2012.3.12 総務常任委員会

 3月12日 9:30より、総務常任委員会が開催され、委員として参加しました。

 冒頭、三野議員が失職した関係から、委員長が欠員となっているので、新しい、総務常任委員会委員長の選任が行われ、塚本委員が委員長に選任されました。

 議案第59号 藤沢市職員の退職手当に関する条例の一部改正について

柳沢委員

 第5条、20年だったのを25年にすること。20年を基準としてきた経緯と影響は?→旧国鉄職員の雇用調整で中途採用したことから改善策としてやってきた。平成19年度から社会人枠の採用を行ってきたため、24人が影響を受ける。額はそれぞれだが、旧国鉄職員で26万円の減額となる。

 質疑後、採決。私は賛成し、可決されました。

 議案第78号 平成23年度藤沢市一般会計補正予算(第8号)

武藤委員

 小児用肺炎球菌ワクチン予防接種事業費が32,584,000円増額補正それているが、藤沢市におけるワクチンの対象者は?→0~5歳で約2万1千人。今年度の見込みは16,842人。

 今後、できる限り接種率を増やすべきだが、考えは?→広報、こんにちは赤ちゃん事業でも周知していく。

柳沢委員

 法人立保育所について、安心こども交付金は、時限立法だったと思うが、どうなるのか?→平成24年度末までの時限立法。平成25年度以降の状況は見えていない。

 ふれあい入浴事業費増えているが?→平成22年10月1日からスタートした事業で、半年間で17,390人が利用。今年度に入り、4月から2月までで、計33,000人が利用したことから。

 有機質資源再生センターについて、厚生環境常任委員会でも質疑あったが、臭気対策について、来年度から本格的な対策をしていくとなると多額な支出がされる。以前から周辺住民から苦情あがっていた。今回、これだけ大きな対策に踏み切った経過は?→稼働当初から苦情あったが、2009年ごろから、苦情が多くなった。説明会を5回開催したが、なんとかしろという意見あり、臭気対策をすることとした。

 有機質資源再生センターの経営について、今後、黒字化にしていける見込みは?→現在の収支構造のままでは、黒字化は難しい。搬入手数料の値上げで改善していきたい。

 有機質資源再生センターはSPCと15年契約であと10年ある。今やめた場合のリスク、継続した場合のコストなど、比較表を作成してほしいが?→作成して提示する。

原田委員

 小児用肺炎球菌ワクチンは増額となっているのに、ヒブワクチンは増額となっていないが?→ヒブワクチンは見込み通り推移している。小児用肺炎球菌ワクチンが増えたのは、小児科医によるとテレビCMの影響でではないかと言っていた。

 有機質資源再生センターの臭気対策について、消臭剤を堆肥にかけて安全なのか?→消臭剤を堆肥そのものにかけるのではなく、臭気を外に出して、そこに消臭剤をかけるので問題ない。

 有機質資源再生センターの臭気対策についてミニプラントで実験をしているようだが、巨大施設で本当に臭気なくなるのか、コンサルは巨大な施設を扱ったことはあるのか?→臭気専門の民間コンサルであり、また、建設当初から関わっているので、情報とノウハウがある。ただ、これだけ巨大な施設の臭気を扱ったことはない。

 有機質資源再生センターの経営改善のための搬入手数料の値上げとは?→1トンあたり2万円まで設定できることとなっているが、今は公共が1.8万円、民間が1.4~1.8万円。上限の2万円をめざしていきたいが、剪定枝については、他の処理業者より高いので調整が必要。

武藤委員

 市道新設改良費1億3,700万円の内容は?→戸中橋線、藤沢駅辻堂駅線、藤沢652号線の先行取得など。

 藤沢駅辻堂駅線の工事内容は?→2mの自転車走行スペースを設置する工事。

 今回の場所は?→モールフィルから藤沢駅より。

 テラスモールもでき、辻堂駅からモールフィルまでの間、自転車や人多い。交通量の把握と今後の予定は?→過年度において、ある程度の歩道の拡幅行った。交通量調査をしていないので、今後、必要に応じて検討していく。

吉田委員

 鵠南小学校の屋上に転落防止フェンスを設置することは良いことだと思う。今後、市独自に屋上の活用をどのようにしていくのか?→今後、庁内プロジェクトで検討していく。

 学校の屋上に太陽光パネルあるが、課題は?→54校にパネル設置したが、避難場所としては、人数の限りができてしまう。

柳沢委員

 消防救急基地局無線デジタル化事業の国の補助金不採択となったと聞いているが?→国の補正予算で新たな補助金が設けられた。平成24年度実施する事業が対象。不採択となったのは、消防自動車の分。

 消防団関係費の内容は?→消防資機材の購入であり、今回は、団員の安全のためライフジャケット350名分とトランシーバー62機を整備。

 鵠南小学校の屋上で津波は大丈夫なのか?→鵠小学校は、海抜3mのところに位置する4階建て。4階の床部分で海抜13.74mであり、屋上はもっと高い。フェンスの強度は十分考慮して設置していく。

 トータル的な避難の仕方について、見直し必要だと思うが、子どもたちの避難について、どう考えているか?→避難マニュアルの見直しを大震災以来行っており、震度5弱で児童生徒を留置くことを保護者に通知するなど、9割の見直しできている。新年度からは新マニュアルで、学校に応じた対応を図っていく。

 10.5mの津波がどのくらいの時間で来るのか。短時間できた場合、屋上に逃げられない場合どうするのか?ライフジャケットを着せる必要ないのか?→上層階に上がれば大丈夫であり、子どもたちだけなら大丈夫。ライフジャケットは今後検討していきたい。

原田委員

 津波について県の最終的な想定出ていない。実際10.5mかどうかわからない。屋上だけで生徒全員+周辺住民大丈夫なのか?→約1,000人避難できる。生徒+教員=700人。また、今回フェンスやることにより、600人多く収容することができる。

 避難マニュアルの保護者への説明はどうするのか?→学校ごとに周知する。

 質疑の後、採決。私は賛成し、可決しました。

 議案第81号 平成23年度藤沢市地方卸売市場事業費特別会計補正予算(第1号)

 議案第84号 平成23年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計補正予算(第1号)

 上記2議案は質疑なく採決。私は賛成し、可決されました。

 請願23第5号 原発からの撤退を求める意見書の提出を求めることについての請願

 陳情23第45号 原発からのすみやかな撤退で、原発ゼロを求める意見書の提出を求める陳情

 上記2議案は、ともに国に原発からの撤退を求める趣旨の意見書の提出を求めるもので、一括して質疑を行いました。

原田委員

 現在庁舎の電気代、東電へいくら支払っているのか?→平成22年度で本庁舎5,700万円。全庁舎で12億5千万円。

 PPS(特定規模電気事業者)からの電力供給可能な市の施設は?→128施設。見積り依頼しているが、PPSの電力がアッパーで、まだ、進んでいない。

 県内でも横浜市をはじめ、PPSの導入が進んでいる。自治体として、促進していく考えは?→7月からの全量買取制度の買取価格がいくらになるのか、明らかになった時点で判断していきたい。

柳沢委員

 原発事故以降、原発から自然エネルギーへの世論調査把握しているか?→2011年11月に報道機関が行った、新たに原発を造るべきではないとの調査では、全て廃止+将来的に廃止するべき=全体の70%

 電力不足にならないか?→昨年7月に国が、試算したところピーク時で9.2%の供給不足となったが、今年の1月に再計算したら6%の余裕ができると報道されている。市としては、昨年同様節電を呼びかける。

 電気料金は本当に上がるのか?→値上げは今年1月に大口に17%以上と発表し、家庭は10%。経済界が反発しており、決まっていない。

 質疑後、採決。私は、両方とも賛成しましたが、請願は不採択。陳情は趣旨不了承となりました。

 請願23第7号 藤沢市情報公開審査会の答申(第30号)を尊重し実施機関に公開を求める請願

 この請願は、わかりやすく言うと、藤沢市が取得した鵠沼橘の土地について、その価格に疑問を持った市民が、いくらで取得したのか、市に対して情報公開請求しましたが、個人情報の保護を理由に非公開としました。そのことを不服として、意義申し立てを行ったところ、藤沢市情報公開審査会は、公金の支出による取得のため、価格を公開するべきとの答申をだしましたが、藤沢市は、この答申に従わず、異議申し立てを棄却しました。このことについて、答申を尊重し公開するよう求めるものです。

武藤委員

 情報公開審査会と地裁の判決の拘束力は?→基本的には拘束力ある。

 予定価格を公開したときの問題点は?→公拡法により公表される価格は、予定価格とはいえ、決定価格とほぼ同じ。民民の決定価格を公開すると個人情報的に問題がある。

原田委員

 横浜地裁の判断は県に対するものではないか?→県に対して文書を出すようにという判決。判決を優先したのではなく、市として判断した。

 市長へはどのように説明しているのか?→請願の趣旨を説明し、おおむね理解されている。

柳沢委員

 審査会の答申と市の見解が異なる。今まで、このようなことあったか?→昭和61年2月から審査会始まったが、初めて。

 審査会が公開すべきとした理由は?→答申の中では、①あくまで価格は予定価格である。②不動産にかかる一般的な取引について、だいたい価格の予想はつく。③公拡法の届け出を見て、先買い権を行使したかどうか、市民が市政をチェックするなど。

 質疑の後、採決。私は賛成し採択となりました。

 陳情23第44号 市民ギャラリー移転計画中止を求める陳情

 藤沢ルミネプラザ駅ビル6階にある、市民ギャラリーを藤沢市としては、辻堂の湘南C-Xに建設するアーバンライフサポートプラザに移転することとしています。この移転について、市民ギャラリーの展示面積が狭くなること。政策決定過程が不透明などの理由から、移転計画の中止を求めるものです。

武藤委員

 一般展示室が73㎡減るというが、どうするのか?→説明会での意見を踏まえ、減らないように考えている。

 展示を見に来る人の意見や要望は?→まず、利用者に意見聞いた。今後、来場者のアンケート調査を予定。

原田委員

 1/11の説明会後、市長選後に説明会をやるというが、市長は何と言っているか?→再度、意見を聞いてほしいと言っていた。

 市民ギャラリー運営協議会の意見は?→昨年の秋ごろに報告し意見を聞いた。

 秋ごろということは、議会前だが、どのような意見だったのか?→あくまで、移転をした場合で話を聞いた。細かな意見はなかった。

 スペースの減には対応していきたいとの事だが?→6月か9月の補正予算で。秋頃の着工で間に合う。

 説明会で、場所変更について、どのくらい反対あったのか?→わからないが、面積や駅からの距離の意見あった。

柳沢委員

 ルミネとの賃貸契約どうなっているのか?→単年度契約の中で、移転する場合は半年前に伝えることとなっている。

 市民ギャラリーをアーバンに移転する意思決定はいつか?→昨年の9月~10月に理事者の判断をあおいだ。

 1/11の説明会での意見は?→面積が減ること、生涯学習の低下、高齢化に逆行しているなど。

 辻堂へ移転ありきで進んできたのでは?→そんなことはない。

 移転の有無も含めて検討といったが、市長が変わったからか?→様々な手法がある中で、十分に理解が得られていないため、市長から、再度、十分説明するようにとの指示があった。

 質疑の後、原田委員から、継続審議の動議が出され、私もこの動議に賛成し、この陳情は、結論保留となりました。

 報告(1)藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町によるパスポートセンター設置に向けた取組状況について

 パスポートセンターについては、これまでも総務常任委員会で報告されており、県からの事務移譲、2市1町間での協定書の締結など、準備を進めてきており、平成24年7月に開設予定となっています。

吉田委員

 12月議会で設置場所について、湘南C-X内の、アイクロス湘南と報告されたが、詳細は?→3階の1部で120㎡。賃借料は坪当たり12,500円、共益費は3,000円。

 契約期間15年の理由は?→県の補助金を有効に活用で来るから。

 報告(2)Fujisawaサイティナブル・スマートタウンの取組について

 Fujisawaサイティナブル・スマートタウンの「福祉・健康・教育ゾーン」において、特別養護老人ホーム(入所100人~120人程度)、保育園(定員90人以上を想定)、診療所+薬局などを公募する予定となったことの報告です。

吉田委員

 なぜ、藤沢市が主催者になるのか?→建設補助など公費の支出あることと、事業内容に問題がないか確認するため。

 南北線の進捗状況は?→平成23年度は、測量・地質調査、予備設計、自転車と歩行者の分離の検討など。

 津波対策や昨今のゲリラ豪雨などからして、JRをアンダーパスするのではなく、オーバーパスも考えられるのでは?→アンダーパスで検討してきたが、線路の両側に東電の高圧線が入っているので、協議が必要。トンネルが深くなりアンダーパスのメリットが失われているため、オーバーも検討していく必要ある。

 市の意向で特別養護老人ホーム・保育園を設置するとき、藤沢市が公募したことはないが?→特別養護老人ホームは、これまでも市が選定している。パナソニックの土地を購入してもらう必要あり、市がパナソニックに対して、安くできる様に協議している。補助金も投入する。広く、公平性・透明性を高めるため、これからも公募でやっていきたい。

 南北線のオーバーパスも検討するとの事だが、バリアフリー化は?→オーバーパスでは、水の心配ない。エレベーターなども考えていく。平成24年度には、地権者と協議進めていく。予備設計から詳細設計に入っていきたい。

柳沢委員

 この場所は3,000人の人口になる予定。子どもの数をどう見ているか?→300人を想定。直近のC-Xのマンションやライフタウンのマンションみると予想の5割~7割程度。

 プロポーザル選考委員会は、パナソニックと市になると思うが、市民公募をしたらどうか?→現在は内部の委員で検討している。

 サイティナブル・スマートタウンの全体像をはっきりさせてほしい。南北線は約150億円かかるし、今回も補助金かかる。もっと計画をオープンにして、市が支援することについて、全体的に考えるべきだが?→津波対策、Co2削減モデル、経済の活性化、道路付など将来的に維持管理どうしていくか含めて、全体的なものを議会に説明していく。

 財政的な負担、全部でどのくらいになるのか?→出来るだけ民間の力を活用する。明らかになった時点で議会に報告していく。

 小学校の学区の変更あるのか?→辻堂小と湘洋中が学区となっている。また、辻堂小学校と八松小学校、選択できるようになっている。南北線の東と西で分けるとか今後、検討していきたい。

原田委員

 予定の保育園は認可保育園か?→認可で、法人立を考えている。

 完成図や模型あるのか?→パナソニックのホームページで7分間のビデオで公開している。

 報告(3)県有資産の有効活用の取組について

 元県立藤沢高校については、平成22年に閉校になり、その後の取り扱いについて、市民からの要望や新総合計画などの位置づけなどを踏まえて、県と協議してきました。現段階では、県からの譲渡については有償、既存の校舎については、耐震に問題があるなど課題が在りますが、今後の取り扱いについて、議会側にも相談があったものです。

柳沢委員

 どういうように利用するか、これから検討ということか?→総合計画上は藤沢公民館+センター機能。市民からはミュージアム要望ある。敷地が広大なので、土地取得にもコストかかる。現存する建物を利用するのか否かも、今後の検討。

 地域経営会議の方向性出ているのか?→部会で検討している。提言書などを作っていきたい。

原田委員

 市の方で使わないとなったら?→一般競争入札で民間へ。

 公民館、博物館建てても敷地は余るのか?→全部で24,000㎡、直近で建てた御所見市民センターで4,000㎡同等の博物館を造っても16,000㎡程度余ることとなる。

 県からの有償の価格は?→㎡あたり19万円程度なので、単純に計算すると約46億円。県の規定で最大1/2の減額ができる。

吉田委員

 現在、グラント部分はどうなっているのか?→本町小学校改築中なので、平日は体育の授業で使っている。また、少年野球やソフトボールの使用も開始した。

 報告(4)藤沢市グローバルビジョンの策定について

 藤沢市グローバルビジョンについては、9月議会及び12月議会で、報告がされており、今回は、パブリックコメントを経て、報告がされたものです。

大矢委員(私)

 9月議会の報告では、このビジョンの受け皿として、国際化協会の設立が明記されており、国際化協会設立ありきと思わざるを得なかった。12月議会では、国際化協会という文言は無くなったが、受け皿として、藤沢市都市親善委員会の法人化とあり、やはり、受け皿ありきと感じた。今回の報告は、藤沢市都市親善委員会を中心に多文化共生社会の推進を含めて国際化施策を充実させていくとなっている。改めて、現在、市がやっている国際化業務、多文化共生業務など各課が担っている業務と都市親善委員会が担っている業務の役割分担を検討し、進めていくということか?→その通り。

原田委員

 他国の住民が、バザーとかやりたいという事を聞いた。支援できないか?→11月に藤沢駅北口サンパール広場で、国際交流フェスティバルを開催している。また、湘南台では、外国人が多いので、みんとも交流会をしている。今後も検討・充実させていきたい。

以上、報告とします。

 

 

 

 

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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