2014.12.13 衆議院選挙~投票日は明日!

 衆議院議員選挙も明日が投票日となりました。改めて今回の選挙を考えてみたいと思います。

【選挙の大義について】

 今回の選挙に関心がない有権者が多く、投票率の低下が懸念されています。安倍首相は、消費税を8%から10%に引き上げる時期を1年半伸ばすことについて、国民に信を問うために、解散総選挙をすると説明しました。

 しかし、もともと法律の附則の中で、経済状況を踏まえて施行の停止を含めて所要の措置ができることとなっています。更に、この4月に消費税が5%から8%になったことと円安の影響で、私たちの生活は苦しくなっています。ですから、政府が、経済悪化が見込まれるので、10%にすることを先延ばしします。といえば、国民も野党も誰も反対しなかったわけです。

 このような状況なのに、先延ばしすることを国民に問う。といわれても、選挙をするには700億円もかかるし、無駄な選挙だなあと国民の関心がなくなるのも当然だと思います。

【では、なぜ今やるのか?】

 それは、今やれば、自民党が勝てるということです。国民の関心が低ければ、組織力のある自公は、勝つということです。更に、年末の忙しい時期で投票率の低下が見込まれます。そのことが、国会の安倍首相の選挙に対する戦略なのです。

【なぜ、勝つ必要があるのか?】

 それは、世論を二分する安倍政権が進めたい重要な法案を成立させることや、女性閣僚の問題をリセットできるからです。

 今回の選挙では、集団的自衛権行使容認に伴い、日本が武力による攻撃、いわゆる戦争ができるようにするには、自衛隊法などを改正する必要があります。更に、憲法改正もするでしょう。また、原発の再稼働、派遣は一生派遣といった労働者派遣法の改正、労働者を金銭で解雇できる仕組みづくり、残業代ゼロのホワイトカラーエグゼンプションなど、重要な問題が含まれています。

 安倍首相は、このようなことは一切主張せず、アベノミクスの評価を主張するばかりです。今回の選挙で、自民党300議席を超える勢いと報道されていますが、そのような結果になれば、今書いたようなことについて、これこそ、国民の信を得たと堂々と進めていくことができるのです。

 そこに、皆さん、気づいてほしいのです。

【アベノミクスの評価】

 アベノミクスの評価は、51.8%が評価しないという結果が出ています。金融緩和による円安で苦しんでいるからです。生活を圧迫するだけでなく、1月~11月までで、円安が原因で倒産した会社は301社と、昨年同期の2.7倍となっています。大企業を優先し、中小企業の倒産を救おうとしない。こんな政権に日本の未来を託せるのでしょうか?

 選挙をこの時期にやったのは、アベノミクスの失敗が分かる前に、勝てるうちに、選挙をして議席を確保する。そういうこともあるわけです。

【お願い】

 結論としては、おそらく全国的には、自民党が勝つでしょう。そして、その後の国会運営では、今まで以上に、国民の信を得たとして、数による政治が加速すると思います。世論調査でも、選挙後の望ましい体制について、与党と野党が拮抗しているのが1番望ましいとなっています。数により押し切ることを国民は望んではいないのです。

 私は、無所属の議員で、民主党の議員ではありません。しかし、客観的に見ても、安倍政権が進めようとしている方向性は絶対に間違っていると思います。民主党には、政権時に与えた不信感を払しょくできていない状況にはありますが、他の野党と比較しても、働くものに軸を置いた考え方であり、社会的弱者を支援し、将来に安心が持てる社会保障制度をつくろうとしています。ですから、与党と野党が拮抗しているのが望ましいとするならば、民主党へ投票していただきたいと思います。自公に投票するつもりの方々の中にも、原発再稼働や憲法改正、労働法制の見直しに反対の人もいるはずです。与野党が拮抗し、国会で議論が尽くされ結論を出す、当たり前の政治に戻すためにも、民主党への投票をお願いします。

 ここ12区(藤沢・寒川)は、全国でも注目されている選挙区で、大接戦の状況です。少し前までは自民党候補に1歩リードを許していましたが、今、追いついている状況です。安倍政権が進めようとしている日本の方向性と、民主党「あべともこ」が進めようとしている方向性について、どちらが間違っていて、どちらが正しいのか、少し考えれば、誰でもわかることです。

 民主党公認「あべともこ」候補に、日本の未来を託していただきたい! 安倍首相の暴走を止める役割を与えてほしい! 心から、そう思います。

 ※私は、民主党公認「あべともこ」候補を全力で応援しています。良識ある1票を「あべともこ」にお願いします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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