2016.10.5 決算特別委員会(7日目)~特別会計

 10月5日 9:30より、藤沢市議会決算特別委員会(7日目)か開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

【特別会計】

認定第5号 平成27年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 46,090,725,627円(2,263,821,642円は翌年度に繰越)

山内委員

 保険料の滞納状況と短期証、資格証の発行状況は?⇒平成28年3月末で、現年度10,275世帯で9億7,782万円、過年度分10,171世帯で19億5,884万円。短期証1,561世帯、資格証356世帯。

認定第9号 平成27年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 4,871,309,451円(141,695,577円は翌年度に繰越)

山内委員

 短期証、資格証の発行状況は?⇒平成28年2/1で、短期証は県内で884人、藤沢市では交付していない。資格証は、広域連合では交付していない。

 低所得者向けの特例軽減が廃止された場合、何人に影響するのか?⇒15,851人。

 全国市長会の意見は?⇒平成28年6/8に全国市長会議があり、軽減措置見直しによる負担感への配慮、準備期間の確保、システム改修にかかる財源措置を講ずることなど、提言している。

認定第4号 平成27年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 611,394,011円(40,396,889円は翌年度に繰越)

西委員

 大庭台墓苑は、日中の散歩、体操などできる場でもある。健康づくりに資する活用をすべきだが?⇒墓苑内には、斎場で告別式をしている。お墓まいりの人もいる。配慮も必要で、どう活用していくか、現状を検証していく。

認定第8号 平成27年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 24,802,082,721円(721,082,925円は翌年度に繰越)

東木委員

 75歳以上の人数、要支援1・2の現状と推計は?⇒平成28年4/1で、75歳以上は46,338人で、要支援1・2は6,326人。20205年の推計は、75歳以上は66,068人で、要支援1・2は10,963人。

 生活支援コーディネーターについて、今後の配置の考えは?⇒協議体の設置を今年度を目途に進めており、コーディネーターの担い手を模索しなければならない。協議体の中で検討していただく。

 13地区の地域づくりについて、モデル地区を決めて進めるべきだが?⇒先行している地区、積極的に進めている地区をモデル的に進めていく。その後、全市的に進めていく。

 本市の在宅医療の実態は?⇒24時間診療所の届け出は49か所、訪問・往診実施は54か所、看取り可能は38か所、訪問のみ8か所、往診のみ38か所。県の地域医療構想では、湘南東部医療圏で、現状の150%と想定している。

 在宅医療支援センターの利用状況は?⇒平成27年6月末、医師会に委託して設置した。在宅医療の相談、医療・介護、他職種連携など、市民に普及啓発している。支援センターでは、コーディネート2人いる。相談ケースを在宅医療につなげる。7月からの相談は211件で、地域包括支援センターや居宅介護施設からの相談が多い。

山内委員

 介護保険料について、滞納状況は?⇒1,965人で、1億2万円。

 納付相談を丁寧にすべきだが?⇒生活実態に応じて、減免、他の制度の案内など、丁寧に対応していく。

 特養の入所待機の状況は?⇒平成28年4/1で855人で、要介護2以下は249人。

 平成28年度に2施設170床、29年度に1施設130床を開設するとの事だが、平成27年度の整備状況は?⇒平成27年度、開所した施設はない。

 特養の入所対象を、要介護1・2に戻すべきだが?⇒原則要介護3以上となった。必要な人が入所しやすいようにしたもの。要介護2以下でも、居宅介護が困難な場合は入所判定会議で判断されている。市としては、今後の経過を注視していく。

 平成28・29年度に開所しても、555人足りないが?⇒300床の他、菖蒲沢に90床と増床46床で136床を整備予定。平成29年度にいきいき長寿プラン2020改定の中に整備計画を位置づけるが、2025に向けた整備が必要と考えている。

原田委員

 地域密着型サービス施設への指導をどうしていくのか?⇒地域包括の中核的サービスとなる。集団指導、実地指導をしている。利用者の視点での指導、地域の関わりの聞き取り、事業所内の問題点なども聞いている。地域密着型の特性を捉えた指導をしていく。

 聞き取りの中での課題は?⇒知名度が低い。地域での役割が分からないなど。地区のイベント参加、施設の開放での交流をしているが知名度が低い。周知が課題。

 介護職の接遇について、言葉づかいの研修をしているか?⇒市では実施していない。施設ごとの対応となる。10/30に実践事例発表会があり、職員の質の向上につなげていく。

 サコージュについて、ケアプランをどうチェックしているのか?⇒居宅扱いとなり、居宅介護事業者との契約することとなる。ケアプラン点検の充実を図る中でチェックをしていく。

認定第10号 平成27年度藤沢市民病院事業会計決算の認定について 25,608,881,575円

東木委員

 地域医療連携室の相談実績の状況は?⇒平成27年度、11,756件。

 職員体制と相談件数に電話相談も含まれているのか?⇒平成27年度末で、正規職員10人、再任用1人、嘱託5人。相談受け付けは、8:30から17:00で、電話対応7,196件を含んでいる。

 紹介先で、断られた場合は?⇒医師と患者の間に、地域医療連携室が入って対応する。

 重度障害者の慢性期の受け入れの考えは?⇒当院は、急性期医療の病院。重度障害者も急性期後は、他の医療機関を紹介する。

山内委員

 平成27年度の消費税の状況は?⇒9億8,672万円。

 平成28年度に診療報酬がマイナス改定をされたが、影響は?⇒マイナス0.02%で300万円の減となる。

 職員体制の状況は?⇒平成27年度末で、正規819人、非正規289人。非正規の52人減は、外来クラークの委託によるもの。

 外来クラークの委託により、質は低下していないか?⇒接遇、個人情報保護、看護部スタッフミーティングへの参加などをしており、また、52%の職員が直営時からいたので、質の低下はないものと考える。

 医療収益に対する給与費の推移は?⇒平成23年度51.8%/24年度50.1%/25年度50.1%/26年度52.6%/27年度51.3%。

 新公立病院改革ガイドラインが求められている。病院の今後の方向性は?⇒新改革プラン策定委員会で検討している。県の地域医療構想が10月末に示される。6月の素案をみると、医療需要が2030年まで右肩上がりとなっている。他の医療機関と連携し、機能分担図ることを盛り込んでいく。

友田委員

 平成27年度、資金不足比率が低下している。再整備事業への影響は?⇒平成27年度、自己資金比率38.4%で9.2%減っている。再整備は継続事業なので、企業再借入れを予定している。今後、役割を果たしながら、収益を確保し、安定した病院運営をしていく。

原田委員

 患者に付き添った家族について、CTなどの画像を見ながら問診するが、目を合わせないで話をされる。患者・家族との接し方の考えは?⇒医師への接遇研修は大切で、病院のイメージをかえてしまう。平成27年度も、新規採用医師66人に接遇研修し、7月には、延べ3日間で、34人の医師が研修受けている。問題があった場合、その都度伝えて、改善に努めている。

認定第3号 平成27年度藤沢市競輪事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 473,485,823円

認定第2号 平成27年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 1,977,655,994円(698,320,000円は翌年度に繰越)

山内委員

 総事業費555億円の内、平成27年度末で、345億円、進捗率62.2%との事だった。事業計画見直しの検討状況は?⇒事業費、期間の検討をしている。内容は、12月議会に報告する予定。

 審議会や住民へ情報提供して進めているのか?⇒審議会で、事業計画の変更に向けて、残事業量の調査をしていることを報告している。地権者へは、見直しの進捗状況を報告している。地権者からは、移転補償の時期、早期進捗の要望をいただいている。

 事業を縮小・中止した場合の国の見解は?⇒中止するには、着手前の状況に戻すことが必要、国庫補助の全額返還が生じるとのこと。縮小は手続き的に可能だが、仮換地が進んでいるので、現状では不可能との見解。

認定第6号 平成27年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 716,042,367円(192,807,798円は翌年度に繰越)

山内委員

 平成30年度で完了予定。進捗状況は?⇒平成28年度で工事等はおおむね完了。平成30年度の完了に向けて、換地計画の準備を進め、宅地測量を進めている。

 新たな住居表示は、住民合意で進めるべきだが?⇒各町内会と町名地番変更検討会議で検討を進めている。3/26に説明会を開催し、意見を聞きながら、案の作成を進めている。来年2月に案の住民説明会を実施し、平成29年度に町名地番変更案を議会に上程していく。

認定第7号 平成27年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 134,024,458円

議案第32号 平成27年度藤沢市下水道事業費特別会計未処分利益剰余金の処分及び決算の認定について 20,018,999,729円

堺委員

 下水道使用料について、見直しの検討状況は?⇒公共料金の見直しの1つとして検討している。4/26の下水道運営審議会に諮問し、9/26に答申をいただいている。

 答申の内容は?⇒市の示した、平均4.8%の引き上げは妥当と考えるとの事。

 一般家庭ではどのくらいの負担増になるのか?⇒1か月、排水20㎥の使用料2,063円が2,163円となる見込み。

 県内の平均は?⇒平成28年4/1で、2,083円。

 近隣市で改定したところは?⇒平成28年4/1改定は、座間市、南足柄市、大磯町で、平均13.77%の引き上げ改定。

 4.8%の改定をしていくのか?⇒答申を踏まえて、平成29年度改定されるので、手続きを進めていく。具体的には、12月議会で条例改正案を上程していく。

山内委員

 放射性物質を含む、下水汚泥焼却灰の保管状況は?⇒9月末で、辻堂浄化センターに240トン、大清水浄化センターに679トンの計910トン。現在発生する汚泥の状況は、9/7の数値で、放射性セシウム134と137を合わせて、最大199ベクレル。

 埋立先は?⇒千葉、宮城県内で埋立をしている。平成27年度72トン、28年9月末までに1,070トンの計1,790トン。県内では埋立をできるところはない。

 東京電力に保管費用を求めているが、平成26年度分は入金されているのか?⇒平成26年度末に9億7,000万円が入金されている。請求額と2億3,000万円の差があり、東電と協議している。協議が整い次第、今年度中に入金される見込み。

 新市街地の下水道の進捗状況は?⇒平成27年度末の管渠整備は、柄沢特定区画整理で99.4%、新産業の森北部区画整理で100%、北部2-3区画整理は56.1%。

 質疑の後、採決を行いました。採決の結果は次の通りです。

認定第1号 平成27年度藤沢市一般会計歳入歳出決算の認定について 

認定第2号 平成27年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第5号 平成27年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第6号 平成27年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第8号 平成27年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第9号 平成27年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

 上記の6認定は、山内委員が反対しましたが、賛成多数で、認定すべきものと決定しました。

認定第3号 平成27年度藤沢市競輪事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第4号 平成27年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第7号 平成27年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第10号 平成27年度藤沢市民病院事業会計決算の認定について

 上記の4認定は、全会一致で認定すべきものと決定しました。

議案第32号 平成27年度藤沢市下水道事業費特別会計未処分利益剰余金の処分及び決算の認定について

 この議案は、山内委員が反対しましたが、賛成多数で、可決および認定すべきものと決定しました。

 以上をもって、決算特別委員会は閉会となりました。

 以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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