2021.6.3 都心部再生・公共施設再整備特別委員会

 6月3日 9:30より、藤沢市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が開催され、副議長として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

1. 「第3次藤沢市公共施設再整備プラン」の策定について

 2月5日の当委員会において、「第3次藤沢市公共施設再整備プラン」の暫定版案と藤沢市公共施設再整備基本方針の部分改定素案が報告されましたが、今回は、「第3次藤沢市公共施設再整備プラン」の素案と、パブリックコメントを経た、基本方針の部分改定案が示されたものです。なお、再整備プランの長期プラン及び部分改定案の内容は割愛します。

(1)短期プランの実施事業(令和3年度~令和6年度)

 ➀辻堂市民センター再整備(南消防署辻堂出張所(第10分団)等)

 現在整備中、供用開始予定は令和3年8月/総事業費見込39億4,476万4千円。

 ➁善行市民センター再整備

 現在整備中、供用開始予定は令和4年3月予定(健康プラザ棟)/総事業費見込21億5,384万円。

 ➂藤沢市民会館等再整備

 令和3年度基本構想策定~令和10年4月供用開始予定/総事業費見込159億9,732万3千円。

 ➃村岡公民館等再整備

 令和3年度設計業務委託~令和7年10月供用開始予定/総事業費見込42億5,861万2千円。

 ➄文化財収蔵庫再整備

 令和3年度アスベスト事前調査~令和7年4月供用開始予定/総事業費見込7億2,418万3千円。

 ➅鵠沼保育園等再整備

 令和3年度事業者選考/令和6年度中供用開始予定/総事業費見込9億3,968万7千円。

 ➆善行保育園・善行乳児保育園等再整備

 令和3年度複合化機能の検討等/令和7年度中供用開始予定/総事業費見込9億1,559万7千円。

 ➇北部環境事業所再整備
 
 現在整備中、令和5年4月供用開始予定/総事業費見込116億6,752万8千円。

 ➈環境事業センター再整備

 令和3年度新事務所建設工事着手~令和5年4月供用開始予定/総事業費見込25億9,700万4千円(うち放課後児童クラブ分7,929万7千円)。

 ➉石名坂環境事業所再整備

 令和3年度基本構想策定(2年目)~令和9年度供用開始予定/総事業費見込未定。

 ⑪江の島サムエル・コッキング苑再整備

 令和3年度第1工区の整備~令和4年11月供用開始予定/総事業費見込2億557万円。

 ⑫鵠沼海浜公園再整備

 令和3年度事業者の選定~令和5年度供用開始予定/総事業費見込1億6,700万円。

 ⑫(仮称)遠藤笹窪谷公園整備

 令和3年度建築工事~令和4年8月供用開始予定/総事業費見込9,050万2千円。

 ⑭南消防署本町出張所(第9分団)再整備

 令和3年度旧藤沢公民館解体(仮設施設場所)~令和9年9月供用開始予定/総事業費見込12億7,065万円。

 ⑮鵠南小学校等再整備

 現在整備中、供用開始予定は令和4年2月(屋内運動場棟)、令和6年9月(校舎棟)予定/総事業費見込56億8,160万7千円。

 ⑯鵠沼中学校再整備

 令和3年度庁内検討/令和8年12月供用開始予定/総事業費見込48億6,200万円。

 ⑰辻堂小学校再整備

 令和3年度過大規模解消に向けた検討/令和9年12月供用開始予定/総事業費見込57億8,000万円。

 ⑱大庭台墓園立体墓地再整備

 令和3年度基本設計~令和7年度供用開始予定/総事業費見込48億9,557万8千円。

 ⑲下水道施設再整備(辻藤・大清水浄化センター、各ポンプ場)

 現在整備中、令和7年度以降、各施設耐震補強工事、辻堂浄化センター沈砂池ポンプ棟改築工事/総事業費見込51億5,515万8千円。 

(2)短期プランの検討事業

 ➀片瀬山市民の家再整備

 令和3年度検討会議からの提言書に対する回答/令和8年中供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➁鵠沼市民センター等再整備

 令和3年度庁内及び地区内検討/令和10年4月供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➂老人福祉センターやすらぎ荘再整備

 令和3年度施設再整備の方向性の検討・確定/令和9年度供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➃太陽の家再整備

 令和3年度再整備方針の再検討/令和15年度供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➄藤沢宿歴史的建築物整備(旧桔梗屋)

 令和3年度現況調査/令和9年1月供用開始予定/総事業費見込7億24万1千円。

 ➅南消防署苅田出張所(第5分団)再整備(自家用給油所等)

 令和3年度庁内検討/令和10年度供用開始予定/総事業費見込未定。
 
 ➆北消防署善行出張所(第15分団)再整備

 令和3年度庁内検討/令和12年度供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➇北消防署御所見出張所(第30分団)再整備

 令和3年度庁内検討/令和10年度供用開始予定/総事業費見込未定。 

 ➈鵠洋小学校再整備

 令和11年12月供用開始予定/総事業費見込56億4,000万円。

 ➉片瀬小学校再整備

 令和11年12月供用開始予定/総事業費見込39億8,500万円。

 ⑪明治小学校再整備

 令和14年12月供用開始予定/総事業費見込47億6,900万円。

 ⑫明治中学校再整備

 令和12年12月供用開始予定/総事業費見込49億1,400万円。

 ⑬藤沢小学校再整備

 令和13年12月供用開始予定/総事業費見込36億9,700万円。

 ⑭白浜養護学校過大規模解消事業

 令和3年度仮設校舎の契約~令和10年度供用開始予定/総事業費見込未定。 

清水委員

 複合化が多く集約が少ない。財政面での行革視点が必要だが?⇒基本方針に基づいて進めている。施設数を減らして空いた土地を売却すれば財政メリットある。その視点を持って進めていく。

 任意施設をいかに無くしていくかが重要だが?⇒設置した当時の経緯もある。今後、あり方について検討していきたい。

北橋委員

 検討事業から実施事業になった施設について、その判断基準は?⇒供用開始時期から逆算して、令和3年度から6年度の計画の中で、事業着手するものを位置付けた。

石井委員

 長期プランの中の公園施設について、優先度を上げていく必要があると思うが?⇒公園施設については、基本的にトイレの老朽化対策として順次改修していく。

 少年の森について、今後の予定は?⇒サウンディング調査をしているので、今後のあり方を検討していく。

 太陽の家について、今後の予定は?⇒太陽の家は第1次プランから検討事業に位置付けている。敷地規模、場所も含めて検討しているところ。供用開始を令和15年度と想定して検討している。

味村委員

 短期プラン全体の事業費と財政見通しとの整合性は?⇒今後、8月に開催予定の行革等特別委員会の中で財政見通しを示していく。

 善行保育園と善行乳児保育園の再整備が実施事業となった経緯は?⇒善行市民センター等再整備事業に位置付けていたが、スケジュールの変更をして、公立保育園のあり方の検討を進めてきた。その結果、実施事業としたもの。

 今年度、複合化機能の検討としているが、つどいの広場の受託法人との協議状況は?⇒法人に対しては検討状況を情報提供しており、今後も丁寧な情報提供をしていく。

塚本委員

 短期プランに位置付けた施設について、その妥当性は?⇒新たに位置付けたものは供用開始時期から逆算して位置付けたもの。江の島サムエルコッキング苑は、江の島の観光の起爆剤として位置付けたもの。

 短期プランを中心とした取組から、長期的な視点をベースにしていくべきだが?⇒配置規模、類似施設のあり方など、行革の中でマネジメントを位置付けている。デジタルトランスフォーメーションをきっかけに、公共施設のあり方も大きく変わっていくと想定されることから、まち全体の長期的デザインを見据えて取組んでいく。

 マネジメントの視点で必要なことは施設の評価。短期プランにアセスメントの視点を加えるべきだが?⇒DXはハード面にも影響出てくるため、評価の仕方を検討していく必要がある。指定管理については、中間評価をしているが、ハード面の評価はしていない。利用状況も含めて、今後検討していきたい。

2. 藤沢市民会館等再整備事業の進捗状況について

 令和2年8月に開催された当委員会において、新型コロナウイルスの影響による不確定要素があることから、基本構想を1年先送りにし、庁内での検討、関係団体等との意見交換をした内容が報告されたものです。

 今回の報告で特徴的なところは、浸水対策施設の検討で、市内の浸水シミュレーションを行った結果、再整備場所を含む鵠沼東部ブロックが浸水リスク1位であることが分かりました。その対策として、雨水ポンプ場と貯留施設を整備する計画が加わりました。内容については、割愛します。

(1)市民会館等再整備スケジュール

 ➀令和3年度 基本構想

 ➁令和4年度 基本計画(PPP/PFI手法導入可能性調査を含む)

 ➂令和5年度~9年度 設計及び新築工事(既存施設解体工事を含む)

 ➃令和10年度 供用開始

(2)浸水対策施設の整備スケジュール

 ➀令和4年度 基本設計

 ➁令和5年度~6年度 詳細設計・放流協議など

 ➂令和7年度 詳細設計など

 ➃令和8年度~12年度 工事

 ➄令和13年度 供用開始

清水委員

 大きいホールにこだわらず、音響など質を良くすべき。ホールの考え方は?⇒みらい創造財団や市の事業にも使用されている。音楽に特化する考えもあるが、一定規模のホールが必要と考えている。

 藤沢駅前への移転を検討すべきだが?⇒現在の場所は、生活・文化拠点なので、基本的にはそのでの再整備を考えている。

石井委員

 整備期間中の機能はどうしていくのか?⇒工事により2年間ぐらい使用できない。代替え施設としては、湘南台文化センターの市民シアター、Fプレイス、公民館などを考えている。近隣市の協力も検討していく。

 現在、市民会館は月曜休館となっているが、整備後は?⇒基本構想の段階では検討していないが、管理運営方法は今後検討していく。

 新型コロナウイルス感染症の影響もあるので、改めて民間のサウンディング調査をすべきだが?⇒サウンディング調査まではいかないが、大手ゼネコンに聞き取りもしている。今後もイベント業者などから情報収集していく。

塚本委員

 浸水リスクが高いことが明記されたが、経緯は?⇒雨水管理総合計画の策定を進めている中で、リスクについて評価した結果、この場所が1位となった。

 浸水性と脆弱性のリスクが高いとのことだが、浸水深は?⇒国の1時間当たり153mmの降雨を想定すると50cmを超える。

 国の示す1時間当たり153mmの降雨量について、本市でそのような降雨はあるのか?⇒全国をいくつかのブロックに分けている。千葉で過去に降った量。施設については60mmとしている。

 何㎥貯留するのか?⇒2万㎥。ポンプで毎分1,400㎥排水する。

 ポンプでの排水先は境川となる。河川の水位も上がるので排水できない。河川の上から排水した方が良いのでは?⇒1つの手法と考える。水位に負けないポンプ能力があるので、今後、検討していく。

 経費縮減もいいけど夢がない。お金を生む施設を考えるべきだが?⇒PFIの活用、クラウドファンディングの考えもある。夢のある施設を造っていければと思う。

 下水リスクが加わったので、現位置で再整備するかどうか、検討すべきだが?⇒浸水リスクは大きな課題。現位置で再整備するかゼロベースで検討した。近接して消防署、保健所もある中で、下水リスクとの共存が可能かどうか検討した結果、現位置で再整備を進めることとしたもの。

西委員

 文書館の面積が倍増しているが、妥当性は?⇒供用設備もあるので、今後、面積を精査していく。保存文書、庁舎内書庫も狭あい化して外部保管しているところもあるため、面積が増えているもの。

 デジタル保存も考えられるのでは?⇒今後発生する文書のデジタル化、既存文書のデジタルアーカイブ化について組織全体で考える必要ある。複合化の検討と合わせて検討していく。

 雨水ポンプ場の上部利用の考えは?⇒有効に活用できる手法などを検討していく。

 青少年会館のあり方について、複合施設すべてが子どもの居場所となるべきだが?⇒その視点が重要。図書館、市民ギャラリーも居場所となるような施設としていきたい。

味村委員

 今年度のワークショップ開催予定は?⇒市民ワークショップを7月中旬に初回として、全4回予定。対象は幅広い年齢層で考えている。

 どのような内容で行うのか?⇒市民会館再整備のコンセプト、使い方などテーマを決めて進めていく。

 浸水対策について、全体の事業費の見通しは?⇒約90億円程度と想定している。

 国庫補助を活用すべきだが?⇒浸水対策への補助制度は複数あるので、積極的に活用していく。

北橋委員

 奥田公園駐車場の検討状況は?⇒基本構想以降、規模や配置を検討していく。

 二輪車の駐車場の考えは?⇒今後検討していく。

 南市民図書館について、海に関連する本が充実している。そういう個性を残していくのか?⇒今後、マリンスポーツなど、南部らしいコンセプトを考えていく。

友田委員

 団体からの意見について、商工会議所の文化サービス業部会から意見を聞いたとのことだが、駅周辺への波及が考えられるので、商業部会などからも意見を聞くべきだが?⇒昨年度は文化サービス業部会にアンケートをした。経済効果の考えも必要なので、今後ヒアリングなどをしていく。

 夢のある施設について、藤沢駅周辺が厳しい中で、再活性化させることが重要となる。賑わい、人流づくりまで踏み込んでいくべきだが?⇒今後、基本計画の中で、経済効果も検証しながら進めていく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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