2018.12.12 補正予算常任委員会

 12月12日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第57号 平成30年度藤沢市一般会計補正予算(第4号)

 9月補正予算成立後に生じた特別な理由により、緊急に補正を必要とする事業について補正するものです。

 補正額は、一般会計が8億7,758万8千円で、補正後の一般会計は、1,401億2,015万5千円、一般会計と特別会計の総額は、2,590億5,932万3千円となります。補正の概要は次の通りです。

【 総務費 (補正額 1,029万9千円)】

1. 市税等徴収事務費 1,029万9千円(繰越明許費)

 平成31年10月から全地方団体で稼働予定の地方税共通納税システムに対応するため、基幹税務システムの改修を行うもの。また、年度内の完了が見込めないことから、繰越明許の設定を行うものです。

土屋委員

 法人利用にあたり、システムを使うメリットは?⇒金融機関の窓口に行かなくて、申告、納付の一連の手続ができる。複数の自治体にも納付できる。

塚本委員

 システム改修に要する期間は?⇒7か月。

 総務省が共通システムを開発したのは2年前。なぜ、この時期になったのか?⇒来年の10/1から稼働するので間に合うように補正するもの。

 10/1から導入するeLTAXの周知の考えは?⇒特別徴収義務者へ通知の際、周知する。

 移行期間の想定は?⇒市として、積極的に100%を目指していく考えはない状況。申請から納付まで電子化されることは行政にもメリットある。今後、計画的に普及するよう努めていく。

【 民生費 (補正額 7億9,664万6千円)】

2. 介護給付費等事業費 7億2,784万1千円

 障がい福祉サービス等の報酬単価が平成30年4月より引き上げられたこと、及び障がい児者(身体・知的・精神)の増加に伴い、障がい福祉サービスの利用件数・回数・時間が増加したことから、当初予算に不足が見込まれるため、増額補正をするものです。

土屋委員

 補正にならないように平成31年度予算に見込んでいくべきだが?⇒国・県の施策の動向を見ながら、適正な予算を計上していく。

3. 子育て関係事務費 823万6千円(繰越明許費)

 第二期藤沢市子ども・子育て支援事業計画を策定するに当たって、利用希望把握調査の実施が必要となったため、増額補正をするものです。なお、年度内の完了が見込めないことから、繰越明許の設定をするものです。

4. (新)浜見保育園アスベスト対策事業費 451万2千円

 浜見保育園における、園児アスベスト健康被害対策として、補償・給付制度、見舞金制度及びリスク評価に基づく検診制度に係る新たな事業を行うため補正予算で対応するものです。

5. 小規模保育事業費 3,477万2千円

 小規模保育事業者等に、保育を提供するために必要な経費(公定価格)の一部を支払う給付費について、加算項目が適用される施設が当初見込みより多くなったこと等の理由により、増額補正するものです。

6. (公財)藤沢市みらい創造財団青少年事業関係費 2,128万5千円(繰越明許費)

 藤沢青少年会館の冷温水発生機の冷房機能が老朽化により著しく低下していることから、機器の更新工事をするものです。なお、年度内の完了が見込めないことから、繰越明許の設定をするものです。

土屋委員

 更新する機器の耐用年数は?⇒15年。

【 衛生費 (補正額 871万6千円)】

7. 各種予防接種費 427万7千円

 妊娠を予定または希望する女性及び妊婦のパートナーを対象に実施する風しん予防接種の助成について、首都圏を中心とした風しんの感染拡大により、接種希望者が増加し、予算額に不足が見込まれることから増額補正をするものです。

清水委員

 風しんの罹患者状況は?⇒全国では、11/21現在、2,186人で前年は93人。男性が1,785人、女性が401人。本市では、昨日現在、18人で昨年は0人。男性が17人、女性が1人。

 男性は来年から無料になると聞いているが?⇒来年度から実施されれば、39~56歳を対象に無料となる。広報での周知や検診のお知らせで周知していく。

8. 子宮頸がんワクチン予防接種事業費 137万9千円

 子宮頸がんワクチン予防接種の助成について、今年3月から接種者が増加し、予算額に不足が見込まれることから、増額補正をするものです。

井上委員

 3月に接種者が増えた理由は?⇒予測していなかったが、医療機関に確認したところ、国の疫学調査の結果が出されたことから保護者が判断したものと考える。

土屋委員

 最終的な人数の想定は?⇒延べ120回を見込んでいる。

 副反応の報告は?⇒ない。

9. 感染症対策事業費 306万円

 妊娠を予定または希望する女性やその配偶者・パートナー等を対象に実施する風しん抗体検査について、首都圏を中心とした風しんの感染拡大により、受検希望者が増加し、予算額に不足が見込まれることから増額補正をするものです。

東木委員

 抗体検査の対象の考えは?⇒39~56歳の男性は予防接種の機会がなかった。抗体保有率は80%と報道されている。市民は64,000人で、その前の20代後半の世代も中学校の時、個別接種で男性は抗体保有率低い。20代後半から対象になるのではと考えている。

 検査を受けられる医療機関数は?⇒無償で受けられるのは市内167医療機関。

 市外でも受けられるのか?⇒医師会と契約しているので市内に限る。

 検査や予防接種について、現実的に平日の仕事中に行かれないのでは?⇒167の医療機関の休日夜間などの開業状況を医師会と把握し情報提供が必要。県では企業に検査や予防接種を受けやすい環境づくりに医療機関に相談に行くと聞いている。
 

【 土木費 (補正額 3,217万4千円)】

10. 橋りょう改修費 3,217万4千円(繰越明許費)

 国の社会資本整備総合交付金の増額内示を受け、橋りょう長寿命化修繕計画に基づき予定していた大庭大橋の高欄改修を行うものです。なお、年度内の完了が見込めないことから、繰越明許費の設定をするものです。

井上委員

 高欄の改修の進捗状況は?⇒高欄の柵について、設置当時の横桟タイプが残っている。通学路、公園近くなどの未改修12か所のうち、5か所の改修を終え、残りの7か所は順次対応していく。

 国の交付金の増額内示によるものだが、残りの危険個所の対策は早期に進めるべきだが?⇒危険個所は修繕で暫定的な改善をしている。高欄の全体的な改修が残っているもの。

【 消防費 (補正額 667万円)】

11. 藤沢市北消防署六会出張所の救急隊新設に伴い、新規採用となる消防職員10人分の貸与被服等を補正予算で整備するものです。

【 教育費 (補正額 2,308万3千円)】

12. 教育課程推進事業費 1,573万9千円

 平成30年6月18日に発生した大阪府北部の地震に伴い、中学校5校(明治・湘南台・大庭・高浜・羽鳥)の関西方面への修学旅行を延期したことにより生じた旅行代金取消料を旅行会社に支払うため、増額補正をするものです。

竹村委員

 旅行会社へのキャンセル料以外に、児童生徒、教職員に自己負担あるのか?⇒ない。

 学校行事の実施・中止の判断は難しい。今回の件は、学校の判断なのか、それとも教育委員会の判断なのか?⇒修学旅行は、各学校の実施なので、学校長の判断だが、今回の地震に関しては、教育委員会が判断して、中止・延期としたため、公費で負担するもの。

 他市では、どうしたのか?⇒茅ヶ崎市は、同様の補正対応、相模原市、大和市も公費で対応している。

 今後も、その方向で対応してほしいが?⇒今回は生徒の安全を第一に判断した。今後、学校で判断する際も教育委員会と協議した上で決定していきたい。

13. (新)南市民図書館等移設事業費 734万4千円

 南市民図書館と市民ギャラリーを小田急百貨店6階に暫定移設するための設計に係る負担金について、補正予算で対応するものです。

井上委員

 市民ギャラリーについて、ルミネから小田急百貨店へ移ることで、動線や水まわりなど、様々な課題は解消されるのか?⇒搬入の動線はエレベーターが3基となる。水まわりは使えるように検討していく。 

土屋委員

 市民ギャラリーについて、利用団体との合意はできているのか?⇒説明会を6/15.8/29に実施し、8/29の時に小田急百貨店への移転を説明、概ね理解を得られた。

 小田急百貨店での改修工事費の見込みは?⇒備品を含めて2億3,000万円程度と試算している。

 賃料は?⇒交渉中だが、年間1億円を見込んでいる。

 南市民図書館と市民ギャラリーは、移転後、面積は広くなるのか?⇒市民ギャラリーは狭くなるが、展示室は現在の広さを確保していく。

 利用団体は納得しているのか?⇒8月の説明会で説明したうえで、展示室の面積を確保するということで理解を得ている。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

 以上、報告とします。


おおや徹

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