2018.6.1 藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会

 6月1日 9:30より、藤沢市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が開催され、委員として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

1. 藤沢市民会館、南市民図書館の再整備について

【藤沢市民会館】

(1)建物調査結果について

 平成29年10月から30年3月にかけて、ホールをはじめとする施設についてし調査した結果、本市における鉄筋コンクリート造建築物の目標保全年数である70年を考慮すると、適切な維持保全工事を行うことにより、今後20年程度の使用が可能と推測される。この20年間の維持保全にかかる概算費用は、閉館を伴う工事を特定の年度に集中して行う想定で約30億円と見込んでいる。なお、構造体内部における想定外の劣化やバリアフリーの対応にかかる費用は含まない。

(2)検討状況

 現在、建物調査を踏まえ、再整備のあり方を大規模改修と建替えに絞り込み、早期に結論を得るべく検討をしている。

【南市民図書館】

(1)利用状況等(平成28年度実績)

 ① 蔵書数184,000件(図書154,000件/資料30,000件)

 ② 貸出件数 年間620,000件

 ③ 1日当たり来館者数 約1,200人

(2)検討状況

 老朽化、バリアフリー等の課題、市議会等からの指摘を踏まえ、現施設の使用を継続することを断念し、建替えを視野に入れた再整備の検討を進めることとした。藤沢駅周辺の民間施設への暫定移設の早期実現に向けて検討しており、再整備までの間の暫定移設の条件は次の通り。  

 ① 現在の南市民図書館の機能を維持するためのスペースの確保が可能で、184,000件蔵書資料の荷重に耐える構造であること。

 ② バリアフリーの条件が整えられること。

 ③ 早期の移設が実現でき、再整備期間中の利用継続が可能であること。

加藤委員

 市民会館について、30億投入で20年間使用できるということか?⇒その通り。

 30億円には、座席、通路、トイレなどの改修、バリアフリー化などは含まれているのか?⇒含まれていない。大規模改修では考慮する必要ある。

 20年後に建替えるのか?⇒本市の長寿命化指針で、鉄筋コンクリート造の耐用年数を70年としているもの。

 大規模改修と建替えの事業規模は?⇒近隣市、全国事例から、大規模改修で50億円、建替えは100億円以上と想定している。

 大規模改修となった場合、着手の時期は?⇒東京2020、市政80周年、市民オペラなどを踏まえて、検討していく。

 南市民図書館が民間施設に入るとのことだが、他市の状況は?⇒大和市、相模原市、町田市、さいたま市などであり、駅周辺での複合化が見られる。

 暫定移設となるが移設時期は?⇒まだ検討の段階。

 184,000件の蔵書の移設には時間がかかる。臨時休館するのか?⇒必要最小限にしていく。

 駅前でのサービス拡大の考えは?⇒他市を参考にして、駅周辺の利便性を踏まえて検討していく。

 建替えを視野にとのことだが、文化ゾーン内での建替えか?⇒文化ゾーンの中で検討していく。

 移設先の民間施設での評判が良かったら恒久施設となるのか?⇒公共施設再整備プランに沿った検討なので、再整備期間中の代替え施設と考えている。

西委員

 市民会館の建物調査では、アスベストがレベル1の吹付があったとのことだが?⇒備品収納庫のパイプスペースで手の届かないところで、環境基準を大幅に下回っているので、飛散は発生していない。

 数年使用することとなるが、問題ないのか?⇒当面問題はない。定期的に測定していく。

山内委員

 市民会館について、水まわりの修繕がされていないと思うが?⇒空調整備と同時期に修繕している。

 大規模改修の主な内容は?⇒機能回復の更新にかかる費用。

 バリアフリーにかかる費用は?⇒他市を参考にして50億程度。

 建替えをした場合のランニングコストは?⇒今後、設計の検討の中で算出していく。

 市民会館が大規模改修となると、南市民図書館は独立して建替えるのか?⇒市民図書館が大規模改修となった場合は、単独での建替えを含めて検討していく。

井上委員

 バリアフリーが大きな課題となっている。30億円の改修にバリアフリー化を入れるとどのくらいになるのか?⇒バリアフリー対応をどのくらいにするかによって変わる。他市の状況を参考に50億円程度と想定する。

 文化ゾーンの敷地は広く、他施設と一体的に整備する必要がある。想定は市民会館と南市民図書館だけか?⇒第2次公共施設再整備プランでは、青少年会館、藤沢保育園、子育て支援センター、市民ギャラリー、奥田公園駐車場、駐輪場などとしている。基本構想の中で検討していく。

 暫定施設について、民間施設と明記されているが、その方向で進んでいるのか?⇒現在、NDビルを含めて検討している。

 民間施設だと賃料が発生する。公共施設での検討はしていないのか?⇒公共施設で、条件を満たすものがないため、民間施設を探している。

 184,000件の蔵書について、暫定移設に全て置くのか?⇒移設先にもよると思うが、状況によっては市内の他の図書館に置くことを考えている。

 それによっては、賃料も変わってくるのでは?⇒バリアフリーの観点、搬出入のためのバックヤードなど、総合的に検討している。

 財源はどうするのか?⇒機能集約の中で生み出すとか、トータル的に抑えていく。

 財源の総合的な考えは?⇒建設手法、運営方法など様々な検討が必要と考えている。

 今後のスケジュールは?⇒市民会館は方向性を検討しているところ。今年度内に示していく。その後、基本構想策定に入るので、様々な方に意見を聞いていく。南市民図書館は、暫定施設で機能確保ができる前提で検討している。市民会館のあり方が出たら、南市民図書館のあり方を検討していく。

永井委員

 南市民図書館は暫定移設先でサービス低下とならないようにすべきだが?⇒それを前提に検討している。

柳沢委員

 南市民図書館は建替え方針だが、大規模改修の考えはないのか?⇒バリアフリーについて、市民会館に比べて著しく遅れているため、建替えとしている。

 今年度内に方向性を出すとのことだが、その中に複合化も含まれるのか?⇒まず、今年度中に市民会館も含めて、大規模改修か建替えか考え方を整理する。その上で、今後の複合化、事業手法など、基本構想の中で検討していく。

 PPP、PFIの検討の方向性はいつ出すのか?⇒基本構想策定の中で、事業手法を検討していく。

 基本構想は、いつ頃になるのか?⇒大規模改修、建替えの検討をしていく。建替えとなったら、なるべく早く検討していく。

武藤委員

 今日、委員会が開かれたが、市民会館は大規模改修か建替えか、方向性が出ていない。南市民図書館は建替えの方向性が出ている。中途半端な報告だが?⇒平成29年度に建物調査を実施したので、その報告をするとともに、基本的な考え方を示したもの。今回の資料は不十分であり、今年度の中で当委員会を開催し、説明していく。

 次の当委員会でどの程度示されるのか?⇒現在、市民会館は建替え、大規模改修のシュミレーションして比較している。南市民図書館は、老朽化やバリアフリーの課題あるが、市民会館との一体化構想があり、先送りしてきた。仮に建替えとなったにしても5~6年着手できない。その間、図書館を放置できないので、切り離して検討することとした。次回は、市民会館の方向性、図書館の移転先について示せればと考えるが、財政シミュレーションまでは難しいと考える。

原田委員

 南市民図書館は切り離して検討していくというなら、今後、庁内で早い段階から、企画がリードして、市民自治や福祉などと連携して検討していくべきだが?⇒庁内連携も含めて検討していく。

 以上、報告とします。 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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