2021.2.5 藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会

 2月5日 9:30より、藤沢市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が開催されました。コロナ感染拡大防止策として、委員会室に入る人数を制限していることから、私もインターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

1. 「第3次藤沢市公共施設再整備プラン」等の策定について

 現在の「第2次藤沢市公共施設再整備プラン」の計画期間が今年度末で終了することから、これを引き継ぐ「第3次藤沢市公共施設再整備プラン」を策定するもので、その暫定版案と藤沢市公共施設再整備基本方針の部分改定素案が報告されたものです。なお、今回は暫定版の案であり、基本的には第2次プランの継続とし、令和3年度上半期に進捗状況を検証し、財政状況等を踏まえた新規事業の追加、「長期プラン」の見直しを行うとしています。

(1)短期プランの実施事業

 ➀辻堂市民センター再整備(南消防署辻堂出張所(第10分団)等)

 現在整備中、供用開始予定は令和3年夏頃/総事業費見込35億8,702万1千円。

 ➁善行市民センター再整備

 現在整備中、供用開始予定は令和4年3月予定(健康プラザ棟)/総事業費見込21億5,441万1千円。

 ➂北部環境事業所再整備

 現在整備中、供用開始予定は令和5年4月予定/総事業費見込116億6,752万8千円。

 ➃下水道施設再整備(辻藤・大清水浄化センター、各ポンプ場)

 現在整備中、令和7年度以降、各施設耐震補強工事、辻堂浄化センター沈砂池ポンプ棟改築工事/総事業費見込51億5,515万8千円。

 ➄鵠南小学校等再整備

 現在整備中、供用開始予定は令和4年2月(屋内運動場棟)、令和6年9月(校舎棟)予定/総事業費見込56億8,160万7千円。

 ➅藤沢市民会館等再整備

 令和3年度基本構想策定~令和10年4月供用開始予定/総事業費見込160億円。

 ➆村岡公民館等再整備

 令和3年度設計業務委託~令和7年10月供用開始予定/総事業費見込42億5,861万2千円。

 ➇文化財収蔵庫再整備

 令和3年度アスベスト事前調査~令和7年4月供用開始予定/総事業費見込7億2,418万3千円。

 ➈環境事業センター再整備

 令和3年度新事務所建設工事着手~令和5年4月供用開始予定/総事業費見込25億9,700万4千円(うち放課後児童クラブ分7,929万7千円)。

 ➉南消防署本町出張所(第9分団)再整備

 令和3年度旧藤沢公民館解体(仮設施設場所)~令和9年9月供用開始予定/総事業費見込15億7,905万円。

 ⑪大庭台墓園立体墓地再整備

 令和3年度基本設計~令和7年度供用開始予定/総事業費見込48億9,557万8千円。

(2)短期プランの検討事業

 ➀老人福祉センターやすらぎ荘再整備

 令和3年度施設整備方針の検討/令和9年度供用開始予定。

 ➁太陽の家再整備

 令和3年度運営方針および再整備の再検討/供用開始予定は未定。

 ➂善行保育園・善行乳児保育園等再整備

 令和3年度複合化機能の検討等/令和7年度供用開始予定/総事業費見込9億1,559万7千円。

 ➃石名坂環境事業所再整備

 令和3年度基本構想策定(2年目)/令和9年度供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➄南消防署苅田出張所(第5分団)再整備(自家用給油所等)

 令和3年度庁内検討/令和10年度供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➅片瀬山市民の家再整備

 令和3年度検討会議からの提言書に対する回答/令和8年中供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➆鵠沼市民センター等再整備

 令和3年度庁内及び地区内検討/令和10年4月供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➇鵠沼保育園等再整備

 令和3年度事業者選考/令和6年度供用開始予定/総事業費見込9億3,468万7千円。

 ➈北消防署善行出張所(第15分団)再整備

 令和3年度庁内検討/令和12年度供用開始予定/総事業費見込未定。

 ➉鵠沼中学校再整備

 令和3年度庁内検討/令和8年1月供用開始予定/総事業費見込48億5,100万円。

 ⑪辻堂小学校再整備

 令和3年度部内検討/令和9年1月供用開始予定/総事業費見込56億8,700万円。

 ⑫鵠洋小学校再整備

 令和10年1月供用開始予定/総事業費見込56億9,400万円。

 ⑬片瀬小学校再整備

 令和11年1月供用開始予定/総事業費見込41億5,900万円。

(3)木材利用の促進について

 「藤沢市公共施設における木材の利用の促進に関する方針」に基づいて、建築物の木造化及び内装の木質化を検討します。また、再整備において設置する備品及び消耗品については、木材を原材料として使用した物の利用促進を図ります。

松長委員

 新たに木材利用の促進が位置付けられたが、今後の取組は?⇒市の公共施設は基本構想、基本設計の段階で、ある程度木造化が進むと思うが、木造とならなくても内装の木質化について検討していく。

 出来るだけ国産の木材を使用することは大事だが、コストがかかる。加点などの考えは?⇒現状では他の構造と比較しているが、木造によるコストは増える。加点はないが、コスト面では、森林環境譲与税を基金に積み立てており、基金の活用ができれば進むと思う。

 森林環境譲与税だけでなく、県や国の補助など、活用の可能性は?⇒林野庁の補助は使い勝手が悪い。国のアンケートで指摘していく。

友田委員

 新型コロナの影響で確定版は5月に策定とのことだが、状況が変わるとは思えない。見通しを立てられるのか?⇒年度明けには見通しが立てられると見込んでいるが、場合によっては後ろ倒しもあり得る。

 中期財政見通しと再整備プランはリンクしているが、中期財政見通しはいつ頃示されるのか?⇒来年度更新するが、早い段階で更新していきたい。

 コロナの影響で今までと違った設備も想定される。確定版に反映されるのか?⇒アフターコロナにおける必要なハードシステムについては、国の方針を注視していく。現在は通常の事業費を掲載しているが増額となる可能性はある。

 公共施設再整備について集中している地区ある。人口比でも差がある。バランスはどの部署がとっていくのか?⇒確定版で新たな事業を載せるにあたって、何を選定していくか、安全性を重視しながら地区のばらつきを見ていく。

味村委員

 善行と長後の老人憩いの家の位置付けは?⇒短期プランの位置付けはない。

 善行地区の老人憩いの家は、検討事業に位置付けるべきだが?⇒築45年以上経過している。運営委員会の意見を聞いて修繕をしていく。また、あり方を検討しているところ。

 市民会館再整備について、市民からの意見要望は?⇒災害時に頼れる施設、ホールの規模など。

 PPP・PFI導入はやめるべきだが?⇒民間資金、ノウハウの導入により、財政の平準化などのメリットがあるため、PPP・PFI手法は有効と考えている。

塚本委員

 以前に指摘した鵠南小学校の事業費圧縮はどう反映されているのか?⇒事業費の正当性を精査している。将来性を見据えて検討していくことを加えた。

 マネジメントの視点がプランに反映されるべき。本市の公共施設の保有面積、人口比などの方針が必要だが?⇒市全体のマネジメントについて記載できていない。行革の長期課題としてマネジメントできるよう、組織的課題として位置付けていく。

 木材利用の促進を図るとのことだが、加工した木材パネルCLTを計画に取り入れていくべきだが?⇒CLT工法は国内で10階建ての実績もある。工期短縮、デザイン性にもメリットある。高層の実績は少ないが、3階建てまでの実績は多いので、有効性が認められれば採用していく。

 数値目標が必要。将来人口に対する必要数といった施設アセスメントが出来ていない。5年単位ぐらいで評価していくことが必要だが?⇒重要な視点と考える。公共施設のシステム化の中に評価を加えていきたい。

清水委員

 一部の地区に施設が集中している。13地区の考え方を見直すべきだが?⇒老朽化した施設を再整備してきた結果、集中したもの。13地区はかつてからの地区割として今後も継続していく。拠点を中心に将来的にはコンパクトシティ的なものを目指していく。

2. 「藤沢市公共施設再整備基本方針」(部分改定素案)について

 藤沢市第3次公共施設再整備プラン策定に合わせて、人口推計や施設数・面積などの更新と市議会等での意見を踏まえて部分的な改定するもので、内容は割愛します。

3. 藤沢駅周辺地区再整備事業りの進捗状況について

 藤沢駅周辺地区再整備事業りの進捗状況について報告がされたものです。内容は割愛します。

4. 藤沢駅南口駅前広場再整備基本計画(素案)

 藤沢駅南口駅前広場の再整備基本計画の素案が報告されたものです。今回は基本的な考え方が示されたもので、内容については割愛します。

清水委員

 4年前に南口に大規模な公園の提案をしたが、どう反映されたのか?⇒歩道と車道のバランスを取り、居場所として過ごせる広場づくりとした。

 緑の保全について、樹木を伐採する計画だが?⇒伐採することとなるので、緑を再配置していく。

 改札を2階にあげることより、駅舎を綺麗にすべきだが?⇒駅舎の改良も検討している。利用する市民からは、江ノ電が分かりにくいとの声もある。

塚本委員

 スケジュールについて、コロナの影響で1年計画を伸ばすとのことだが、経済的観点からすれば、コロナ禍で苦しんでいるのに、計画を遅らせるべきではないと思うが?⇒JR・小田急・市で協議してきたが、コロナの影響は各社想定外であり、今後の進め方を協議している。まずは3者の財源を確保する必要があるため、1年先送りにしたもの。令和5年度からの詳細設計着手に向けて進めていく。

 小田急は、財政面から1年の先送りで済むのか?⇒3者で協定結んで進めているところ。詳細設計は1年遅れるが、コロナの影響で再協議の可能性もあるが、現在は1年遅れで進めることとなっている。

 計画の担保はされているのか?⇒3社で平成30年度に基本協定を結んでいるので、基本的には担保されていると認識している。

 本市は全国的に知名度が低い。JR藤沢駅が湘南海岸のイメージに直結するように、駅舎改良の中で取組むべきだが?⇒駅舎は鉄道事業者、自由通路と一体となるように協議していきたい。南口駅前広場の整備にあたり、詳細設計の中で検討していく。

神尾委員

 藤沢らしさについて、移動のしやすさ、憩いの場など分かるが、江の島や藤沢宿など歴史が盛り込まれていないが?⇒歴史的な部分は北口のイメージ、南北自由通路の整備の中で藤沢らしさの表現を検討していく。

 北口も南口も変わらないと思うが?⇒今後のエリアマネジメントにより、南口は海のイメージにそったイベントを考えている。

味村委員

 ホームドアの設置について市としてJR・小田急に要望していくべきだが?⇒小田急は今回の改良の中で設置予定。JRは令和14年ごろまでに整備を目指すとしているが、具体的スケジュールは未定。早期設置に向けて協議していく。

 南口広場について、一般車の流入を抑制する計画だが、通勤、通学の送り迎えある。慎重な検討が必要だが?⇒一般車の停車施設をどうするか、う回路について警察と協議が必要。今後のパブリックコメントでの意見を踏まえて検討していく。

山口委員

 隣接するビルで建替えの計画はあるのか?⇒築40年以上のビル多い。相談は受けているが明確なスケジュールは示されていない。

友田委員

 南口ロータリーについて、一般車を抑制することに対する渋滞対策は?⇒迂回ルートが必要となる。安全対策について警察との協議が必要となるが、ロータリーの通り抜けも含めて今後検討していく。

 藤沢駅鵠沼海岸線にある駐輪場はどうなるのか?⇒サイクルプランとの整合を検討していく。

 今回の計画に影響あるため、計画の中で触れるべきだが?⇒今回の整備計画の範囲外となるため記載していないが、指摘を踏まえて変更の検討をしていく。

 最近は、駅前に広場を設ける整備が多くなっているが?⇒詳細設計、基本設計の中で、デザイン、藤沢らしさの検討を進めていく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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