2020.3.6 議員全員協議会

 3月6日 13:30より、藤沢市議会議員全員協議会が開催されました。内容の抜粋は次の通りです。

【市政運営の総合指針2020改定について】

1. 改定の基本的な考え方

(1)市長公約等の迅速な反映

 市長の理念、公約等を迅速かつ柔軟に計画行政に反映させるため、令和2年度中の改定を目標とします。

(2)SDG,sの視点を取り入れた長期ビジョンの明確化

 SDG,sの視点から本市の長期ビジョンについての議論を深め、めざす都市像や基本目標等を定めている基本方針の見直しを進めます。

(3)各種の分析・評価、意見等の整理を踏まえた改定

 市民意識調査結果の経年変化や事務事業評価、外部評価の結果、さらに、市民の意見、各種団体等からの意見など、広聴の結果を踏まえて改定します。また、市議会からの意見や庁内各部局からの政策課題(短期・中長期)を踏まえて改定します。

(4)関連計画等との連動

 市政運営の総合指針の改定内容に合わせて、藤沢市まち・ひと・しごと創生総合戦略を改定するとともに、SDG,s推進のための方針を定めます。

2. 改定作業の概要

 改定作業にあたっては、分析・評価、広聴、政策課題の検討による課題の抽出、整理と並行して、SDG,sの視点を取り入れた長期ビジョンの明確化のための検討を行います。そのうえで、長期的課題、喫緊の課題の集約、課題の緊急性、重要性の議論等を行い、基本方針となる「めざす都市像」と「基本目標」、重点方針となる「まちづくりテーマ」と「重点施策」を順に定め、重点事業を選定していきます。
 なお、財政見通しを踏まえつつ、都市マスタープランや新たな行財政改革、公共施設再整備プラン等との整合を図ります。 

(1)課題の抽出と整理

【分析・評価】

 ➀市民意識調査による、めざす都市像・基本目標・重点施策等評価

 総合指針2020のめざす都市像、基本目標、重点施策に関しては、経年変化を含めた市民意識調査結果を成果指標として、分析・評価を行い、課題を整理します。

 ➁事務事業評価等による重点事業評価

 総合指針2020の重点事業については、事務事業評価等により分析・評価を行い、課題を整理します。

 ➂外部評価

 外部評価については、新たな行財政改革の検討と合わせて、行財政改革協議会において、課題や市の見解等を提示したうえで、ご意見をいただく方向で進めます。

 ➃外部環境の分析

 平成29年度に実施した将来人口推計をベースに、本市の人口に関する分析、検討を行います。改めて、人口構造の変化がもたらす影響について整理し、改定の議論の前提となる環境の変化を示します。

【広聴】

 ➀市民・地域意見

 市民ワークショップ、パブリックコメント、市民アンケート等により、広く市民からのご意見をいただき、長期ビジョンに関する意見を含め、傾向を分析し、課題を整理します。

 ➁各分野別団体からの意見

 経済団体や福祉団体など、各分野別に多様な団体から広くご意見をいただき、長期ビジョンに関する意見を含め、傾向を分析し、課題を整理します。

【市長公約や市議会からの意見を踏まえた各部局政策課題検討】

 市長公約や市議会からのご意見を踏まえて、各部局の政策課題について理事者ヒアリングを行い、課題を抽出、整理します。また、各部局の政策課題の検討にあたっては、SDG,sの視点も取り入れ、「サスティナブル」「スマート」「インクルーシブ」を共通テーマとして、長期的視点からの検討も進めます。将来予測と、それに基づく取組に限らず、藤沢らしさを未来につなげるための理想のまちの姿について議論を深め、基本方針への反映を図ります。

(2)基本方針と重点方針の見直し

 各種の分析・評価、広聴、政策課題の検討により抽出、整理した課題をもとに、基本方針と重点方針を見直します。基本方針については、SDG,sの視点を取り入れた長期ビジョンとしての内容の充実を図りつつ、長期的視点から逆算して今から長期的に取組むべき事項を検討し、基本目標の内容を見直します。重点方針については、令和3年度からの4年間に重点的に取組むべき施策を、長期的視点からの逆算や直面する喫緊の重要課題から議論し、見直します。

(3)重点事業の選定

 関連計画等との整合を図りつつ、重点施策の実現に最も効果がある事業を中心に、重点事業を選定します。また、13地区における「地域の課題解決力を高める」ことにつながるよう、地域まちづくり事業については、各地区での検討を踏まえて、令和3年度以降も、市政運営の総合指針の重点事業に指定することとします。

3. 改定体制

(1)総合指針改定委員会

 改定体制として、政策会議構成員による総合指針改定委員会を設置します。

(2)全庁的な検討

 基本的には改定委員会会議ごとに次回の検討テーマを設定し、部内会議、課内会議等の機会を活用した、組織的かつ全庁的な検討を図ります。特に主な検討テーマについては、意見を改定委員会に持ち寄り、事務局で集約することを想定しています。
 また、長期的な課題とその対応については、中堅職員で構成するプロジェクトチームによる検討を行います。

4. 改定のスケジュール

 市議会への報告については、概ね各定例会会期中に議員全員協議会を開催し、検討状況を報告したいと考えています。
 また、重点事業については、令和3年2月議会前に説明し、基本方針の改定にあたっては、前回の改定と同様に、議案として上程することを想定しています。

堺議員

 総合計画を総合指針に変えて良かった点と悪かった点は?⇒総花的から4年間の重点課題を職員が共有しやすくなった。長期的な視点が課題。

 20年後の長期ビジョンについて、若い人の意見をどう取り入れていくのか?⇒大学生や高校生など議論に参加いただいて意見を聞く、ワークショップなどで進めていきたい。市の内部は、30-40代前半の職員を中心にプロジェクトチームで議論していく。

塚本議員

 2016年の策定から8年経過している。令和2年度からの20年間は今までと違う。どう捉えて反映させていくのか?⇒人口減少、少子高齢化、地方創生など、社会情勢の変化してきている中で、基本目標のところを見直していく。

 IT環境の変化を長期的視点に取り入れていくべき。また、SDG,sの目標は2030年なので、20年間の長期目標の途中となるが?⇒ITの取組は指針の中に意識していく。SDG,sの目標は2030年だが、藤沢市は2040年が長期目標となる。個別計画の中で、2030年時点で、2040年に向けてどうしていくか対応していく。

 基本目標を策定する段階で、財政計画も示すべきだが?⇒中期財政見通しは令和2年度に見直しとなる。財政部門と議論しながら、指針の改定との連動を意識して進めていく。

 指針と行革との連動をどう考えているのか?⇒来年度は行革方針の改定の年度となるので、指針を裏付ける上で、同時並行で進めていく。組織改正も合わせて進めていく。

 今後の進捗管理を分析・評価することが重要。分析は外部委託していく必要あると思うが?⇒市民意識調査で評価してきた。6月の全員協議会で4年間の推移を示していく。重点事業は毎年事務事業評価している。現在の評価は市職員がしているが、外部の協力で分析することも今後研究していく。

柳沢議員

 都市マスタープランや他の行政計画との関係性は?⇒都市マスタープランや立地適正化計画も大きく関わってくる。都市計画部門に限らず、関係部門と議論しながら取組んでいく。

 長期的な財政見通しを示すべきだが?⇒中長期的に見れば、今後も税収は横ばいな一方、人口減少、高齢化への対応として義務的経費はかかるため、財源不足は必ず生じる。中期財政見通しを示して、事業の見直しなどをしていくことが必要。開発や投資も一定必要で、政策主導の市政運営を重視しながら、財政運営をしていく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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