2015.11.16 行政改革等特別委員会

 11月16日 9:30より、藤沢市議会行政改革等特別委員会が開催され、委員として出席しました。

 委員会では、藤沢市「新・行財政改革実行プラン」の平成27年度の進捗状況の報告と、新・行財政改革の中間年にあたり、市としての取り組みの中間評価と今後に向けて考慮すべきものについて説明がされました。進捗状況の報告がされた課題は次の通りです。

【全庁課題】 

1. 接遇の向上

2. 5S(整理・整頓・清掃・清潔・作法)運動の推進

3. コスト削減の徹底

4. 内部統制・法令遵守の徹底

【個別課題】

◎総務部

1. 出資団体改革の推進

2. 職員のやる気、モチベーションの向上

3. 総人件費の縮減

◎企画政策部

4. 公共施設の管理及び業務支援

5. 公有財産の有効活用

6. 藤沢市土地開発公社のあり方

◎財務部

7. 市民が利用しやすい新庁舎建設

◎市民自治部

8. 地域コミュニティ拠点施設(市民の家・自治会館)のあり方の検討

9. 市民及び来庁舎の利便性向上に向けた市民窓口センターの業務改善

10. 情報公開の積極的な推進

◎生涯学習部

11. 文化資産等を活用した「郷土愛あふれる藤沢」の実現

◎福祉部

12. 介護保険料の収納率向上(収入未済額及び不納欠損額の縮減)

13. 福祉窓口業務及び相談機能の充実

14. 地域包括ケアシステムの構築

◎保健医療部

15. 国民健康保険料の収納率向上(収入未済額及び不納欠損額の縮減) 

◎経済部

16. 民間主導によるイベント誘致からなる新たな観光誘客

◎教育部

17. 藤沢市立学校教職員の不祥事の防止

18. いじめや不登校等、様々な悩みを抱える児童生徒への相談体制の充実

◎市民病院

19. 将来にわたる健全経営の推進

 以上の課題について、目標通りに進んでいるもの、なかなか目標を達成できていないもの、その理由などが説明されました。特筆する課題としては、企画政策部の6.の土地開発公社のあり方。この課題については、善行の土地問題が起きた時に、土地開発公社での先行取得のあり方に対して、公社がどのような土地を取得しているか議会がチェックする仕組みがないこと、他市では公社を廃止していること、直買いで対応できるのでは、など、そのあり方を検討すべきとなり、この行革に位置付けられたものです。

 この間の検討結果として、公社の必要性が認められること、本市の公社は、財務の健全性が維持されていることなどから、当面の間は、存続させることとしたいとのことでした。

【今後、考慮すべき状況変化】

1. 平成27年8月総務省「地方行政サービス改革の推進に関する留意事項」の発出を契機とした、行政サービスのオープン化・アウトソーシング等の推進などへの対応

2. 平成28年1月からのマイナンバー制度導入に伴う業務の効率化、行政サービスの向上

3. 平成28年4月施行の「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」に基づく合理的配慮の提供

4. 平成30年の新庁舎移転を契機とした「仕事の仕方」の変化への対応

5. 平成32年のオリンピック・パラリンピック開催に向けた業務増、都市基盤整備への対応

6. 2025年問題への対応、藤沢型地域包括ケアシステムの構築

 

※ 全庁・個別課題・配慮すべき状況変化などについて、多くの質疑が行われました。私が、留意した課題については、職員組合の出身ですので、総務部の3.の総人件費の縮減です。この課題については、ラスパイレス指数の状況、時間外と年休取得、来年度以降の人件費の考え方などについて質疑が行われましたが、ラスパイレス指数や人件費について、もっと下げるべきだという趣旨の質問がされませんでしたので、私としては、質問をしませんでした。

 ラスパイレス指数については、国家公務員の給与水準との比較で取り上げられますが、藤沢市の人事政策との関係や、そもそも、藤沢市の部長級は、国家公務員の相応の給料表を使用していますが、役割からすれば、事務次官とか局長は指定職と同様な位置づけだと思います。しかし、事務次官や局長の給料(高額)はラスパイレス指数には反映されませんが、市の部長はラスパイレス指数の算定に入ります。従って、ラスパイレス指数が高くなるのは仕方ありません。ラスパイレス指数が報道され、国より高いと批判されるのは、ナンセンスだと思います。今日の委員会の中で、市側からの答弁では、ラスパイレス指数は一つの指標ではあるが、他市や類似団体を意識するとのことでした。こりれは正しい考えだと私は思います。

 藤沢市の人件費は、ここ10年間を見ても、10年前より若干減少していますが、人口は増加し、扶助費は急増しています。ということは、仕事は増えているということになります。人件費を抑えている中で、時間外の増加や年休取得ができていないことを問題と認識しなければなりません。職員のやりがいを高めるためにも、優秀な人材の確保の観点からも、高い与水準の維持、ワークライフバランスの推進が必要となります。私は、そのことを確保することが、結果として、全国に誇れる藤沢市の実現につながることと確信しています。

 以上、報告とします。

 

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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