2019.9.10 総務常任委員会

 9月10日 9:30より、藤沢市議会総務常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第27号 藤沢市市民センター条例の一部改正について

 改築した善行市民センターの供用開始に伴い、その使用料を定めるものです。

山内委員

 使用料の設定の基本原則は?⇒面積に応じて7段階に設定している。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

議案第28号 藤沢市印鑑条例の一部改正について

 住民基本台帳法施行令の一部が改正され、氏の変更があった者に係る旧氏の住民票等への記載が可能となったことに伴い、本市の印鑑登録において旧氏の使用を可能とするものです。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

議案第29号 藤沢市市税条例等の一部改正について

 地方税法の一部が改正され、軽自動車税の環境性能割に係る特例等が設けられたことに伴い、所要の改正をするものです。

山内委員

 新たな臨時特例により1%軽減するとのことだが、市税への影響は?⇒地方特例交付金で補てんされるため影響はない。

 今回の特例を実施する意義は?⇒消費税引き上げに伴う駆け込み需要などの平準化を図るもの。

※この議案は、山内委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第30号 藤沢市手数料条例の一部改正について

 建築物のエネルギーの消費性能の向上に関する法律の一部及び地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部が改正されたことに伴い、所要の改正をするものです。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

請願1第1号 きれいで清潔に使える災害用水洗式マンホールトイレの設置についての請願

 この請願は、避難所に災害用水洗式マンホールトイレを設置することを求めるものです。

有賀委員

 市が整備を進めている埋設型貯留式トイレと請願のマンホールトイレでは、避難者にとってどちらが良いのか?⇒マンホールトイレの方が快適だが、確実に処理できるのは貯留式トイレ。

 トイレ用処理袋の備蓄にマンホールトイレは代わるものなのか?⇒処理袋に重点をおいている。下水道のすべてが耐震化され、マンホールトイレかせ設置できればより良い。

甘粕委員

 国交省がガイドラインで下水道の耐震化が示されているとの事だが?⇒平成30年3月に示されたガイドラインの留意事項に下水道の耐震化が示されており、状況により貯留式、マンホールトイレを検討するよう示されている。

 マンホールトイレ設置になぜ下水道の耐震化が必要なのか?⇒下水管が破損した場合、汚水があふれるリスクがある。下水管内に溜まった汚水により復旧に時間を要する。

 本市の下水道の耐震化の状況は?⇒避難所からの管路は、平成30年度末で202kmのうち30kmで、耐震化率は約15%。

柳田委員

 本市で整備済みの89基の下水管接続式トイレは、請願で求めているマンホールトイレなのか?⇒請願のマンホールトイレは、本管から引き出すタイプで、本市の下水管接続式トイレはマンホールの蓋を開けて設置するタイプ。

 89基の下水管接続式トイレにおいて、流す水は?⇒本管に直接するもの。

 請願にある水洗式とはちがうのか?⇒その通り。

 89基を水洗式にすれば、請願者が求めるものとなるのか?⇒プールの水とかで流すことはできる。

 学校に整備してある426基の貯留式トイレを水洗にする費用は?⇒積算していないが、横浜市では、下部整備に1,000万円、トイレ整備1基100万円と聞いている。

 89基の下水管接続式トイレの本管は流末まで耐震化がされているのか?⇒多くはされていない。

松下委員

 マンホールトイレ設置にあたり、下水道の耐震化がされていないと社会資本整備総合交付金を受けられないのか?⇒受けられないと思う。

 市域全体の整備に係る時間は?⇒老朽化対策も含めて十数年かかると考える。

 早急に課題を整理して計画を示すべきだが?⇒課題の整理までしかできていない。

 請願が採択された場合、進めなければならないが?⇒いろいろな手法を組み合わせて考えていく必要がある。 

※この請願は、全会一致で採択すべきものと決定しました。

請願1第2号 所得税法第56条の廃止を求める意見書を国に提出することについての請願

 この請願は、所得税法第56条を廃止するよう国に意見書の提出を求めるものです。

※この請願は、山内委員が採択としましたが、採決の結果、不採択とすべきものと決定しました。

陳情1第10号 横田ラプコンを撤廃し空域の主権を取り戻し、国内法の適用を求める陳情

 この陳情は、米軍が管制権を握る横田ラプコンを日本政府が撤廃させ、国内法を適用するよう要請する意見書を国に提出することを求めるものです。

※この陳情は、柳田委員、有賀委員、山内委員が主旨了承としましたが、採決の結果、主旨不了承となりました。

報告(1)平成30年度藤沢市内部統制に関する取組結果報告書及び市職員の不祥事に係る経過について

 平成30年度の藤沢市内部統制に関する取組について、「藤沢市内部統制推進本部会議」等の開催、職場風土の改革、不祥事の再発防止策に基づく取組、支払事務遅延等の再発防止策の策定と取組、研修の実施、リスク事案と内部統制に関する情報共有、モニタリングの実施などについて、報告書として報告がされました。
 また、市職員の不祥事の経過について、次の通り報告がされました。

1. 生活援護課による生活保護費の不正支出及び私的流用について

(1)一時扶助費の不正支出及び私的流用

 元職員による一時扶助費の不正支出及び私的流用5,105,800円については、平成28年7月22日に神奈川県警察本部に告訴状を提出し受理されましたが、平成31年2月27日に不起訴処分となり、その理由は、起訴猶予であることがわかりましたが、起訴猶予となった理由は明らかにされていません。

(2)施術費(鍼灸・按摩・マッサージ等)の不正支出

 施術費の不正支出1,651,500円については、平成28年10月24日に藤沢警察署へ被害届(被疑者不詳)を提出しました。その後、藤沢警察署に捜査の進捗状況の確認をしていますが、現在も捜査中であります。

2. 学校給食課職員による給食費の不正支出及び私的流用について

(1)刑事告発の進捗状況

 元職員による給食費の不正支出及び私的流用については、平成28年9月9日に神奈川県警察本部において横領の告発状が受理され、現在も捜査中です。

(2)元職員への求償訴訟

 給食食材納入業者に生じた損害で本市が賠償した64,702,873円を求償する訴えを平成29年1月31日に横浜地裁へ提起しました。令和元年8月21日に元職員に対して、55,008,350円の支払を命ずる判決が出されました。
 その後、原告・被告とも控訴をしなかったため、判決が確定しています。

(3)退職手当の返還請求訴訟

 元職員に対して、平成30年1月31日に横浜地裁にすでに支給した退職手当25,043,700円全額の返還を求める訴えを提起しました。その後、本市の請求が全て認められる判決が出されました。なお、裁判の中で、元職員からの預かり金388,490円を返還請求と相殺することとなったため、確定した債権額は、24,655,210円となりました。

(4)今後の対応

 退職手当の返還請求と併せて法的措置を行います。

3. 介護保険課における介護サービスに係る第三者行為求償事務の不適正な処理について

 第三者行為求償事務の処理を放置してきた126件の内、介護保険サービスの利用があり求償が必要と判断した件数は46件でした。この46件については、神奈川県国民健康保険団体連合会の協力のもと、求償に向けた処理を進めてきました。

 46件の内、求償不能となっている8件(合計額2,620,953円)については、再度、加害者側の保険会社を訪問し、求償をお願いしてきましたが、8件すべてについて時効を援用する旨の回答をいただいております。
 その他、13件は応償があり、現時点で本市に11,399,283円が納入されました。23件は相手方の無責等による非該当、残り2件は調査継続中となっています。

山内委員

 内部統制に関する取組について、今後の予定は?⇒帳票の見直し、職場内でのコミュニケーション強化、風通しの良い職場環境の構築に向けた所属長による全職員ヒアリングなどに取組んでいく。

松下委員

 準公金の取扱いについて点検したとのことだが、つい先日も不適切な取り扱いがあった。点検が活かされていないのか?⇒各課へ準公金の取扱い要領に沿っているかアンケート調査したところ、適切と報告がされた。

 今回の不適切な取扱いについて、ここに記載の点検をすれば発覚していたということか?⇒分かったと思う。

 給食費の横領について、3年がたつ。どうなっているのか?⇒警察捜査の動きはあるが、具体的な報告ができない。

 こんなに時間がかかるものなのか?⇒これまでの例をみると、対象者も分かっているので、順に対応しているものと考えられる。

 法的措置をどう展開するのか?⇒強制執行できるので、財産調査などをしていく。

 どのくらい時間がかかるのか?⇒具体的な時間は分からない。代理人を通じてできる手続きをしていく。

 判決で確定した額と被害額との差970万円はどうなるのか?⇒市の債務額から除外されるため、回収はできない。

 介護サービスの処理について、8件すべてが時効となる。262万円はどうなるのか?⇒損失となる。横領などの犯罪ではないため、職員への請求は慎重に考えなければならない。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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