1月30日 9:30より、藤沢市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
【副委員長の互選について】
副委員長だった原議員が議員辞職しましたので、改めて副委員長の互選が行われ、山口委員が副委員長となりました。
【藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について】
1. 藤沢市分庁舎(現新館)及び朝日町駐車場整備実施計画(案)について
(1)分庁舎整備実施計画(案)の概要
各階の主な配置計画は次の通りです。
【1階】 社会福祉協議会/あんしんセンター/在宅福祉サービスセンター/ボランティアセンター/福祉喫茶店/レディオ湘南事務局・スタジオ 他
【2階】 選挙管理委員会/ファミリーサポートセンター/引きこもり支援スペース/ボランティア活動室/JOBチャレふじさわ/多目的スペース 他
【3階】 都市計画課/開発業務課/建築指導課/建設総務課/江の島地区周辺整備担当/住宅政策課/街なみ景観課 他
【4階】 道路河川総務課/道路管路課/河川水路課/道路整備課 他
【5階】 道路維持課/下水道管路課/下水道総務課/下水道施設課 他
【6階】 都市整備課/藤沢駅周辺地区整備担当/柄沢区画整理事務所/公園課/みどり保全課/村岡地区整備担当 他
【7階】 公共建築課/農業委員会/監査事務局/オンブズマン事務局 他
(2)分庁舎整備工事の事業費について
平成27年度に策定した基本方針・基本計画の際には、概算工事費を約35億円と想定していましたが、基本設計・実施設計で積算した結果、概算工事費は約38億円となっています。「建築工事費 約13億円」+「電気工事費 約14億円」+「機械設備工事費 約11億円」=約38億円
※前回からの工事費の増加要因は、別途工事としていたネットワーク配線工事等の追加/本庁舎と庁舎管理を一元化する連携システムの構築/建設物価の上昇
(3)資金計画
事業費の75%を起債の借り入れにより調達し、残りの25%については公共施設整備基金を活用します。
(4)分庁舎整備工事の発注方法(案)について
建築・電気設備・機械設備の一括発注とし、施工体制については、複数の業者による共同企業体(JV)施行として、市内の多くの企業が競争入札に参加できる条件とします。また、入札方法は、総合評価入札とします。
(5)分庁舎におけるユニバーサルレイアウトの導入について
分庁舎についても、本庁舎と同様にユニバーサルレイアウトを導入します。什器備品の購入費用は約4億円を見込んでいますが、発注にあたっては、市内業者を幅広く活用していきます。
(6)朝日町駐車場整備実施計画(案)の概要について
隣接する倉庫を解体し、平置き駐車場を増設するとともに、既存駐車場の劣化部分を改修します。概算工事費は約1億5,000万円で、公用車を含めた駐車台数は、現在の230台から24台分増加し254台となります。
(7)今後のスケジュール
① 分庁舎整備 平成30年9月議会後、整備工事を行い、平成32年1月から供用開始予定。
② 朝日町駐車場整備 平成30年度中に整備工事を行い、平成31年4月からの供用開始予定。
桜井委員
市内業者の活躍の場をどう提供していくのか?⇒JVの構成員すべてを市内業者4社程度にしていくことを検討している。下請けも市内業者に配慮するなど検討しとている。
ユニバーサルレイアウトにかかるコストについて、本庁舎は約8億円。分庁舎で約4億円となる根拠は?⇒実施設計の積算の結果4億円となっている。床面積で比較すると本庁舎の1/3となるが、執務面積は本庁舎9,600㎡に対して分庁舎は4,500㎡なので、約1/2となっている。
執務面積にレディオ湘南なども含まれているのか?⇒入っている。
朝日町駐車場整備について、工事中に現行台数をどう維持していくのか?⇒倉庫を解体し、平置き駐車場を整備した後、なるべく多くの台数を確保しながら進めていく。
税務署利用者が多い時期はどうするのか?⇒来年の2~3月は、完成に近づいているので、利用台数を確保しながら進めていく。
山内委員
分庁舎の工事費が、35億円から38億円に3億円増加した。内訳は?⇒別途工事としていたネットワーク配線工事等の追加に、1億5,000万円/本庁舎と庁舎管理を一元化する連携システムの構築に、5,000万円/建設物価の上昇で、2億円。4億となるが、見積もり精査の中で、縮減している。
地域包括ケアシステム推進室は、分庁舎の方がなじむのでは?⇒福祉総合相談支援センターとして、相談機能の中心的役割を担っているので、推進室の配置は本庁舎がふさわしいと考える。
酒井委員
市内業者でJVとすることで競争性は担保されるのか?⇒されると考える。
事業費が3億円増額したが、当初の見積もりが甘かったのでは?⇒実施設計に進む中で、詳細な積算をした結果。
外構工事について、藤棚も工夫すれば藤沢市の名所になり得る。デザインを識者に募ったのか?⇒既存部分を利用しながら、市民の憩いの場となるよう計画しているもの。
柳沢委員
入口の広場の変更について、平和の火あるが、どうなるのか?⇒メダカ池の正面入り口に設置する。
核兵器廃絶平和都市宣言の看板はどうなるのか?⇒NDビル側に設置する。
正面玄関側にすべきだが?⇒検討する。
今回は一括発注だが、今後、分離発注の考えは?⇒藤沢市としては、分離発注の原則がある。
阿部委員
みんなのトイレについて、各1カ所増えた。標準型だけでなく、他のタイプの検討状況は?⇒関係団体の要望で増やした。機能は本庁舎のみんなのトイレを設置するにあたり、関係団体と協議したもので、同様なものを設置する。
武藤委員
空調などのランニングコストは圧縮できるのか?⇒設備の選択時に維持費なども含めてコスト比較している。
本庁舎と庁舎管理を一元化する連携システムのメリットは?⇒本庁舎の中央管理室で分庁舎の空調システムなどを管理できる。
朝日町駐車場整備について、既存の駐車スペースの幅が狭い。配慮されているのか?⇒平置き駐車場の幅は2.5mで、標準タイプ。
2. 藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業について
再整備事業について、PFI法に基づく特定事業契約を締結するにあたり、これまでの取組、仮契約内容、今後の予定等が報告されたものです。
(1)特定事業仮契約について
特定事業の契約に当たっては、PFI法で議会の議決を経なければならないと規定されており、平成30年2月議会に契約議案を上程し、議決を経たのち、本契約となるものです。
(2)仮契約の内容
① 事業名 藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業
② 契約金額 41億3,669万5,998円 ※既存施設の解体・埋蔵文化財調査費・設計費・建設費・工事監理費・施設供用開始後20年間の維持管理費を含んだ金額。
③ 契約の相手方 ふじがおか活々交流株式会社(特別目的会社の名称)
②-1 出資企業(応募グループの構成員) (株)門倉組・ミサワホーム(株)・(有)工匠
②-2 協力企業 (株)三橋設計
(3)契約期間 藤沢市議会の議決を得た日~平成53年3月31日
(4)今後のスケジュール
① 平成30年2月 市議会定例会に契約議案を上程・事業契約の締結
② 平成30年3月 解体工事に向けた地元への説明会
③ 平成33年度 供用開始予定
※その他、リスク分担についても報告がありました。
山内委員
多世代交流スペースの考えは?⇒地域からの要望があり、安全・安心ステーション機能を有したコミュニティスペースを配置する。
阿部委員
近接する交差点の信号設置について、市として取組を強化すべきだが?⇒自治会・町内会で要望書を提出した後も車両事故が複数あった。機会を捉えて県警へ要請していく。
柳沢委員
今後、契約変更があった場合、議会との関係は?⇒議会の議決が必要なので、変更契約の議決が必要となる。
1次・2次下請けの間のトラブルは最終的にどこが責任をとるのか?⇒PFI事業者。
3. 藤沢公民館・労働会館等複合施設建設事業の進捗状況について
工事の進捗状況、管理運営方法の検討状況、今後のスケジュール等について、報告がされたものです。
(1)工事の進捗状況
① 工事全体の進捗状況 27.39%(平成29年12月末)で計画通りの進捗です。
② 市内経済活性化に関する提案の履行状況 47.17%(目標額1億2,845万円に対して12月末で6,059万円)
(2)管理運営について
① 藤沢公民館 指定管理者⇒施設の予約受付・鍵の管理・使用料等の管理/市⇒公民館事業・サークル登録、支援・相談業務等
② 労働会館 指定管理者⇒施設の予約受付・鍵の管理・使用料等の管理・就労支援講座及び資格取得講座業務
③ 生涯学習活動推進室(新設)⇒市
④ 藤沢市民図書室⇒市
⑤ 藤沢西部地域包括支援センター⇒民間へ業務委託
⑥ 地域生活支援センター「おあしす」⇒民間へ委託・補助金
⑦ 藤沢西部地区ボランティアセンター⇒民間へ補助金
⑧ 藤沢子どもの家⇒指定管理者
⑨ 放課後児童クラブ(新設)⇒民間へ負担金
(3)新施設の正式名称について
複合化する施設、機能を踏まえた名称として、検討を進めています。
(4)新施設の愛称について
平成30年7月頃に公募し、応募された案の中から選考委員会により決定します。
(5)今後のスケジュール
① 平成30年6月 市議会に関係条例議案を上程
② 平成30年7~8月 指定管理者公募
③ 平成30年12月 市議会に指定管理者指定議案を上程
④ 平成31年4月 指定管理者との協定締結・供用開始
桜井委員
工事の進捗が27.39%とのことだが、残りの状況は?⇒今後、工事の進捗により、生コンの購入が進む他、市内生産樹木による植栽なども履行していく。
貸室使用料について、公民館と労働会館で、同じ部屋を使用しても料金に差が出る。分かりづらいが?⇒公民館と労働会館では使用目的が違う。公民館は市内全館同一料金なので、同様の設定とするもの。
山内委員
市内経済活性化の履行率が47%となっているが、今後の見通しは?⇒建築工事が進むにあたり、資材の調達が増えるので、履行率が向上すると考える。
レストランの検討状況は?⇒旧労働会館のように社会福祉法人やレストラン業者などでの運営を検討している。
酒井委員
建設物価上昇の影響は?⇒急激な上昇があった場合は、設計変更していく。
柳沢委員
労働組合の事務所があったが、どうなるのか?⇒引き続き目的外使用の申請によるね使用を予定している。
労働組合は連合以外も含めて、目的外使用で申請した場合、使用可能なのか?⇒旧労働会館で利用していた団体は、引き続きの利用を予定している。
4. 藤沢駅周辺地区整備事業の進捗状況について
藤沢駅周辺地区整備の進捗状況について報告がされましたが、別の予定があり、傍聴できませんでした。配布された資料を見ましたが、特別に報告をすべき内容がなかったため、報告は割愛します。
※以上、報告とします。