者が増えた場合、市の財源負担はあり得るのか?⇒今回の補正は、患者30人まで対応できる。今後、想定を超える場合は、人員配置が必要となる。その部分は、県との協議で10月以降の国の動向を見て財政部と協議していくこととなる。

東木委員

 在宅療養者の食事の提供や生活必需品で困った場合への対応は?⇒食事は県から配食サービスされている。日用品はネットスーパーなどの情報を提供している。

土屋委員

 市が県へ負担金を支払う理由は?⇒令和3年2月3日に感染症法かせ改正され、健康観察が保健所設置市となった。事務は県と保健所設置市で実施することとなったため、費用を人口で按分して計上したもの。

 藤沢市保健所の具体的業務は?⇒自宅療養のうち悪化リスクのある方の健康観察を行う。毎日電話、訪問観察、相談対応、医師への相談、緊急搬送調整など。医師会広域事業者と連携して実施していく。

 神奈川モデルはスコアで判断となるが、それは県がするのか?⇒県が作成した判断スコアで判断している。保健所ではそれを参考にして入院の判断をしている。

【土木費】(補正額 6億1,175万7千円)

14. 道路改修舗装費 1億5,100万円

 国庫補助金の増額内示に伴い、桐原町石川線ほか4路線の舗装打換工事をするもの。

15. 市道新設改良費 1億6,410万円

 国庫補助金の増額内示に伴い、継続して事業を進めている市道の改良工事及び用地取得等をするもの。

土屋委員

 善行12号線道路改良工事の内容は?⇒善行駅西口から西方向で、令和2年度に工事した教育センター南通り線につながる延長90mで、15m幅員のまま、歩道を3mから4mへ広げ、セミフラット化、視覚誘導ブロックを設置する。工事期間は6か月で、今年度末に完了予定。

東木委員

 宮原百石線道路改良工事の内容は?⇒大正橋から丸子線までの延長450mが対象で、今年度は大正橋から100mの改良工事。現行幅員7mを10もへ拡幅する。

 用地取得の状況は?⇒平成30年度と令和元年度に用地取得している。38%の取得率で一部地権者の反対もあるが、今後、事業への協力を求めていく。

16. 橋りょう改修費 1億5,159万1千円

 国庫補助金の増額内示に伴い、大庭大橋、町屋橋及び天神橋の改修するもの。また、鋼材の腐食が進む大庭大橋の安全確保のための委託料を増額するもの。

17. 橋りょう架替事業費 961万2千円

 令和2年度末に完了した蓼中橋架替工事の影響により、ひび割れ等の損傷が確認された周辺家屋に対して補償するもの。

18. 自転車駐車場整備費 2,335万2千円

 民間駐輪場の整備費用に対する補助金を増額するもの。

栗原委員

 整備内容は?⇒地下1階の駐車場を新しくバイク置き場にする。外のバイク置き場を機能更新するもの。

19. 遠藤葛原線新設事業費 5,745万3千円

 国庫補助金の採択に伴い、遠藤葛原線(葛原第1工区)新設工事に要する経費を増額するもの。

20. 村岡地区都市拠点総合整備事業費 5,464万9千円

 村岡新駅周辺地区の都市計画決定に向けた手続き及び、まちづくり方針具体化検討調査等に要する経費を増額するもの。

西委員

 委託料が複数あるが、委託先の選定方法と、決定後の市の意見反映の仕方は?⇒まちづくり方針具体化検討調査委託と官民連携一体施設整備等に向けた検討調査委託の2つは、公募型プロポーザル、その他は競争入札。決定後は、仕様に沿って進めていくが、打合せ、調整しながら、市が主導的に進めていく。

甘粕委員

 市民理解の醸成を図るとあるが、その周知資料とは?⇒リーフレットを作成する予定。情報発信については、まちづくり方針具体化検討調査委託の中で検討していく予定。

東木委員

 同じ事業者が受託する場合あるか?⇒競争入札とプロポーザルで予定しているので、可能性はある。

【教育費】(補正額 2億68万2千円)

21. 学校施設環境整備事業費(中学校) 1億9,508万6千円

 国庫補助金の採択に伴い、善行中学校屋内運動場外壁等改修工事及び、村岡中学校グラウンド整備工事に要する経費を増額するもの。

栗原委員

 学校グランドの側溝清掃は地域の方々が協力して実施しているが負担大きい。村岡中学校のグランド整備について、負担軽減の工夫がされているのか?⇒されていない。

 集水桝を増やして負担軽減する考えはあるか?⇒改修に合わせて清掃しやすくしていきたい。

22. 学校給食施設等整備費 559万6千円

 国庫補助金の採択に伴い、学校給食における地場産物の使用促進に資する備品を購入するもの。

※この議案は、土屋委員のみ反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

 

議案第30号 令和3年度藤沢市民病院事業会計補正予算(第1号)

【補正額】1億7,715万6千円

 新型コロナウイルス感染症の新規患者・入院患者の増加、変異株の拡大が懸念される中、神奈川県の確保病床フェーズも引き上げたことから、感染拡大防止や医療供給体制整備等を切れ目なく実施するために必要な医療器材等を購入するため、固定資産購入費を増額するもの。

桜井委員

 今回購入する医療機器の主なものは?⇒X線装置、超音波装置、陰圧化できる装置など。

土屋委員

 コロナ禍での人材確保の状況は?⇒退職、自己都合退職は例年並みであった。採用活動により一定の人材確保は図られている。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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