2017.9.22 本会議(7日目)~一般質問・平成28年度決算上程・出資団体経営状況報告

 9月22日 10:00より、藤沢市議会9月定例会(7日目)が開催され、残りの一般質問、H28年度決算の上程、出資団体の経営状況報告などがされました。内容の抜粋は次の通りです。

通告22番 柳沢議員

1. 行財政改革について

(1)「藤沢市行財政改革2020」の基本方針と取り組み内容について

 窓口業務は、社会保障の根幹で重要。国保保険料の滞納相談を通して生活実態を把握し、生活全般の相談できる。専門知識や経験が必要。外部委託化の検討を止めるべきだが?⇒窓口業務は多く職員も多く配置されていることから、経費の縮減が見込まれる。他市や国の動向を参考にして検討を進めていく。

 適正な定員管理について、定員管理基本方針を見直して職員数を減することについて、人口の増加、行政ニーズの増加からしても定員の減は止めるべきだが?⇒職員数は類似団体と比較すると人口規模からして少ない。多様な任用形態の活用、民間活力の導入などを継続し、定員削減の目標値は定めずに、職員の重点化をする職域、効率化を図る職域を位置づけ、メリハリのある定員管理にしていく。

 財政改革について、中期財政フレームは一般財源ベースであり分かりにくい。事業費ベースに作り直すべきだが?⇒予算の部局別枠配分とリンクさせたもので、事業費ベースの方が分かりやすい部分あるが、特定財源の推計が困難なこと、今後の中期財政フレームとの比較ができないことなどから、引き続き、一般財源ベースとしていく。

 投資的経費にメスを入れるべきだが?⇒投資的経費は、全て予定通りにした場合のもので、毎年度の予算編成の中で精査していく。

 予算の部局別枠配分方式について、見直した部分は?⇒平成30年度の予算編成では、経常的経費と政策的経費の2区分から、義務的経費、重点化事業費を加えた4区分に見直した。

 予算の部局別枠配分方式は、住民要望が予算に反映されにくいと思うが?⇒市民ニーズを把握している担当課が順位づけしていることから、要望を反映しやすいと考える。更に、4区分にしたことから、市民要望をより反映できると考える。

2. 観光行政について

(1)東京2020オリンピック セーリング会場としての片瀬海岸のあり方について

 オリンピックの開催により、地元漁業者や釣り船に対する補償はどうなるのか?⇒漁業者等への影響は不明だが、影響が出た場合の営業補償は、東京都が負担する。

 海の家の場合は?⇒同様。

 片瀬西浜の海水浴場は、飲酒による救急搬送が多く、健全とはいえない。今夏はどのような状況だったか?⇒クラブ化が問題になった当時より改善されている。一部の利用者が飲酒により救急搬送されたことは把握している。

 海の家の飲酒について、東浜は17:00で営業終了となるが、西浜は17:00以降もお酒を提供している。西浜も17:00で終了するよう、協議していくべきだが?⇒今後、海の家のあり方について、海水浴場組合と連携し協議していく。

通告23番 武藤議員

1. 郷土愛あふれる藤沢づくりについて

(1)自治会町内会と行政について

 自治会・町内会は任意団体だが行政にとって、自治会・町内会はどのような組織か?⇒地域課題解決の活動基盤で、人と人とのつながりを醸成する重要な組織。豊かなまちづくりを進めるためには自治会・町内会をはじめ様々な団体との協働は不可欠。

 加入率の状況と老人クラブ、子供会の状況は?⇒自治会・町内会は昨年9/1現在で、478団体あり、加入率の最高は94.9%、最低は58.2%、全体で75.9%。毎年1%ずつ減少している。今年4月現在、老人クラブは142クラブ、子供会は45団体で、いずれも減少傾向にある。

 加入率の減少で、どのような影響があるのか?⇒加入率の低下は、防犯、防災の活動の停滞を生む。安全安心の維持が困難になると考える。

 課題への対応状況は?⇒今年度、自治会・町内会が何を求めて、何が求められているのか、自治会・町内会連合会と意見交換している。意見を活かしながら、地域での活動人口を増やす取り組みをしていく。

 連合会と意見交換するのではなく、個々の自治会・町内会の声を聞くことが重要だが?⇒まずは連合会中心に進めている。自治会・町内会単位の意見交換も意向により対応している。継続して取り組んでいく。

 住民の相談の入り口としての市民センター・公民館の職員配置の課題と方向性は?⇒藤沢型地域包括ケアシステムの推進、地区福祉窓口を含む役割などを整理し、体制の構築を検討していく。

2. 藤沢市の環境施策について

(1)循環型社会形成に向けた取り組みの現状と今後について

 夏季のペットボトル、缶鍋類の毎週収集について、試行を重ねてきたが、今後、全市で実施した場合のコストは?⇒混合収集の戸別収集でコストの縮減を図っている。委託業者の収集車の増、缶鍋類の再搬入、ネットの購入などで1,220万円増を見込むが、ペットボトル、缶鍋類の別車収集の4,350万円と比較すると大幅に縮減できる。

 コストが指定収集袋に転嫁されることはないか?⇒資源なので、手数料の値上げはない。

 全市実施に向けたスケジュールは?⇒来年度は商業地域での試行、様々な課題の検証を進め、早期実施に向けた検討を進めていく。

通告24番 酒井議員

1. 人権施策について

(1)職場環境のセクハラ防止について

 ※7月31日に姉妹都市である松本市議会と藤沢市議会の合同で学習会を行った後、夕刻には、5,000円の会費で、松本市議会との交流会を開催しました。昨年、松本市内にて交流会を行ったときに、松本市議会側から、歓迎の意味も込めて、議員によるアトラクションが行われ、楽しませてもらいました。
 今回は、藤沢での開催のため、松本市議会の皆さんに楽しんでもらおうと、議長・議会運営委員長の会派を中心に、アトラクションを行いました。内容は、事前に私も知りませんでしたが、今流行の「ブルゾンちえみ with B」で歓迎しました。

 今回の質問は、この「ブルゾンちえみ with B」のアトラクションが、不適切であり、会場にいた議会事務局職員へのセクハラではないか!との主張でした。しかし、職員に確認しても不快ということはなく、まったく問題ないものです。

 人それぞれ価値観は違うのですから、自分の価値観を人に押し付けることは止めるべきと私は思います。更に、日常的に職員を昼休み、17:15以降(勤務時間終了後)かまわず長時間拘束し、自分の主張を押し付けるパワハラを行い、職員への人権侵害といっても過言ではない態度をとっている議員に、今回の質問をする資格はないと私は思います。本人が気付いていないことが一番の問題なのですが。。

2. 辻堂市民センター等再整備事業について

(1)周辺住民の意見集約について

 ※総務常任委員会で審議がされたため省略します

(2)音に敏感な人への配慮について

 消防出張所との合築について、白浜養護学校に音に敏感な児童生徒がいる。サイレンの影響についての検討状況は?⇒建設検討委員会の中で、検討したが白浜養護学校に特化した検討はしていない。辻堂地区全体説明会で音の意見を聞き、白浜で説明、意見を聞いた。

 白浜の生徒の中にサイレン音の影響を懸念するが?⇒関係者に聞いたところ影響がないとのこと。不安が発生した場合は、相互で連携して対応して欲しいとのこと。

3. 中学校部活動について

(1)藤沢市中学校部活動指導者派遣事業について

 ※時間が無くなったとのことで、この質問はされませんでした。

 ※この件については、特に問題となりませんでしたが、本来、6月23日開催の議会運営委員会において、9月議会の日程、一般質問の通告機関(8/22~29)と掲載されています。その後、審査する議会運営委員会の開催通知において、通告期限の誤記載があり、他の議員は正しい期間内に通告しているにも関わらず、酒井議員のみが、誤記載された期限を主張、一般質問の受入れを要求し、承認されました。ならば、時間が無くなったとの理由で、質問を取り下げるのは、非常識です。質問の内容は分かりませんが、桜井議員も部活動の指導者派遣事業の一般質問をしていましたので、重複するので取り下げますとすべきだと私は思います。

4. 核兵器廃絶について

(1)藤沢市核兵器廃絶平和都市宣言にもとづく取り組みについて

 ※総務常任委員会にて、審議がされたので省略します。

~ ここまで一般質問 ~

認定第1号 平成28年度藤沢市一般会計歳入歳出決算の認定について

認定第2号 平成28年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第3号 平成28年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第4号 平成28年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第5号 平成28年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第6号 平成28年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第7号 平成28年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第8号 平成28年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

議案第48号 平成28年度藤沢市下水道事業費特別会計剰余金の処分及び決算の認定について

議案第49号 平成28年度藤沢市民病院事業会計剰余金の処分及び決算の認定について

 以上の認定について、鈴木市長より、平成28年度主要な施策の成果について説明がありました。質疑は、9/26に行います。

報告第20号 健全化判断比率及び資金不足比率の報告について

 この報告は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律により、議会に報告、公表するもので、財務部長より報告がされました。

1. 健全化判断比率

(1)実質赤字比率 一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は11.25%」
 
 藤沢市は、平成28年度の実質赤字比率を参考までに算定するとマイナス(黒字)5.77%となっており、平成27年度の同比率、マイナス(黒字)7.21%と比較すると1.44ポイント悪化しているが、早期健全化基準の11.25%を17.02ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

(2)連結実質赤字比率 全会計を対象とした実質赤字額または資金不足額の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は16.25%」

 藤沢市は、平成28年度の連結実質赤字比率を参考までに算定するとマイナス(黒字)19.21%となっており、平成27年度の同比率、マイナス(黒字)19.10%と比較すると、0.11ポイント改善している。したがって、早期健全化基準の16.25%を35.46ポイント下回っており、良好な状態にある。

(3)実質公債費比率 一般会計等が負担する元利償還金及び準元利償還金の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は25.0%」

 藤沢市は、平成28年度の実質公債費比率は1.3%となっており、平成27年度の1.8%と比較すると、0.5ポイント改善している。したがって、早期健全化基準の25.0%を23.7ポイント下回っており、良好な状態にある。

(4)将来負担比率 一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は350.0%」

 藤沢市は、平成28年度の将来負担比率は25.4%となっており、平成27年度の18.3%と比較すると7.1ポイント悪化しているが、早期健全化基準の350.0%を324.6ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

2. 資金不足比率

(1)下水道事業費特別会計資金不足比率

 平成28年度の資金不足比率資金不足比率を参考までに算定するとマイナス(資金不足が発生していない)20.2%となっており、平成27年度の同比率、マイナス(資金不足が発生していない)20.3%と比較するとほぼ同率となっている。経営健全化基準20.0%を40.2ポイント下回っており、良好な状態にある。

(2)市民病院事業会計資金不足比率

 平成28年度の資金不足比率を参考までに算定するとマイナス(資金不足が発生していない)33.4%となっており、平成27年度の同比率、マイナス(資金不足が発生していない)30.7%と比較すると、2.7ポイント改善している。したがって、経営健全化基準20.0%を53.4ポイント下回っており、良好な状態にある。

 この報告についての質疑は、9/26に行います。

報告第21号 藤沢市民会館サービス・センター株式会社の経営状況について

報告第22号 一般財団法人藤沢市開発経営公社の経営状況について

報告第23号 藤沢市土地開発公社の経営状況について

報告第24号 株式会社藤沢市興業公社の経営状況について

報告第25号 公益財団法人藤沢市まちづくり協会の経営状況について

報告第26号 公益財団法人藤沢市みらい創造財団の経営状況について

報告第27号 公益財団法人藤沢市保健医療財団の経営状況について

報告第28号 公益財団法人湘南産業振興財団の経営状況について

 各出資法人の平成28年度決算の状況について、報告がされました。この報告についての質疑は、9/26に行います。

 以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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